« 前の記事を読む | BLOGトップ | 次の記事を読む »
毎週末、地方に出かけています。逆に言うと休みがないということ
になりますが、社長は働き方改革の枠外なので、好き勝手させていた
だける喜びを楽しんでいます。まあ、それに私の場合、仕事と遊びの
区別があまりないようなことをしていますので、体力的にはきつい
こともありますが、精神的にはリラックスして楽しませていただいて
いるのでいいのかなと思っています。
そのようなわけで、今週末は関西で過ごしたのですが、金曜日の
夜は京都の有限会社ティーズ・コーポレーション社長で音・環境
プロデューサーの大橋智夫(としお)先生のお話をお聞きしました。
水琴(みずごと)の話は以前から知っていましたし、大橋先生とも
飲み友達(?)ではあったのですが、きちんとお話を聞いたのは
初めてのことで、正直とても感動しました。私はどうも、他人の話を
きちんと聞かないうちに勝手に分かった気になってしまって、中途
半端な自分の理解だけで判断してしまう悪い癖があることを改めて
反省しています。
実は水琴は、本物研究所でも取り扱いをしています。同社の佐野
浩一社長は本物の良さをきちんと分かったうえで、販売をさせて
いただいているのだと思います。また、大橋先生は京都大学農学部の
ご出身で、父の後輩にあたられるのですが、先生のご著書『奇跡の
周波数「水琴(みずごと)」の秘密』(ヒカルランド)には父も登場していて、
今さらながら父も水琴が大好きだったことを知りました。
学生時代に水利工学を学ばれた大橋先生には、学者の道に進むか、
官庁の技官になるか、さまざまな道が用意されていました。しかし、
学生時代にアメリカ旅行に行った時に交通事故に遭って奇跡的に
助かった体験から、どうせなら自分にしかできない本来の仕事を
すべきだと考えて音楽の道に進まれました。そして、音楽を追求
しているうちに音のプロになり、いろいろな不思議なご縁が
重なって水琴窟の第一人者になってしまったのです。
水琴窟は安土桃山時代から江戸時代初期にかけての大名で茶人、
建築家そして作庭家として有名な小堀遠州が排水装置として作った
「洞水門」が基になってできたものであるということも、上記の
本を読んではじめて知りました。日本のわびさびの世界観を
千利休と共に作りあげたと言ってもいい偉人が考えたというの
ですから、それだけでも本物に違いないことは明白でしょう。
大橋先生はなぜ人間は疲れた時に自然に触れると癒されるのかと
いう話を、音の観点から教えてくださいました。都会は人工物が
出す低周波であふれていますが、森の中や海辺に行くと私たちの
耳では聞くことができない高周波にあふれています。そして、
自然に揺らいでいるその高周波を聞いているだけで人間は癒される。
大橋先生が大きな苦労の末に作られた水琴は、その揺らぎがある
自然の高周波を倍音で出しているから、その環境にいるだけで
癒しが起こると同時に、時には様々な奇跡をも引き起こすのです。
人間が作りあげた都市は便利なものであり、私などは都会で
なければとても生活できませんが、それならそれで、自分の環境を
快適なものにする工夫は必要になるようです。
水琴窟や水琴はいろいろなところで導入されているようですが、
本や大橋先生が書かれたメルマガを読んでいると、舩井家と
ゆかりの場所にも導入されているようです。たとえば、宝塚温泉でも
最高級の旅館である若水さん。舩井家は長年、兵庫県宝塚市に居を
構えており、当時はよく利用させていただいていました。法事を
させていただいたり、時には父が中心になって子や孫が全員集合して
一家で泊まりに行ったこともあります。
また、大本が経営している亀岡保育園にも導入されているようです。
亀岡保育園の出口眞人理事長は父や私にとって大恩人で、若水さんも
含めて父がご縁をつないだのかなとも思いますが、本物が分かる人は
いいものはすぐに導入するのだなと感心します。
水琴窟はイタリアのアッシジの聖フランチェスコ教会にも設置
されていて、そこでローマ法王と握手をしたときの奇跡もお話
くださいましたが、素直な心がシンクロを起こすということが
よく分かるエピソードです。
京都のティーズ・コーポレーションの事務所にお伺いするのは、
実は今回で2度目です。でも、正直言うと前回訪れた時は、
私はあまり居心地がよくないように感じました。準備ができて
いない人は、なかなかこの場所には来られないという話を
大橋先生がなさっていましたが、やっと私も水琴の世界を素直に
感じられるようになったのかもしれません。
素直になって、いいものを分かる力が本当に大切ですね。
自戒も込めて、常識を含めた思い込みを手放してフリーになる
ことが、これから上手に生きるポイントのようです。