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師走になりました。
私はスケジュールの入り方に面白い特徴があって、他の人が忙しい時は
あまりスケジュールが入りません。多分、それほど緊急の用事がない私に
会うほど暇な人がいなくなるからだと思うのですが、例えば月末月初は
比較的スケジュールが空いているのです。
そんなわけで、例年、忘年会シーズンの12月になっても私の場合は
普段の月よりも飲む機会が減って、逆に家でゆっくりとご飯を食べる
ことが多いように思います。
ところが、今年はちょっと油断をして望年会(にんげんクラブの
皆さんはこの漢字で書かれる方が多いですね)のお誘いを断らずに
いると、大変なことになってきました。このままではお正月まで
肝臓が持つかどうか心配になるぐらいの勢いです。本物研究所の
大ヒット商品であるクロガリンダをいつも持っていて、食事の前には
必ず飲むようにしていますし、悪友(ほとんど赤塚高仁さんですが......)と
飲むとき以外はあまり飲み過ぎなくなってきてはいるのですが、
これだけ続くとちょっと心配です。
船井総研の仕事を離れて、子会社の仕事を始めた時、11月から1月まで
平日はほぼ毎日会食だったことがあり、この時はそれこそ死ぬ気で
飲みましたが、きちんとお正月には風邪を引いて寝正月になっていました
ので、辻褄は合うものだなと思います。今年は、果たしてどのように
辻褄を合わせるのか、まるで他人事のように楽しみにしている自分も
いるからおもしろいものです。
さて、そんなことを考えていると、今日書店で発売になる『ザ・フナイ』
1月号の特集で「肝臓専門医が教える、病気になる飲み方、ならない飲み方」
という記事を見つけました。筆者は慶応大学看護医療学部教授の加藤眞三先生。
小見出しを並べていくと、以下のようになります。
・「休肝日」は、本当は必要ない?
・毎日適量を飲む人は、飲まない人より死亡率が低い
・なぜ、「週に2日は休肝日」が広まったのか?
・ウコンは、肝臓に害をおよぼす危険性がある
・レバーもウコン同様に鉄分が多い
・「ポリフェノールは身体にいい」は、フランスからの宣伝文句
・日本ではワイン消費の増加とともに、心臓死が増加
・焼酎好きには、アルコール依存症の肝硬変患者が多い
・焼酎はアルコール度数が高く飲酒量に注意
・二日酔いを避けるために、何かできることは?
・「だるい」「昼食後に眠い」は肝臓病の初期段階!?
・成人の3人に1人は肝機能障害があるという異常事態
・肥満は脂肪肝になりやすい
何とも、耳の痛いポイントが並んでいますが、いまこの記事を読んだと
いうことは、気を付けて忘年会シーズンを乗り切りなさいということに
なるのだと思います。
この記事は、どちらかと言うと「肝臓を大事にしながら飲んでくださいね」
というものでしたが、以前、私の飲み過ぎを心配した友人から教えて
いただいた仮屋暢聡著『アルコール依存の人はなぜ大事なときに飲んでしまう
のか』(CCCメディアハウス)というちょっと怖い本もありますので、
読者の皆さんもくれぐれもお体を大切にしながら楽しんでいただければと
思います。
前述のアルコール依存の本は2009年に出版されていて、その年は自民党が
歴史的な大敗を喫して民主党との政権交代が起きた年でした。そして、
その年の2月にローマで開かれたG7の財務大臣・中央銀行総裁会議に
出席していた中川昭一財務大臣が記者会見で呂律が回っていなくて非難を受け、
それがきっかけで財務大臣を辞任、その年の選挙に落選し、その後急死して
しまうという悲劇がありました。
ザ・フナイでは、いろいろな陰謀説が取り沙汰されましたが、本書では、
アルコール依存かどうか断定できるわけではないが、
(引用開始)
精神科医の視点で記者会見の映像を見ると、本当にアルコールを飲んで
いたかどうかはともかく、あのときの中川昭一氏は、アルコールを過度に
飲んだときに起こる意識障害と同様の状態だった、ということが言える
わけです。
(引用終了)
と述べられています。ある面では、お酒は有意の人である政治家の
人生をも狂わせ、それによって政権交代の原因のひとつにまでなるものだ
ということでしょう。気を付けながら忘年会シーズンを楽しみたいと
思います。
ちなみに、『ザ・フナイ』に連載していただいている船瀬俊介先生の
今回の記事は、「フライドチキンの呪い、コーヒーに発ガン性!
食のタブー、次々に噴出」です。副編集長の赤塚万穂と話していると、
飛鳥先生や船瀬先生の連載はやはり人気が高いようで、ここでしか
知ることのできない真実を読者の皆さんは求めているのだなと感じます。
私も2009年当時のザ・フナイを読み返してみて、もう一度あの時に
何が起きたのか、検証してみようと思います。
何はともあれ、忙しいシーズンになりましたので、繰り返しになりますが
くれぐれもご自愛ください。よろしくお願いいたします。