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第8回 大嘗祭(最終)

千三百年も夜空の北辰北斗に描いている、
天武天皇の大嘗祭の呪術絵

このブログ連載も、最終の8回目となりました。
大嘗祭の意味を俯瞰してみたいと思います。
既述部分と重なる部分がありますが、お許しください。


(1)日本文明と天皇号採用

「天皇=北極星」の証明場所は、
大嘗祭と、伊勢神宮(リニューアル)でした。
その大嘗祭と伊勢神宮(大嘗祭とセット)の呪術を探究して、
実感したことがあります。
日本文明についてです。

日本文明が独自の文明として発展し、
今日、世界の文明学者たちから
「一国一文明」と認知されているのは、
何故(なにゆえ)でしょうか?

そのように考えると、やはり、
「天皇号」に行き着くのです。
天皇号は、中国の天の思想からの借り物です。
しかし、面白いことに、この中国の借り物である天皇号で、
独立国となり、中国文明に染まるのを防いだのです。


天皇号は借り物と言っても、
中国皇帝(天子)よりも上位の天帝を意味する、
北極星の天皇大帝(てんこうたいてい)から採ったのですから、
文字通りに解釈すれば、
驚愕(きょうがく)すべきことなのです。


もし、独立国でありたいという
聖徳太子(574年~622年)の気概がなかったら、
そして、もし天武天皇(即位673年)が
天皇号を正式に採用しなかったならば、
つまり、大王号のままであったなら、
中国文明に、
簡単に飲み込まれてしまったのではなかろうかと、
ふと思うのです。


大嘗祭(伊勢神宮も同様)には、
秘術ながら天皇(北極星)の呪術が組み込んであり、
独立国を主張しています。

それは、中国の文化(天皇)を採用して、
中国の文化(皇帝)に飲み込まれまいとした方法であったと、
言えるのではないでしょうか。


(2)大嘗祭と伊勢神宮の共通グランドデザイン・
   北斗八星に描く食国(おすくに)

大嘗祭と伊勢神宮のグランドデザイン図・
「北極星(太陽・太極)北斗八星(八州・八卦)」を眺めていたら、
共通哲理に気づきました。
それは、単純で壮大な奥深い理念です。
そこに共通するものは、「稲・米」です。


つまり、大嘗祭も伊勢神宮も、
八束穂(やつかほ)・斎庭(ゆにわ)の穂(いなほ)を
北斗八星に配し、その豊穣を願い、
百姓(おおみたから)が餓(う)えることなく、
を願っていたのです。

そして、その北斗八星に、
八州(やしま)(日本)と八卦(はっか)を配して、
八束穂・斎庭(ゆにわ)の穂(いなほ)が
八州(やしま)(日本)全体に広まるよう、
呪術的に願っていたのです。

「八州・日本」と「稲・米」を
一緒にした言葉があります。
「大八洲瑞穂国(おおやしまみずほのくに)」です。
となると、小生が、いままで考察してきた
大嘗祭と伊勢神宮の呪術的基本概念は、
「大八洲瑞穂国(おおやしまみずほのくに)」で
帰結するのです!! 


それは、天地に、
「北極星(太陽・太極)北斗八星(八州・八卦)」の
呪術で守護された「祭祀主(総神主の長)・天皇」を君主とする、
独立国家・「大八洲瑞穂国(おおやしまみずほのくに)」を
描くことだったのです!!
(図8-1を参照) 

zu8-1.jpg

天の北斗八星(八州)に描いている
八束穂(やつかほ)・斎庭(ゆにわ)の穂(いなほ)は、
地上に降ろして、
そのまま描かれているのです。
なんと、美しく、シンプルで、
大胆、かつ、奥深いデザインであることでしょう。
小生が今まで「大嘗祭」「伊勢神宮」に関して
述べてきたことは、
この単純なデザインの中に
全て集約されてしまうのです。


天武天皇は、食の安寧のため、
天地の北斗八星に、壮大な八束穂
[八州穂(やしまほ)・斎庭(ゆにわ)の穂(いなほ)]を
永遠の形として描いているのです。


このことは、まさに八州(日本)の天皇は、
真の、そして世界的に見ても貴重な価値ある
祭祀王(総神主の長)であることの
確たる証明となります。

これほどまでに神秘的で格調高い大嘗祭を斎行する、
万世一系の皇室の思慮深さに驚かざるを得ません。
いままで、大嘗祭において、
そして伊勢神宮において、
誰にも知られず、神聖なる秘儀として、
千三百年も連綿と天地の北斗八星に、
壮大な八束穂[斎庭(ゆにわ)の穂(いなほ)]を
ひたすら描き続けてきたのです。


天武天皇の、デザイン能力の素晴らしさには、
ただただ感服するのみです。
これ以上の永遠、悠久を意味する、
食の安寧を祈る堅固な呪術デザインが
他にあるでしょうか!!


(3)大嘗祭に施されている、
   世界最強の「北斗八星」の
   呪術・内容の一覧表示

大嘗祭の呪術は、世界最強の呪術
「北極星(太陽・太極)北斗八星(八州・八卦)」
でした。

天武天皇が北斗七星でなく
「北斗八星」としたことが、
「国家の暗号」とも言える、
世界最強の呪術の誕生に繋がったのです。

大嘗祭、伊勢神宮、日光東照宮、高松塚古墳、
八角形高御座(たかみくら)、八角形天皇陵、は
「北斗八星」の呪術を使っています。

そして、それぞれの「北斗八星」には、
それぞれの意味を込めています。
その、それぞれの意味を、整理して記します。


日本の律令制度は二官八省ですが、
この二官八省も、
北斗八星の意味を込めていると思います。
(中国は六省・九寺(じ)・一台、
 等々で成り立っています)
これから分かるように、中国の律令制度では、
八卦の呪術は、使われていません。
ここが、面白いところです。

※なお、北斗八星の内容ですが、
 この連載では記さなかった部分を含めてあります。
 小生の本を読んで、ご確認いただけますと幸いです。

①大嘗祭の「北斗八星」
(天武天皇674年頃)

北斗八星=八天女(豊受大神・天の羽衣)=外宮
=八卦(はっか)=八州(やしま・日本独立)
=御膳(みけ)八神(八神殿)
=八束穂(やつかほ)=帝車=大匙(おおさじ)
=標(ひょう)の山=八重畳(やえだたみ・周辺)

②伊勢神宮の「北斗八星」
(天武天皇)(674年頃)

北斗八星=八天女(豊受大神)=外宮=八卦(はっか)
=八州(やしま・日本独立)=八束穂(やつかほ)
=大匙(おおさじ)=帝車=刺車紋(さしぐるまもん)
=八佾舞(やつらのまい)

③日光東照宮の「北斗八星」
(家康没後・1617年頃)

北斗星=山王(さんのう)神+摩多羅神(またらしん・輔星)
=八卦(極秘敷曼陀羅・ごくひまんだら)=八州


④八角形天皇陵の「北斗八星」
(皇極(こうぎょく)天皇・643年頃)

北斗八星=八州(やしま・日本独立)=八卦
=八隅知之(やすみしし)大君


⑤八角形高御座(たかみくら)の「北斗八星」
(皇極天皇・643年~??)

北斗八星=八州(やしま・日本独立)=八卦
=八隅知之(やすみしし)大君


⑥高松塚古墳の「北斗八星」
(元正(げんしょう)天皇・717年)

北斗八星=高松塚古墳=石上麻呂(いそのかみのまろ)
=八人ずつの男女(陰陽)=帝車
=八卦=陪塚星(ばいちょうぼし)
=深緑色の蓋(きぬがさ)=大匙(おおさじ)
=八州(日本独立)=八佾舞(やつらのまい)

※高松塚古墳には、北斗八星は描かれていませんが、
 墓全体が北斗八星。



⑦二官八省(律令制度)の「北斗八星」
(天武天皇674年頃?)

北斗八星=八省=八卦=八州(やしま・日本独立)


7事例とも、全て天皇を中心としており、
天皇とは何たるかを物語っています。
「北斗八星」が表現している、
呪術の壮大さ、意味深さに、
圧倒されてしまいます。

天武天皇の呪術・
「北辰北斗の呪術的グランドデザイン」を語らずして、
伊勢神宮、大嘗祭、日光東照宮、八角形天皇陵、
高松塚古墳の本義は語れない、
ということが、
お分かりいただけたと思います。


天武天皇の世界最強の呪術の核は、
夜空に輝く、北極星を毎日一周する、
「北斗八星」にある、ということが、
これでお分かりいただけた、と思います。


我々は、天の中心、夜空に輝く、
北極星とその周りを正確に回る
天の大時計でもある北斗八星を眺め、
天武天皇が施した、
世界一最強の呪術とその永遠のロマンを、
感じ取らなくては、ならないのです。

大嘗祭の真実は、
夜空に輝く、北極星・北斗八星の中に
存在するのです。

 
あとがき
8回の連載、ありがとうございました。
重冨嘉代子さんから、連載の依頼を受けたときは、
まだ、「大嘗祭」の本の出版は、
決まっていませんでした。
連載の途中で出版が決まったのですが、
後押しをしてくれたのだと、感じています。

連載のタイトル通りに、誰も語っていない、
真実の部分を語ることが出来た、と思います。

天武天皇の呪術を発見し、理解し得たことは、
8の探究家だから出来たことだと、
つくづく思う次第です。

発表する場を作ってくださいました、
にんげんクラブさんに、
深く感謝いたします。




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