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安倍総理の遺したもの


 安倍元総理が選挙演説中に
銃撃されてお亡くなりになるという
痛ましい悲報に愕然としています。

現代の日本で
そんなことが本当に起きるなんて
信じられない思いです。
犯人は元自衛官とはいえ、
密造銃で暗殺に及んだということです。
そんな安易な計画にも関わらず、
日本で最も影響力の強い政治家を
暗殺することができたことが
信じられません。

私が子供の頃に読んだ
イザヤ・ベンダサン著
「日本人とユダヤ人」
(角川文庫)には、
日本は世界の常識と違って
「水と安全はタダだ」
と書かれていましたが、
ペットボトルの水を
買うようになって久しいだけではなく、
要人警護やテロとの戦いについても
欧米並みの水準に
引き上げなければいけなくなったのかもしれません。


 イザヤ・ベンダサンは
山本七平先生のペンネームで、
よく見てみると
「さあ、トイレに行ってがんばろう!」
という意味であることがわかります。
それぐらい
ふざけた名前のペンネームで
書いた本がベストセラーになるほど
平和ボケしていた日本も、
冷戦が終わって30年以上が経過して、
世界の安全保障の最前線に
否応なく
立たされることになってくるような気もします。

安倍総理のおかげもあるかもしれませんが、
参議院選挙で
与党と改憲勢力が大勝しました。
7年8か月にも及ぶ
第二次安倍政権でも
成し遂げられなかった憲法改正が
いよいよ視野に入ってきた予感がします。


 自民党の党是でもある
憲法改正を否定できる立場にはありませんが、
岸田総理は
本音ではあまりやりたくないと
思っていらっしゃるようにも感じます。
でも、投票日の2日前に暗殺された
元総理の遺志でもあることを考えると、
このまま粛々と
憲法改正の発議に
向かって進んでいくように感じます。

もちろん、
ちゃんと国民的な議論を巻き起こして
国民全員が真剣に考えていく
必要はあると思いますが、
冷戦時のように
アメリカが無条件に
日本の安全を守ってくれる状態では
なくなってきたように感じますので、
どうしたら日本の安全保障を守れるかを
全員が考えるべき時が来ていると思います。


 地政学で日本の将来を考えていくと
核武装を含めた軍事費の増大や、
当然アメリカとの相互保障が実現していくような
憲法改正を含める
いろいろな措置が
必要ということになっていくと思います。

ただ、鳥の目で見る
地政学を考えるだけではなく、
虫の目で見る生活者目線で
国民一人一人の視点に立った議論が
絶対に欠かせないと思います。

今回の参議院選挙でも
沖縄では
野党である
オール沖縄が推す候補が勝ちました。
復帰後50年を迎える
沖縄の返還時の悲願は
「核抜き、本土並み」が
達成されることです。
現実には、
米軍基地はほとんど減らずに
自衛隊の基地がどんどん増えて、
この願いとは
まったく逆行した方向に
進んでいってしまっています。


 日本の安全保障上
もっとも大事な場所ともいえる
沖縄の人の意向を無視するような
憲法改正論議にならないようには
十分気を付ける必要があると思います。


民主主義は多数決が原則だということで、
自身がやりたかった政策が
住民投票で僅差で否決されたことで
政治家を引退した人もいます。

彼の主張がすべて正しいとは思いませんが、
2千票程度の僅差であったからこそ
逆にこの沖縄の人の民意は
尊重されなければならないし、
その意向をまったく無視して
憲法論議を進めていくことは
あってはならないのではないかと
個人的には感じます。


 7年8か月もの長期政権を達成して
総理官邸の力が
あまりにも強大になった裏返しで、
既成政党に対する
アンチテーゼを打ち出す勢力が
いくつか出てくるようになってきました。

自民党以上に改憲に前のめりに感じる
日本維新の会の松井代表は
選挙速報のインタビューで、
(大勝した)自民党は
責任をもって
憲法改正の発議の手続きを進めなければならない
と発言されていました。

結党の1955(昭和30)年から
67年が経ち
馴れ合いに終始している自民党単独では
成し遂げられなかったことを
維新の会が背中を押す感じで進んでいくのも
安倍総理の遺したものかもしれません。

その維新の会のやり方に
反旗を翻す意味で
今回新たに
国会議員を輩出した政党もありました。


 その当選した議員とは
友人とまではいいませんが、
何度か話したことがあり、
ツアーのメンバーとしてではありますが
海外旅行をご一緒したこともあります。
未知数ではありますが、
何かこれから
維新の会のように
政治の世界で新しい風を吹かせていくような
大きな勢力に成長していく
可能性を感じさせてくれます。

れいわ新選組や
NHK党を含めて
安倍元総理がかってない
強い政権を作ってくれたおかげで、
これらの新しい政治勢力が
生まれてきたのかもしれないことを考えると、
安倍総理の遺されたものは
やはりかなり大きなものであることがわかります。


 志半ばで凶弾に倒れられたことは、
本当に痛恨の極みではありますが、
いろいろな面で
元総理が遺してくださった遺産を
私たちはしっかりと受け止めて、
素晴らしい日本や
世界の未来を創っていくために
進んでいかなければいけないことを強く感じています。

最後になりましたが、
安倍晋三元総理のご冥福を
心からお祈りさせていただきます。

みんなで力を合わせて
日本をいい国にして参りますので、
どうぞ安らかにお眠りください。




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