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僕が地球にやっ て来たワケ 第43回

最近思うこと

春からガラリと運気が変わることはよく言われていますが、
これだけ疫病に振り回されるご時世、
精神的に停滞の苦痛を味わっている方も多いことでしょう。

有名な拷問の1つに
目的を伝えられず、庭に穴を掘りなさいと
命じられるものがあります。
深い穴を掘ったタイミングで誰かがやってきて、
砂を上からざざっとかけられ、穴を埋められる。
そしてまた「掘りなさい」とただ命令される。
この繰り返しで、人はたやすく発狂すると言います。

文頭から、拷問の話で恐縮ですが、
多くの人がワクチンの辛さを味わった後の新しいウイルス、
それはそれぞれの日常にとって
それなりのダメージを与えられました。
この試練の日々がいつまで続くのだろう、
もう過ぎ去った、少しずつ前に
いい方向に進んでいるはずのことなのに、
どこまで脅かされるのだろう、
そんな気持ちにさせられる行きつ戻りつのコロナ禍で、
我々は何を見させられているのだろう、
何を学ばされているのだろうということをよく考えます。

ピーター・ドラッカーの
「学ぶということは一生続く、
変化に遅れないようについていくための
プロセスだという事実を、
私たちは今では受け入れている。
そして、最も緊急な課題は
人々に学び方を教えることである」という言葉を、
よく私は折に触れ思い出します。
学ぶための大きな目的として、
この一文の中でドラッカーは
「変化に遅れない」ということを伝えています。

そこで思い出すのは、
「万物は流転する(パンタ・レイ)」
という紀元前に活躍した
ギリシアの哲人ヘラクレイトスが遺した言葉。
一言で言えば、
すべてのものは変化していくという意味ですが、
多分ヘラクレイトスがここで読み解いている
「物質が繰り返す無限の変化」を思うとき、
自分の変化、地球の変化、宇宙の変化に
思いを馳せることになります。

この「万物」は物質であるがゆえに、
自分の精神、内なる心にまで
当てはまっているのだろうかということを考えると、
次は「諸行無常」について思うところがありました。

人を愛することも、
同じ人を嫌いになることも、
そして物事に対してもその時々によって、
捉える心が違うことをいい喩えているのが
「諸行無常」であり、
これが世の常であるということなのだと思います。

お金の喜ぶ使い方

先ほどのドラッカーの
「学ぶということは一生続く」は
私にとって大変意味のあることです。

話は少しずれますが、
ある大金持ちの事業家の方に
「恵まれた未来を引き寄せるために
心がけていることはありますか」
と問いかけたところ、
「それはお金の喜ぶ使い方をすることです」
という答えが返ってきました。

この方は、どんな事業をしても必ず成功し、
もちろんその中で大なり小なり試練はあるのですが、
富を引き寄せるという意味では、
必ず1つ1つのプロジェクトで
最後に100%大きな収益を出すという力を
持っていらっしゃいます。

他にも、運を引き寄せるコツとして
「絶対に弱音を吐かない。
たまに近しい人に聞いてもらうことはいいけれど、
それも言霊に配慮して、
前向きな言葉にブラッシュアップするような
明るい愚痴に昇華できるようにすること」
「人のせいにしない。
何か困ったことが起きたとき、
これは自分の心の中でも一瞬たりとも人のせいにしなければ、
ピンチが大難は小難になり、
小難は無難になるのは私の実証済みです」
「感謝は一生。
よく誰かに助けてもらうとすぐにその人への感謝を忘れ、
また対象の人をどんどん変えていく人がいるが、
これを繰り返すと人望も他力運も間違いなくなくなる。
人にしてもらったありがたいことは
心に入れ墨のように深く刻み込んで、
過去に人にしてもらったこと、最近のこと、
何度も何度も思い出しては
具体的にその出来事と相手に感謝すると、
間違いなく人生はグレードアップする」
ということを習いました。

どれも、珠玉の教えではありますが、
親しくなるにつれ、欲張りな私はもっと
直截的な金運アップのコツを知りたくなり、
前述のような質問をしました。
その答えの「お金の喜ぶ使い方をする」。
これには具体的な教えはなく
「舩井さん、
お金はどんどん使わなくては入ってきません」
「はい、
うまく流していくことは私も大切だと思っています」
「その使い方が大事なのです。
お金に心が宿っているとするなら、
お金はどんなふうに使われると
ハッピーな気持ちになると思いますか?
それがわかって使っていくと、
お金はどんどん友達を連れて戻ってきますよ」。

お金がどんどん友達を連れて戻ってくる......
ちょっと言い方が悪いですが、
甘ったるい自己啓発本に書かれているような表現を、
経営者の一線のその方がするのが
少し意外な気もしましたが、
結果を出している超プロが言うのですから、
参考にするべきです。

「お金の喜ぶ使い方」、
ものすごく安易に考えるなら
慈善のような寄付や
クラウドファンディングが一般的でしょう。
もちろん悪いことではなく、
どんどん実行するべきだし、
私も普段から自分なりに応援したいと思える
個人、団体、プロジェクトには
ささやかなお金を出させていただいています。

でも、私の中に
「それだけなのだろうか、
この言葉にはもっと深いレイヤーが
隠されているのではないのだろうか」
と囁いてくるものがありました。

長く考えれば考えるほど、
お金は宇宙であり、
そして自分自身であると考えていいのではないか
という思いに至りました。

いや、まだこれは未完成の答えではあるのですが、
自分自身を本当に満たし、
喜ばせることは何なのだろうか。
そこを熟慮してお金を使うことは
決して悪いことではないということ、
それをまず自分に宣言するところから始めても
いいのではと考えました。

私は、衣食住で言うと、
そんなに身なりや食べ物に
お金をふんだんにかける方ではありません。
旅先での宿のグレードも、
良い所に泊まることももちろんありますけれど、
「ある程度自分のお金が自由になる身分でも、
豪華な所に慣れるのではなく、
あえて不自由さに身を置くことで
自分をいつまでも鍛えていたい」
という考えがあるので、
安いビジネスホテルに
あえてチェックインすることもあるくらいです。

私の妻は、旅行に関しては
宿泊施設にこだわる方で、
連日移動する長旅でも、
その土地で最も良い宿を求めるタイプです。
パートナーとしては、
普段からいろんなことを
頑張ってくれていることを知っていますし、
苦労もかけていますので、
そのことにあまり文句は言わず、任せていますが、
内心そこまでお金をかけなくても良いのでは、と
長年思っていたことも事実です。

私も父と同じく「ケチ」な部分も
多大にマインドに持っているので、
明細を見ては「もったいない」と
もれなく思っていたことも
ここに告白します。

しかし、先ほどの
「お金の喜ぶ使い方」
という言葉を反芻していくと、
「パートナーが本当に心地よく過ごし、
心身ともにリラックスして
その後の日常をストレスレスに送れるなら、
それは本人の喜びであり、
私の喜びとも言えるのではないか」
という思いに至るこの頃です。

惜しみなくシェアする

ここまで読んでいただいて、
「贅沢」というキーワードが、
頭をグルグルされている読者の方も
いらっしゃるのだろうな、
ということも想像がつきます。
無尽蔵に消費することではなく、
私なりにもちろん「収支決算」はあります。
収入と支出のバランスシートは
いつも心がけています。

しかし、今回ここにしるすべく大事だと思ったのは、
自分のお金へのわだかまりや、罪悪感は
いつもフラットな目で
見直していくべきだとの思いです。

思い込みや執着を手放し、
新しい自分になるというのは
本当に難しいことだということは実感していますので、
価値観の棚卸しをこうして心がける
チャンスをもつということを大切にしています。

そういう意味では、
私自身にとっての「お金の喜ぶ使い方」は、
「尊敬する人から教えを請う」
というアクションかもしれません。
振り返れば、
この年、きちんと支払うべきものをお支払いして、
数人の方からメンター的な教えを受けてきました。
セミナーやリトリートも参加してきました。
バックグラウンドはさまざまですが、
そこに投資してきた金額は
特に気にしてきませんでしたが、
自分の手がけてきた事業やライフワークに対して
大きく回収できているのは間違いありません。

そんなふうにシェアしていくことは、
今年の目標というか、
活動の1つにしたいことでもあります。
立春からまた少しリセットして、
皆さんとしなやかにいい意味でしたたかに
この変化に満ちた、混沌とした世の中を
乗り切っていく知恵を
分け合いたいと思っています。



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