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地味な起業


 田中 祐一著『僕たちは、地味な起業で食っていく。
今の会社にいても、辞めても一生食いっぱぐれない最強の生存戦略

(SBIクリエイティブ)という面白い本に出会いました。
何がきっかけで購入したのかは忘れてしまったのですが、他の本を
購入した時に、Amazonのお勧めに上がってきたので、面白そうだと
思って買ったのだと思います。

 私は本との一期一会を大事にしています。ちょっとでも興味が
感じられたら、読むか読まないかはともかく必ず購入するように
していて、そのおかけで時々こんな楽しい発見ができるのです。

 そんな本書の内容をごく簡単にまとめると、一獲千金を狙った
派手な起業をしなくてもよい。会社を辞めてもいいし辞めずに
副業的な感じでやってもいいのだけれど、大企業のサラリーマンなら
誰でも持っているようなスキルを人のために活かすことで稼ぐことは
できる。それを実践されている著者が、そのノウハウを公開している
本です。

 働き方がずいぶん変化してきました。具体的には、残業することは
悪の代名詞のように言われていますし、大企業であっても副業を
認める会社もたくさん出てきているようです。

 一昔前は、起業といえば普通じゃない人が大きなリスクを取って
やるサクセスストーリーでした。そこからの転落話も面白くて、
個人的には1998年に出た板倉雄一郎著『社長失格』(日経BP)が
いまでも書名まで覚えているぐらい印象に残っています。
時効だから書いてもいいと思うのですが、当時私が経営していた
船井総研の子会社のベンチャーキャピタル(VC:未公開企業に投資し、
上場やM&Aで高値になったら売却して利益を出す金融業)で板倉氏の
会社に投資をしていて、それが倒産で無価値になってしまったので、
いわば当事者のひとりだったからです。

 VCでたくさんの会社に投資をして、中には見事にIPO
(イニシャル・パブリック・オファリング:上場のことですが、
IPOという言葉をIT関連の方はよく使われますので、覚えておいた
方がいい言葉のひとつになっています)を成功させた会社もあり
ますが、多くは倒産するか、倒産はしないまでもとてもIPOは
のぞめなくなり、経営者に株式を引き取ってもらうという結果に
なりました。そんなことで成り立つのかと思われるかもしれません
が、中には投資金額が10倍以上になることもあるので、ビジネスと
してはやっていけるのがVC業なのです。

 「地味な起業」はVCともIPOともほとんどは無縁ですが、
そんな人でもうまく生きようと思えば、起業を考えなくてはいけない
世の中になってきているのかなと考えさせられました。
お金には①使うお金、②貯めるお金、③増やすお金、④譲るお金の
4種類があるということを、最近急速に親しくなっている
「すべての人がお金に困らない世の中を作る活動」をされている
秋田の土井広文さんを通じてご紹介いただいたI-Oウエルス・
アドバイザーズ
の岡本和久先生から教えていただきました。

 この中でも3番目の「増やすお金」を使いこなさないと上手く
生きられない世の中が、確実に到来しています。「増やすお金」と
いうと一般的には投資をすることが考えられますが、「地味な起業」も
その一種だなと思うと面白みがとても感じられました。ちなみに、
父の時代は、お金持ちになるにはインサイダー情報を使って株で
儲けるかIPOするしかなかったようです。父も船井総研をIPOしたのは、
お金持ちになりたかったからだと独白していたことがありました。

 ちなみに地味な起業をしていると、4番目の「譲るお金」も
ユニークな方法でやれることがたまたま本書に出てきます。ここで
登場するテラ・ルネッサンスに貧乏のどん底時代の土井さんが
寄付をすることでお金回りが良くなったという話があります。
そんなことも含めて考えさせられるエピソードなので、引用して
紹介させていただきます。これからは、3番目の「増やすお金」と
4番目の「譲るお金」をどう有効に使っていくかが人生を豊かにする
鍵を握っているように感じます。


(引用開始)

「売れる力」を持つことで幅広い範囲で社会貢献できます。
僕も「売れる力」があるからこそ、「やりたい!」と思ったことに
どんどんチャレンジできます。売れる力があれば、モノやサービスを
売るだけではなく人を助けたいと思ったときに資金を集めること
だってできます。

たとえば、最近あるプロモーションをお手伝いしました。
ウガンダの「元子ども兵社会復帰プロジェクト」という、紛争などに
よって支援が必要な人のために寄付金を集める案件です。
この案件は、すべての生命が安心して生活できる社会(世界平和)の
実現を目指している認定NPO法人テラ・ルネッサンス
鬼丸昌也さんと一緒に行いました。

結果からお伝えすると、約100人の方からご支援を頂き、
950万円を超える寄付金 をわずか1週間で集めることが
できました。  
当然、僕もプロジェクトに関わるからには寄付も行いました。
このプロジェクトにはボランティアとして参加しましたが、
「売れる力」があるからこそ、多くの人にご協力頂き、
1つの成果が出せました。

こんなふうに「売れる力」があれば、どんなプロジェクトも
成功確率がぐんと跳ね上がるのです。
地味な起業を続けていき、ステップアップを意識していくなら、
売れる力を身につけて いく必要があります。

(引用終了)



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