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虹の橋を渡ったウェルちゃん

こんにちは。梅雨はどこに行った?と思うくらい、
あっという間に真夏のような暑さですね。

昼間は命の危険を感じるくらいに暑いので、
無理な外出をせず、建物の中で過ごすのがよさそうです。
外で働く方々は、暑くてとても大変かと思いますが、
帽子を必ずかぶって水分補給など気を付けてくださいね。

先日、夏至の日に、このブログでも何度か登場している愛犬ウェルちゃんが虹の橋を渡りました。

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10年一緒に暮らしましたが、なかなか一緒に写っている写真ってないものです。
もっといっぱい写真をとっていたら良かったなとか、
もっと散歩に連れていってあげればよかったとか、後悔はつきませんが、
一緒に過ごした日々の思い出を大切に過ごしております。

もともとウェルちゃんは、サバイバー犬でした。
最初は家族連れに飼われていたそうですが、
その家族が犬をケージにいれたまま夜逃げをし、
餓死寸前のところで親族に救出されました。

その親族の方は、しばらくウェルちゃんを飼ってくれて一命をとりとめたそうですが、
心臓が悪かったことと、よく鳴きうるさいとのことで、
元気な状態で「もう飼えないから殺してください」と、保健所に連れてこられました。

どこも悪いところがない健康体で、あまりにもかわいそうに思った保健所の方が、
動物の保護をしているボランティア団体にウェルちゃんを預け、
そうして私たち家族とめぐりあったのです。

はじめて我が家に来た頃のウェルちゃんは、
とにかく人間のそばから離れず、
おかしいくらいによく食べ、早食いで、
そして体重も2キロ台でガリガリでした。

そこから10年。
毎日よく食べさせて、散歩もたくさん行って(山道を一日40分)、
山の中の暮らしでゴン子ちゃんとともにのびのび過ごさせたら、
体重も8キロ、筋肉ムキムキの太っちょ犬に育ちました。

東京に引っ越してすぐのころは、
東京の獣医さんから、「年齢のわりにすごい足の筋肉だね」と、
褒められました。

でも東京に引っ越してから、
私も子育てに忙しかったり、都会の道がこわかったのか散歩を嫌がるようになり、
年のせいでゴンちゃんと歩調があわなくなったこともあり、
あまり散歩に連れていかなくなりました。

そして先日亡くなる前日には、3.6キロしか体重がなくなっていました。
もともとが小さめのミニチュアダックスなので、まあ適正体重と言われればそうなのですが、
足の筋肉はほとんどなく、最盛期の半分以下の体重になってしまっていて、
無理してでももっと連れ出せばよかったな、と、
すごく申し訳ない気持ちでいっぱいになりました。

犬とはいえ、10年一緒に暮らした家族ですから、
亡くなった喪失感はかなりあります。

ウェルちゃんは、今年に入ってから、4度ほどてんかんのような発作を起こすことがあり、
その発作が起こるたびに、死んでしまうかもしれない、と思っていました。

今回は久しぶりの発作でかなり長くて夜から朝にかけて、ずっと続きました。
朝一番で獣医さんに連れていって、痙攣をおさえる薬を注射しても効果はなく、
先生からは、入院をかなり進められましたが、
もう亡くなることがほぼわかっているのに、
家で看取らないなんてありえないと思って、家に連れて帰りました。

この日は本当は出勤日のはずでしたが、
遠方から姉がちょうど東京に遊びに来た日で、
あらかじめ出勤日をずらしてもらっていました。

息子と一緒に動物園などに行こうと以前から計画を立てていたのですが、
ウェルちゃんが突然の危篤状態となったため、
姉には息子と二人だけで動物園に行ってもらって、
私は一日中ウェルちゃんに付き添いました。

ウェルちゃんはそのまま一日中痙攣をし続けて、夜の9時半頃に、息をひきとりました。

ウェルちゃんが痙攣をずっとしていたとき、
今まで本当にありがとう。ウェルちゃん大好きだよ。
もうがんばらなくていいんだよ、向こうの世界に行ったら苦しくないよ。

と、簡単に言えば「もう死んでもいいよ」
ということを、何度も語りかけました。
本当は死んでほしくないけれど、
このまま死なずにずっと頑張ってもウェルちゃんが辛いだけだし、
こんな状態から奇跡的に復活しても、その後の介護を思うと気が重い。
薄情かもしれないけれど、そんな気持ちでずっといました。

そしてようやく息をひきとったときには、
これでようやく苦しくなくなったね、良かったね。
と思うと同時に、ホッとしている自分もいました。

息をひきとった瞬間に、
息子は火が付いたように大泣きして、
私も泣いてはいたけれど、息子をなだめるのに手いっぱいだったし、
まる一日におよぶ看取りための睡眠不足で、
泣くタイミングを逃したというか、悲しみの感情があまりわいてこなかったのです。

翌日になって、ウェルちゃんのブラッシングをしたり、
遺体のまわりをお花で飾ったり、お骨にするための手続きなどをしていたら、
ようやくそこで大きな悲しみが訪れて、
すでに亡くなってから半日もたっているのに、
「嫌だ!死なないで!生き返って!息をして!」
と大泣きしました。身が引き裂かれるような、大きな悲しみでした。

我ながら、息をしているときは早く死んでいいと言っておきながら、
息をしなくなって体が固まってから、生き返ってというのは、
冷静に考えて無茶苦茶な要求だなあと思いましたが、
本当にそんなふうに、頭で考えたとおりにいかないのが、
生死にかかわることですね。

長々とした文章を書いてしまいましたが、
ウェルちゃんと一緒に過ごした10年、
そしてウェルちゃんの看取りと旅立ちは、
私たち家族にたくさんの宝物を与えてくれました。
ウェルちゃん、心から、ありがとう。

そしてウェルちゃんをかわいがってくださった皆様、
あったことはなくても、ウェルちゃんの様子をブログで
読んでくださった皆様、ありがとうございます。

またいつか天国で、ウェルちゃんに会える日を楽しみに、
日々を生きていきたいと思います。

長い文章をお読みいただきありがとうございます。

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