サイトマップ

特別情報

« 前の記事を読む | BLOGトップ | 次の記事を読む »

日本の復活


 お金の話が続いて恐縮ですが、
日本製鉄という日本を代表する大企業があります。
原稿を書こうとして
時価総額
(会社の値段:発行済み株式数×株価)
を調べてみると、
その時点で3.36兆円ありました。
ちなみに日本で一番
時価総額が大きい会社は
トヨタ自動車で
執筆時点では56兆円強ありました。

日本製鉄は、日本の会社では
時価総額でいうと59位ということなので、
経団連の会長を代表者が務めることが多いなど
財界の代表企業のように思いますが、
株式市場の評価は
シビアだということなのかもしれません。
世界的に見ると
マイクロソフトが
3兆ドル(約450兆円)でトップですので、
上には上があるものです。


 意外だったのは、
日本製鉄の時価総額の低さと、
それからアップルではなくて
マイクロソフトが時価総額で
世界最大の企業になっているということでした。

大きすぎて
よくわからない数字が並びますが、
先週の7億円の宝くじの話ではないですが、
私がついていける数字の単位は
10億円単位ぐらいまでで、
1兆円を超すと
わけがわからなくなります。

ビジネスで考えると、
千円単位でものを考える癖がつきますので、
千円、百万円、十億円、一兆円という具合に
守備範囲が上がっていくのですが、
私のお金に対する器は
いまのところ
十億円単位だということになるのかもしれません。


 その日本製鉄の復活に関する本が
ベストセラーになっているということを
本屋さんで知って、
上阪欣史著
日本製鉄の転生 巨艦はいかに甦ったか
(日経BP)を
興味本位で買ってみました。

中学生の時に社会見学で
当時の新日鉄の広畑製鉄所
(兵庫県姫路にある。
いまは残念ながら高炉は稼働していない)
に行ったことをいまでもよく覚えています。

高炉は一度停めてしまうと
高温にするまでに大変な時間とコストがかかるので、
よほどのことがない限り
24時間365日営業を続けるという話しを聞いて、
当時はまさに
「鉄は国家なり」の時代だったので、
そのスケールに興奮したことをよく覚えています。


 日本国内の製造業の不振と
海外勢との競合で
苦しいという認識はあったのですが、
2019年に就任された橋本英二社長の下、
V字回復をして
昨年の12月には
アメリカ最大手のUSスチール社を
2兆円で買収するという記事をみて
驚いていました。
実際に、2020年3月期は
売上収益が5.921兆円に対して、
事業収益は▲2840億円だったものが
2022年3月期は、
それぞれ7.975兆円、
9160億円に劇的に改善しています。



(引用開始)

日本製鉄は良くも悪くも
そうした歴史の重みを背負いながら歩んできた。
1901年操業の官営八幡製鉄所を
実質的に引き継いだ八幡製鉄と、
富士製鉄の2社が合併して新日本製鉄が誕生。
2012年の住友金属工業との経営統合を経て、
19年に社名を日本製鉄に改めた。
その規模は「巨艦」と呼ぶにふさわしい。
全国の製鉄所の面積を足し合わせると
約80平方キロメートルで、
東京ドーム1715個分に相当するという。
連結従業員数は約11万人。
売上高に相当する売上収益は8兆円で、
連結事業利益は1兆円に迫る。

(引用終了)


 同書の「はじめに」からの引用ですが、
まさに重厚長大産業を代表する
日本の大企業だということがわかっていただけると思います。

バブル崩壊30年の眠りから覚めて、
日経平均株価は今週にも
史上最高値を更新するのではないかと言われていますが、
どうもそれは超巨大製造業をも含んで
回復しているのかもしれません。

1990年のバブル崩壊後は
冷戦構造という日本に有利な環境が
オセロゲームで白石が黒石にひっくり返るように
あっという間に厳しい局面になってしまったが、
2022年のウクライナ紛争後は
中国の白石があっという間に黒石に代わり、
その代わり日本の黒石が白石に
こちらは徐々にひっくり返りつつあるのかもしれない
というオピニオンが
日経新聞の滝田洋一特任編集委員の手で
書かれているものが載っていました。


 止まらない少子高齢化という
根本的な問題が解決していないので、
日本の本当の競争力が回復したと喜ぶのは
まだ早いのだと思いますが、
日本を取り巻く環境が
ここまで劇的に改善することは
ちょっと考えられない事でした。

もしかしたら、にんげんクラブの活動も
多少は寄与してきたのかもしれませんが、
実はこれからの脱資本主義社会の
あり方を考える上でこそ、
にんげんクラブの活動が生きてくるのかもしれません。

ある程度のインフレという
日本がもう一度スタート地点に立つための
条件は揃ってきたようです。
ここで、もう一度
格差を広げながら経済成長を目指すのは
意味がないような気がします。


 精神的な意識の高さを広げていって、
今度は格差が広がらずに
みんなが幸せになっていく
社会の在り方を示していくのが
日本の役割だと感じています。
そして、そんな萌芽は
見えてきているような気がします。

そのためには、
どこか遠くにいる誰か偉い人に
自分たちの人生を乗っ取られないようにする
意識改革が第一歩だと思います。

格差の問題は
エントロピー(無秩序の度合い)が
必然的に増えていくという
物理法則で
何もしなければ広がってしまうことが
簡単に説明できるそうです。
だから、かなり意識して精神レベルを上げて
利他の精神を多くの人が身につけなければ
社会全体の幸せを追求していくのは
難しいということになります。


 そんな本当の日本の復活のために、
にんげんクラブの活動の成果が
活かされていくことを願っています。



カテゴリー

月別アーカイブ



  • zoom寄合
  • にんげんクラブストア
  • 秋山峰男の世界
  • やさしい ホツマツタヱ
  • 舩井幸雄記念館
  • 黎明
  • 船井幸雄.com
  • ザ・フナイ
  • ビジネス共済なら協同組合企業共済会
  • Facebookページはこちら
  • スタッフブログはこちら
グループ会社
  • 舩井幸雄.com
  • 本物研究所
  • エヴァビジョン
  • ほんものや