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ゆっくり、ゆっくり、ゆっくり

 9月13日アップの舩井幸雄.comの
「トップが語る、『いま、伝えたいこと』」
の原稿を事前に隔週で一緒にこのブログを書いている
本物研究所の佐野浩一社長に送ったところ、
以下のような返信をもらいました。

 
(引用開始)

勝仁社長、今回もありがとうございます。
死に関する考察...。
なかなかぼくにはできない......というか、
できたら避けたいと思うテーマなんですが、
いつも果敢に示唆を与えてくださることに、
あらためて敬意を表したいです。
ありがとうございます。

感謝

(引用終了)

 死に関するテーマと言っても、
今回の「いま、伝えたいこと」の原稿は
生物学的な見地から見た
いわば進化論から見た死というものについて書いたもので、
私から見ればそれほどハードなものとは思っていなかったので、
ちょっとびっくりしました。

「ザ・フナイ 9月号」にも書かせていただきましたが、
最近は社会学者で東大名誉教授の
上野千鶴子先生の
「在宅ひとり死のススメ」(文春新書)を読んでから、
介護や福祉関連の終活というか、
如何に人間は死んでいくべきか
ということに大変興味があるので、
佐野社長の反応は少し意外でした。


 上野先生のことを教えてくれたのは、
一般社団法人日本看取り士会の柴田久美子会長です。
柴田先生とは
「いのちの革命」(きれい・ねっと)
という共著を書かせていただいたことがあり、
それは今から7年半前の
父の死を迎えるにあたって
看取りのことを教えていただき、
それを私なりの我流ではありますが
実践したことを題材に、
柴田先生が現代の日本人が
死を忌むべきものと捉えていて、
佐野社長の反応のように
"できれば避けたい"というように捉えているが、
死を積極的に評価して
前向きに死に向き合うことを提案していることに驚いて、
革命家としての柴田久美子の
あり方を示せた本になったと自負しています。


 9月12日に岡山で
「第8回 日本の看取りを考える全国フォーラム」が開催されました。
岡山県にも当日まで緊急事態宣言が発出されていたので、
予定を変更して
ZOOMでの配信のみのフォーラムになりましたが、
もう一人の特別講演のスピーカーである
経済産業省の現役官僚である藤和彦先生と共に、
岡山に来てカメラの前で20分間話させていただきました。
上野先生の本をきっかけに勉強していたことが功を奏したのか、
藤先生から
「舩井先生は(昨年までとは)別人のように
自信を持って話していらっしゃいましたね」
と褒めていただいたけたので、
少しうれしく感じています。
事後にアーカイブをご覧いただくこともできるようなので、
ぜひお申し込みをいただければと思います。


 そして、そのまま岡山に残って、
柴田先生から直接「看取り士養成講座」
中級と上級を受けさせていただくことになっていて、
この原稿は岡山のホテルで書かせていただいています。
中級講座を受ける前に
初級講座を受講する必要があるのですが、
こちらはオンラインで受講ができるので、
すでに東京で受けさせていただいています。
本来は看取り士になる人が受講するもので、
できれば私も看取り士になりたいと思っていますが、
初級講座だけでも受けられると
人生観が変わり、
死生観が確立できるようになるのではないかと思っています。


 初級講座で驚いたのが、
看取り士の一番大事な心得が
「ゆっくり、ゆっくり、ゆっくり」であり
「優しく、優しく、優しく」であるという事です。
人生の最期を迎える人に寄り添うのが看取り士なので
当たり前かもしれませんが、
普段とにかく忙しく、
そのために周りに対してパワーゲームをしていて、
結局パワハラのような状態を
いつも醸し出して生きている自分の人生に
気が付いて愕然としました。


 「ゆっくり、ゆっくり、ゆっくり」、
「優しく、優しく、優しく」
生きられるようにならなければ、
死生観は確立できないということを思い知らされて
自信喪失の状態です。
最近、家で原稿を書いていて行き詰まり、
何もできない状態になったときのこと、
何もできることがなく困っていると
家人に言ったことがあります。
きょとんとした顔で、
それはとても恵まれた時間が持てるという事ではないですか。
ボーっとして何も考えなければいいのですよ
と示唆されたことがありました。


 確かにその通りで、
ボーっとしていると
父との対話ができたように感じて、
大きなヒントを得たことがありました。
父はよく、
1日に数分でいいから
何も考えない時間を持つといいよ
と言っていましたが、
その実践ができておらず
私は忙しく何かをしていなければ気が済まない
生活を送っているようです。
この2日間は
「ゆっくり、ゆっくり、ゆっくり」で
生きてみようと思っていますが、
中級講座に向かう前に
この原稿を書き上げてしまおうとしている自分を
すでに見つけてしまいました。
仕方がないので
「ゆっくり」と改めていきたいと思います。




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