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逃げない


 最近、親子というのは似ているものだなと
感じるようになりました。
若い頃は、父の行動には
疑問を感じていることが多くありました。
例えば、私のことを
人前で結構平気で褒めました。
自分のことはよく分かりませんが、
自分の悪い部分というか、
できていないことを感じる事はあります。
例えば、心を割って人と交われないので
なかなか親友ができないことや、
高い目標を立て過ぎて
すぐに破綻してしまう事等、
反省することが多くあります。
父はそんなことは百も承知で
よく私のことを他人に褒めていました。


 もちろん、実は私に聞かせていて、
長所進展法をやってくれていたのだと思います。
逆に、怒られる時も
直接ではなく講演の中で怒られることがありました。
こんなに大勢の前で言わなくても
いいじゃないかと思ったものですが、
すぐに反論できない状況なので、
実は冷静に考えることができるという
メリットもあります。

講演の後で
お客様からコメントを求められるので
強制的にしっかりと
振り返らなければいけない事態に追い込まれて、
なかなか効果的な手法だなと
いま頃になって感心しています。


 要するに親バカなのですが、
絶対に自分はやらないだろうなと
思っていたのですが、
最近は愚息のことを
よく人前で褒めるようになりました。
もちろん、
彼の至らない点もたくさんあるのですが、
客観的に見れば
なかなかいい線をいっていることが分かります。

どうしても話したり書いたりする機会が多いので、
そうなるとネタ不足を補うために
身内ネタが増えるのですが、
やっぱり欠点を指摘するよりは
いいところを探す方が気持ちいいのです。


 人前で話したり書いたりする機会は
父の方が格段に多かったので、
親バカになるのは
必然だったのかもしれません。

ただ、同様の手法で
怒られたことも多かったという事は、
父から見て
育て方を間違ったと感じた点も
多かったという事になると思います。

言い訳ですが、
これだけ変化の激しい時代に生きていると
親子で価値観がかなり変わってきます。
昭和と令和の経営手法は
まったく別物と考えなければいけませんし、
生きている時代背景も異なります。
愚息と私の関係で考えると
変化はもっと加速度を増していますので、
彼の言動を理解できないのは
当然だとも思います。


 ただ、愚息
(息子は二人いるのですが、
この場合は長男です)の
教育を決定的に間違ったことがあります。
それは野球が好きになったのはいいのですが、
まさかのジャイアンツファンにしてしまったことです。

私は大阪生まれで、
野球のことが好きになった時代が
ON(王選手と長嶋選手)の全盛期で
巨人がメチャクチャ強かった時だったのですが、
判官びいきもあって
タイガースファンになりました。
特に、キャッチャーなのに
ホームランバッターだった
田淵選手の大ファンです。


 ただ、田淵選手の正直な印象を書くと
チャンスでよくゲッツーを打ってしまう事でした。
もちろん、あれだけのホームランバッターなので
逆転ホームランもたくさん打ったのだと思いますが、
ファン心理とは不思議なもので、
チャンスでの凡退の方が
鮮明に記憶に残ってしまいます。
特に、いまのように
巨人以外の試合が
テレビで見られる時代ではなかったので、
ラジオにかじりついて聞いていたのですが、
ゲッツーを打ってしまった時の
阪神びいきのアナウンサーの
悲惨な叫び声が未だに忘れられません。


 負け惜しみですが、
かなり低迷期が長かったので
GWの頃には大体
優勝は望めない感じが見えていたので、
あまり熱心にテレビを見なくてもいいと
強がっていたものでした。
そして、テレビで野球観戦するときも
ピンチになったり
チャンスが潰れそうになったら
すぐにテレビを消してしまう
癖がついてしまいました。
無駄な時間が減るので
合理的だと思っていたのですが、
よく考えたら
単に逃げているだけという事になります。


 ペナントレースはまだ始まったばかりですが、
幸いにもいまの所、
タイガースが強いこともあって
野球観戦の時はなるべく
区切りがいいところまでは
ピンチでもチャンスでも
途中で止めないでじっくりと見てしまうことを
意識するようになりました。
つまらないことではありますが、
逆にそんなことにこそ、
自分の生き方が象徴されているのも
真実だと思うので
今年はがんばってみようと思います。


 親バカで言うと、
息子はジャイアンツが負けると
本当に悔しそうにしています。
ちょっと前までは、
あそこまで野球で喜怒哀楽を出さなくてもいいのにと
感じていました。
自分と照らし合わせると
しっかりと逃げていないし、
逃げたくないから親の意思に逆らって(?)
強いジャイアンツファンになったのだと思います。
子どもから学べるようになるのは、
有り難い事だと思います。


 野球の話題で
興味のない方には申しわけなかったのですが、
実はさりげなく大事なことを書いたつもりです。
小バカにしながらで結構ですので、
実生活で何に逃げていたかを考えていただいて、
それを修正してみることに
挑戦してみていただければ幸いです。



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