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マネーとスピリチュアル研究会をするようになって、
経済学のことがわかってきたように思います。
経済学がわかってくると
かなり大きな確率で
経済的に大変なことが
来年か再来年に起こるのではないかという
意見を多数耳にするようになりました。
スピリチュアルな面から見ても、
そんな年だという方が大勢いますし、
欧米のインフレからの脱却のための
金融引き締めのダメージが
顕在化するからだという
まともな意見も
結構見かけるようになりました。
例えば、
サンフランシスコのオフィスの家賃は
暴落状態だそうです。
IT業界はかなり不況色が濃く、
大きな利益を出している
大手のハイテク会社も、
あまりの家賃の高騰や生活環境の劣化で、
オフィスを例えば
家賃が安いテキサスに移す動きが
顕著だそうです。
シリコンバレー銀行の倒産も
影響しているのかもしれませんが、
世界で一番裕福で
勢いがある場所だから
絶対にどんな不況が来ても
ここだけは安心だと思われたところから
暴落していくのが面白いと思います。
同じ理屈は、
世界で一番強い経済になると
思われていたから安心だと言われていた
中国の不動産マーケットについても
あてはまるようです。
中国は社会主義国なので、
国が問題を表面化させないように
必死になって対策を打っているのですが、
見方によっては
1990年代の初頭の日本と同じで
問題先送りを繰り返しているうちに、
問題がドンドン雪だるま式に
大きくなっているという見方もあるようです。
西側との対立を演出することで、
アイデンティティを強化していくことは
可能かもしれませんが、
そうなると
太平洋戦争前の日本の姿に
かぶって見えてきます。
よく考えると、
昭和の初めや1990年代初頭の
アジアの盟主は
間違いなく日本でしたが、
いまはそれが
中国に移っています。
アメリカからすれば、
そうすると叩く相手は
中国だということが明確になり、
国をあげて軍事面だけではなく
経済面でも
中国を何とかしようと思っている状態なのだと
考えてもいいのかもしれまぜん。
シリコンバレーの事例からみてもわかるように、
アメリカの力は相対的には
大きく衰えてきていますが、
まだ総合的には
中国よりもかなり強いのだと思います。
いまの内に、
叩いてしまえという考え方は
とても合理的だと思います。
合理的ということは、
ある意味
自分の利害だけを考えて
行動することを言います。
これが一番うまいのは
いまの世界では
アメリカと中国が双璧だと思います。
その二大国が苦境に陥っているのは
とても象徴的な出来事だと思いますが、
日本から見れば
できるだけ巻き込まれないように、
賢く立ち回るのが
一番合理的な行動になるように思います。
本当は利他の心で
困っている人を助けるのがいいのだと思いますが、
まだまだ国際政治の厳しい現実の前では、
そんな甘いことを言っていると、
一番大変なお荷物を
背負わされることになりかねないので、
戦争にも金融恐慌にも
巻き込まれないように気を付けることが
大事だと思います。
現象面では
来年から円高になるという
意見が多いと感じます。
日米の金利差を意識した投機的な動きが
いまの円安相場を形成していますが、
アメリカの利上げは
さすがにそろそろ止まると思われますし、
逆に日銀は
これから引き締めフェーズに
入っていくことが考えられるからです。
そうは言っても,
大きな金利差は残るのだと思いますが、
何しろ
いまの円安が投機的な動きを基本としているので、
どこかで逆回転すると
大きな円高になるというわけです。
日本の企業業績は
海外投資がかなり増えているので、
為替相場に大きく左右されます。
いま、東京の景気がいいと感じられるのは、
この影響が大きいのだと思います。
そして、アフターコロナの後遺症が
そろそろ本格化してくることも
大きな要因のひとつです。
福島での処理水の放出問題を口実に
中国は日本叩きを始めています。
いまのところ人手不足や
他国からのインバウンドのお客様のおかげで、
それほど大きな影響は出ていませんが、
中国から見れば日本は西側なので、
これからも
いろいろな理由を見つけては
経済的に攻撃をしてくることが考えられます。
日本経済は
かなり中国市場をあてにして
支えられている面は大きいのが現実です。
中国リスクが
はっきり顕在化してくることは
避けられないと思いますので、
影響は大きいのかなと思います。
もう一つの大きな波乱要因は
アメリカの大統領選挙です。
選挙に勝つために
かなり極端な公約が出てくるのだと思いますが、
トランプ大統領以降、
言ったことは実現されるという
リスクがあります。
民主主義の基本だとも言えますが、
衆愚主義に陥ってしまう
リスクの方がかなり大きく、
特にインフレのコントロールに
失敗するような事態になれば、
取り返しがつかないことになります。
バイデン大統領は高齢で
意思決定能力に対する
不安がささやかれていますし、
トランプ大統領は
とにかく極論を押し通すという
リスクを感じます。
そして、何よりも恐ろしいのは、
どちらが勝っても
ますます分断が進んでしまうということです。
1年以上かけて、
選挙だけに血道を上げる
アメリカという国のあり方も含めて、
やっぱり大統領選挙前後の
大きなリスクは現実にあるのだと思います。
かなりネガティブな原因を上げましたが、
本当はソフトランディングに
なって欲しいなと思っています。
エゴかもしれませんが、
特に日本は
ソフトランディングを
一番させやすい環境にあると思いますので、
しっかりとそのために
何をしなければいけないかを
考えていきたいと思っています。