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シリコンバレー銀行


 3月10日に
総資産額2090億ドルで
全米16位
(日本の銀行でもベスト10入りします)
の規模の
シリコンバレー銀行が
カリフォルニア州の金融当局によって
営業逓信命令を受け、
連邦預金保険公社(FDIC)の管理下に置かれました。

金融関係者のほとんどが、
シリコンバレー銀行が倒産するということを
事前に察知しておらず、
対応が遅れたのではないか
という見方が広がっていました。

今度はそれが、ヨーロッパに飛び火して、
かねてから危ないのではと言われていた
クレディスイス銀行に対する
取り付け騒ぎが起こりそうになりました。
こちらは、スイスの金融当局が主導する形で、
スイス第1位の銀行である
UBS銀行に合併する形で危機を乗り越えました。


 欧米の金融システムの破綻にまで
つながる可能性があるのではないか
という見方が一時的に広がり、
すわ金融恐慌か、
という警戒態勢がいったん敷かれましたが、
4月になって振り返ってみると、
とりあえず金融市場も含めて
落ち着きを取り戻してきました。

ただ、2008年のリーマンショックの時も
1年数カ月前に
サブプライムローン危機を発端にした
大手投資銀行の一角を占めていた
ベアー・スターンズが危機に陥り、
結局はJPモルガン・チェースに
救済合併されるという事件がありました。

同じことを連想している金融関係者はたくさんいて、
2024年か25年に
本格的な金融恐慌が起こると
予想している人が多くいるようです。


 個人的には、
そんなことも十分あり得るとは思っていますが、
リーマンショックの時は
サブプライムローンから作られた
怪しい金融商品が
投資銀行業界で蔓延していた
という原因が
後付けですが、はっきりわかっています。

今回のシリコンバレー銀行の破綻は、
米国債への過剰投資が原因で、
サブプライム関連商品のように
怪しいものに投資をしていたわけではなく、
間違いなく世界で最も信用力がある
米国債に投資をしていたに過ぎません。

インフレ懸念に対する対処を優先していて
アメリカの利上げ戦略によって、
米国債の価格が下落していることで起こった危機で、
問題の本質はかなりレベルが違うとは思います。


 シリコンバレー銀行の場合は、
情報の伝達が異様に早いことも
大きな原因だったと言われています。

SNSで誰かが
シリコンバレーが危ないのでは
という情報を発信すると、
それがあっという間に拡散されて、
しかもネットバンクが
どこよりも進んでいる環境が整っていたので、
銀行の店舗まで預金を下ろしに行く
取り付け騒ぎが起きる前に、
すでに多額の預金が
ネットバンクで下ろされ始めたことが
要因だったのではと言われています。

いかにも、いまどきの銀行倒産なのですが、
金融当局も事態に学ぶべきところは多かったので、
対処法を考えるのは
そんなに難しくないのではないかと思います。


 それでも、金融危機が起こるときは起こるので
何が起こっても大丈夫なように
私たちも会社や家族のために
独自の対応方法を考えておくべきだとは思いますが、
やっぱり一番いいのは、
そんな危機が起こらないように
みんなの思いをひとつにすることではないかなと思います。

リーマンショックの時も、
日本の金融システムは
ほとんどサブプライムローン商品には
毒されていなかったにも関わらず、
先進国の中でもかなり大きなダメージを
こうむってしまったという事実はありますが、
現在の日本の金融システムは
欧米に比べてもかなりの堅固さを持っているので、
たとえ欧米で金融危機が起きても、
それが日本の銀行の倒産にまで至る確率は
5分5分ぐらいではないかと思います。


 マネーとスピリチュアル研究会などの講演会で
このことをお話しても、
金融危機が迫っていたということに
気が付いていない人が
大半を占めているように感じます。
あまり心配し過ぎるのもいけませんが、
少しぐらいは金融的に何が起こっているのかに対して
興味を持っていただけるようになった方が
生きやすくなるのにな、とは感じます。

マネスピ研究会は
1年を通してのお申し込みは終了していますが、
単発でのご参加は可能です。
4月22日(土)には
大阪でリアル講演会もやりますので、
世界で一番わかりやすい経済学の話を
させていただきたいと思っておりますので、
ご参加をご検討いただければ幸いです。


 現下の問題は、
インフレにどう対処するかということですが、
もうすぐ退任される日銀の黒田総裁の
悲願が実現したという見方も考えられます。
インフレ下では、
経営者も消費者も
勉強することが
うまく生きるためのポイントになります。
専門用語をなるべく使わずに
ニュースの見方がわかるようになるような講座を目指しますので、
オンラインでも参加いただけますので、
どうぞよろしくお願いいたします。



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