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フィリピンのマニラに仕事で行ってきました。
時間に余裕があったので、少しだけ観光も楽しませていただきました。
最初に訪れたのは、サンチャゴ要塞。 1571年から150年かけて築かれた
要塞ですが、明治時代に独立運動を起こし、そのためにこの地で幽閉
されて銃殺された国民的英雄ホセ・リサールの博物館があり、そこを
見学させていただきました。
リサールは語学の天才だったらしく、日本に来たこともあり日本語を
少し話し日本人の恋人もいたらしいということが分かっています。
呂宋(ルソン)助左衛門という戦国時代の商人を主人公にした
大河ドラマが昔ありましたが、その頃から日本はフィリピンと縁が
深かったようです。彼は35歳で処刑されてしまいますので、独立に直接
かかわったわけではないのですが、フィリピンの人々にとってはインドの
ガンジーのような存在だったように感じられました。
そのサンチャゴ要塞のすぐ近くにマニラ大聖堂という立派なカトリックの
教会がありました。そこで、少しだけお祈りさせていただきました。
フィリピンはアジアで唯一、キリスト教を信じる人の割合が90%を超えて
いるキリスト教国です。スペインの統治が300年続いていたことが大きな
理由なので、南米の国々の宗教がキリスト教だということと似ているの
かもしれません。ただ、南米と違うのは多くの人が英語を話している点で、
最近では日本から最も身近な英語留学ができる国として人気を集めている
ようです。
現地で会社を経営されている日本人にお話を聞くと、フィリピンは
アセアン諸国の中でもかなり親日的で、最近はドゥテルテ大統領が
積極的にインフラの整備などの経済の刺激策を採用していることなどから
景気もよく、それに伴って治安も大分よくなってきているそうです。
農業と出稼ぎが2大産業で、香港に行くと休日には公園でたむろしている
フィリピン人メイドの多さに驚くことがありますが、香港をはじめ
日本や韓国、中国、それに最近では中東諸国にも多くの出稼ぎ労働者が
いるようです。
それに加えて、英語が話せることを活かした、コールセンター業なども
発展してきているようで、政治の力で国のあり方が大きく変わること。
さらに、日本の報道を見ているとトランプ大統領のように非常識な
トンデモない大統領というイメージのドゥテルテ大統領ですが、
現地の方のお話を聞いていると大変人気があり、実績も作っている
ことが感じられました。
ところで、話はすっかり変わりますが、いまは国民的な英雄に国の
行く末を委ねる時代ではないように感じます。ガンジーやリサールの
ような傑出した人物ではなく、トランプ大統領やドゥテルテ大統領の
ように一癖ある人物が大衆の本音を上手くつかまえて、彼らの豊かに
なりたいという願望に忠実な政治をすることで国が発展していきます。
そして、その次の段階は英雄や救世主を外に求めるのではなく、
一人ひとりの意識レベルを上げて、その集合意識の力で国の方向を
導いていく時代だと感じます。
救世主が現れることに期待を持って待っていても、いまはそのような
人物が外から現れることはないのだと思います。ではどうすればいいのか
というと、多くの集合意識を作っている叡智を自ら学んで、自分の意識を
広げていきながら、共鳴する部分を増やしていくようなアプローチが
有効になってくると感じています。
身近なところでは、赤塚高仁さんが提供してくれる「やまとこころの
キャンドルサービス」や「聖書塾」があります。にんげんクラブで聖書塾を
開催させていただくのは今年で3クール目になります。赤塚さんは
無教会派のキリスト教の団体で聖書を深く読み込み、糸川英夫先生の
教えに基づく30回近くのイスラエル訪問で足の裏で聖書を読む体験を
積み重ねたことで、他の人にはない自分の中にイエス・キリストを発見
するメソッドを確立されています。
赤塚さんは決して英雄でも、救世主でもありませんが、赤塚さんの
聖書塾でひとたびインスパイアされると、自分の中の小さな救世主の
存在を感じられるようになります。私は、そんな赤塚さんにイスラエルで
出会ったことで大親友になり、それから毎年のようにイスラエルを
訪問するようになりました。
今回のマニラ大聖堂でもイエスの魂を感じることができましたが、
世界の大半の人が魂の拠り所としている聖書の知識を、日本人向けに
独自の視点で教えてくれる貴重な機会を逃す手はないと思います。
3年連続で受けてくださる皆さまにも、はじめて聖書に触れられる皆さまにも、
大事なメッセージが伝わることを確信しています。私も毎回出席しようと
思っていますので、ぜひご参加を検討していただければと思います。
日本からの視点だけでものごとを見ていては分からないことが多くあることが、
海外に行くと感じられます。そのときに、なにか物差しをもっていると、
海外の事情がぐんと分かりやすくなります。
赤塚聖書塾では、そんな物差しも身につけていただければと思います。