サイトマップ

特別情報

« 前の記事を読む | BLOGトップ | 次の記事を読む »

Xデイ到来


 インフレが止まらなくなってきました。
私は痛風の持病もあって
毎日水をよく飲むのですが、
ペットボトルのお水の値段が上がってきました。
最初に実感したのは、
羽田空港で手荷物検査を受けた後に
いつも水を買ってから飛行機に乗り込みます。
自動販売機の価格が110円と
いつも割安だなと思っていたことも
大きな理由だったのですが、
それが130円になっていました。
東京の地下鉄の駅なども
大体110円で買えたものが
こちらは控えめに120円になりました。
私は普段はスーパーで買い物など全くしないので
的外れな生活実感ですが、
それでも物価高が感じられるようになってきました。


 消費者主体のにんげんクラブの皆さまには
怒られてしまいそうですが、
経営者の方とお話しする機会があるときは、
値上げしてくださいねとお伝えしています。
変な話ですが、
いまなら世間の空気が
ある程度の値上げは仕方がないと
思ってくれていますが、
値上げなどとんでもないという空気に
いつ変わるかもわからないので、
タイミングを逃さないようにしてください、
という意味も込めています。

それに、1年ぐらい前から
企業間物価は10%程度上がっていたので、
それが消費者物価に
転嫁されていなかっただけで
企業の体力を確実にむしばんでいました。
この状態を解消しておかないと
会社はつぶれてしまいます。


 経営者にとってさらに怖いのは、
最低賃金が上がってくる可能性が極めて高いこと。
物価が上がってきたら
給料を上げないと生活ができません。
日本は特に30年近く経済成長がないので
最低賃金で生活している人には
まったく生活に余裕がない状態になっています。
だから、ここで上げなければ
生活できなくなることが予想され
社会問題も発生してくるので、
いずれ強制的に
上がっていくことが考えられます。

そして、日本の物価は
いまのところ世界的に見ても安すぎます。
この状態をキープするのは難しいので、
値上げ圧力と賃上げ圧力は
まだまだ続くと思った方がいいと思います。


 だから、値上げをお願いした
経営者の皆さまには
同時に体力があるうちに
賃上げもしていただくことを提案しています。

経営が苦しいのに賃上げに追い込まれると
倒産に繋がっていきます。
だから、いまのうちに賃上げに取り組んで、
例えば、いい人材を確保して
競争力をつけておくべきだと思います。

そもそも、いまの物価高は
円安と資源価格、
食糧価格の高騰によるものが大きいと思います。
円安の勢いは止まりそうにありません。
ベンチマーク的に
相場観をかなり信頼している友人の中には
200円まではいくと予想する人も出てきました。
生活防衛と企業防衛に
取り組まなければいけない事態になってきたようです。


1ドルが80円を切るぐらいの円高の時も
ずっと円安になると言い続けてきたのが、
経済評論家の藤巻健史先生です。
その時代に
やがて1ドル140円になる
と言い続けていたので、
ちょっとびっくりしたことがあり、
それから実は
結構ご著書などを読ませていただいていました。

藤巻先生の新著
「Xデイ到来 資産はこう守れ!」
(幻冬舎)
を読ませていただくと、
なんと1ドルが500円になると書かれています。

父から教わっただけで
裏を取ったことはないのですが、
一流の経済評論家は
絶対に持論を曲げないそうです。
まさに藤巻先生は
一流だということになると思いますが、
逆に言うと
円高論者の方も、
目立たないだけで
実は円高に戻るに違いないと
考えておられるのだと思います。

一度だけ、30人ぐらいの少人数で
藤巻先生のご講演をお聞きしたことがあります。
80円ということはありませんでしたが、
100円を切るぐらいの
いまから考えると円高の時にも、
やっぱり持論の
日本の財政状態から考えると
140円になるに決まっている
とおっしゃっていました。

ただ、やっぱりすごいなと思ったのは、
経済評論家の作る図表などの
印象操作に
簡単に騙されない方がいい
ということを分かりやすく教えてくれました。
目盛りの取り方などで、
印象はいくらでも変えることができる
ということを
実際に目盛りを入れ替えながら教えてくれて、
自説に合うような操作は簡単である
ということを種明かししてくれました。

当時、そんな時代が来ることなど
予想もできなかった
140円をあっさりと通り越して
150円台に突入しました。
政府日銀は為替介入を何度か実施しましたが、
いつ為替介入があるかわからないという印象を
市場に投げかけることには成功しましたが、
アメリカの金利の上げが
終わるのを確認するまでは
基本的にはこの円安状態は
続くのではないかと思います。

「Xデイ到来」の中では、
日銀の倒産や
それによるハイパーインフレの到来まで
予想されていますが、
そんな時代が本当に来るかどうかはともかくとして、
いまの時代
一読に値する内容だなと感じます。




カテゴリー

月別アーカイブ



  • zoom寄合
  • にんげんクラブストア
  • 秋山峰男の世界
  • やさしい ホツマツタヱ
  • 舩井幸雄記念館
  • 黎明
  • 船井幸雄.com
  • ザ・フナイ
  • ビジネス共済なら協同組合企業共済会
  • Facebookページはこちら
  • スタッフブログはこちら
グループ会社
  • 舩井幸雄.com
  • 本物研究所
  • エヴァビジョン
  • ほんものや