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バイ・ジャパン


 今週は広島サミットが開催されます。
前回の伊勢サミットから
もう7年が経ったのかと
感慨にふけっていますが、
7年前は当時のオバマ大統領が
広島に立ち寄るだけでも
アメリカとしては大変なことだったと
言われていたことを思い出しますが、
今年はその広島に
先進国の首脳が集まって
会議をすることになるのですから、
確実に世の中は
いい方向に進んでいると思います。

もちろん、アメリカにとっての
ナラティブ(共創構造を持った物語)は、
原爆投下は必要だったというものであることは
変わっていませんので、
バイデン大統領が
無辜の民(むこのたみ)を
原爆投下で大量に虐殺したことに対する
謝罪をすることはありえないと思いますが、
ステップをひとつ踏むという意味では
大きな節目になると思います。


 あくまで個人的な感想ですが、
オバマ大統領の広島訪問の後、
広島を訪れる欧米人観光客の姿勢が
確実に変わったと思います。
それまで広島を訪れていた外国人は
どちらかというと
リベラル思想を持っている人たちで
アメリカ帝国の非道に抗議をするという
スタンスの方が多かったような気がしますが、
オバマ以降は
歴史のネガティブな面を真摯に受け止めて、
それを平和のために活かすには
どうしたらいいかを
真剣に考えるために
訪れている方が増えたような気がします。

ガイドをする日本人のボランティアの方の
お話を横で聞かせてもらっていても、
イデオロギーを前面に押し出すのではなく、
事実を淡々と伝えようという姿勢が印象的でした。


 中露が核となって
グローバルサウスに
世界の中心が移っていくという意見が
ザ・フナイや舩井メールクラブに
執筆してくださっている先生方を主体に
私の周りには多くいるように感じますし、
確かに欧米の
主に金融勢力や軍産複合体、
それに製薬業界等
いままで既存の政治システムの脆弱性に
うまく付け込んで
世界の利益のほとんどを独占するのに
成功してきた人たちの
本音が丸見えになりつつあるような気もします。

それはそれで素晴らしいことですが、
同時に既存の統治勢力とも仲良くしながら、
彼らの姿勢の変化に敏感になることも
必要なことではないかと思います。


 その意味で言うと、
バイデン大統領をはじめとする
世界の首脳が一堂に会する会議が
広島で行われる意義は大きいのだと思います。
日本はG7諸国の中で
唯一のキリスト教文明ではない国です。
また地域的にも
唯一アジアに属し、
地政学的に考えると
グローバルサウス側の利害も持っている
役割を担っています。
サミットのHPには
招待メンバーの情報も掲載されていて、
ブラジルやインド、インドネシアや韓国、
それに気候変動の影響が多い
太平洋諸国の首脳が
招待されていることがわかります。
被爆地広島に世界の注目が集まるという点では、
とても素晴らしいことなのだと感じます。


 話は変わりますが、
大手証券会社を退職した後、
投資関係の仕事に携わっている方と
お話しする機会があったのですが、
彼がいま投資家に勧めているのは
一言で言うと
「バイ・ジャパン」だということです。

欧米の株式が金融引き締めの影響で
低迷しているのに比べて、
日本株は比較的堅調に動いています。
円安になっても
昔のように輸出が増えて
貿易黒字が大きくなるということはなく、
日本は常態的に
貿易赤字を出す状況になっていますが、
子会社や投資からの配当などを加味した
経常収支は黒字基調を保っています。
また、大企業の収益にとっては
円安はどちらかというと
収益アップにつながっていきますし、
アメリカから見たときに
中国とのデカップリングが進むことを考えると
相対的な日本のポジションは
上がっていくことになります。


 それでいて金利差が付くことで、
現在の円安基調が
ある程度は続いていくことを考えると
バイ・ジャパンという方針にも
うなずけるものがあります。
2000兆円の個人金融資産の内、
預貯金が半分以上で
株式投資は10%ぐらいしかないのが
現在の日本の状況ですが、
これをアメリカ並みに40%ぐらいにして、
その半分程度が日本株に投入されると考えると
まだまだ日本の株価は
上がっていくのではないでしょうか。

いままでの若い人中心の株式投資は
主にアメリカ株を中心とする
海外のものを購入する傾向が
強かったようにも思います。


 これをバイ・ジャパンの動きに変えて、
日本の株式市場のメインプレーヤーを
外国人投資家から日本人に変えていくことが
まずは第一歩なのかなという気がします。

現在、大きな書店で発売中の
「ザ・フナイ」6月号で
巻頭対談させていただいた
トルコ出身で複眼経済塾塾頭の
エミン・ユルマズ先生は、
インフレを考慮してですが、
日経平均が10万円や30万円になっても
おかしくないという意見を述べていらっしゃいます。
信じがたい思いもありますが、
とりあえずは最高値を更新して
4万円を付ければ、
次はそんな世界も
見えてくるのではないかと思います。


 「ザ・フナイ」や
エミン先生の著書
「大インフレ時代! 日本株が強い」
(ビジネス社)
などを読んでいただいて、
日本のために
読者の皆さんができることを
考えていただければと思います。
私たちよりも上の世代は、
実感としてバブルの崩壊を経験しているので、
どうしても投資には慎重になりますが、
サミットを機に
そろそろそんなトラウマを外すことに
挑戦する必要があるのかもしれません。




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