『信じられますか?
全てが、則天武后に対する光明皇后の憧れと真似だった』
歴史の捉え方が「憧れと真似」では、いかにも受けを狙っている、と思われるかも知れませんが、光明(こうみょう)皇后の場合は、それが歴史的な真実なのです。
光明皇后(729年初めて皇族以外の皇后となる)は、同じような境遇だったこともあり、中国唯一の女帝・則天武后(そくてんぶこう)にゾッコンだったのです。
しかし、その「憧れと真似」のスケールの大きさは、国家規模でありますから、驚愕すべきことです。
聖武(しょうむ)天皇は、光明皇后の希望することは全て実現させてあげたいと思っていたという、不思議な関係だったと私は理解します。
大木(天皇)に絡まることで藤(藤原家)の花を咲かせる藤原家の栄華の元となった、藤原不比等の娘である光明皇后は、則天武后は善政をした中国唯一の女帝だと信じていたと思います。
(国としては発展し、武后も長生きしたのです)氣持ちは、善政をしようとして、トコトン氣合いをいれて真似たのです。
収録日時 2022年2月18日(金)
講演18:00~20:00