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僕が地球にやって来たワケ 第15回

最近思うこと

真夏の訪れが遅く、ぐずぐずと残暑が厳しいと思ったら、夏の最後に
台風が大きな爪痕を残していきました。被害に遭われた千葉の地域には
知り合いが多く、胸が痛むばかりです。私はテレビをほとんど見ないの
ですが、聞くところによると内閣改造、消費税アップのタイミングで
このようなことが起きると、ブラウン管の中での災害のニュース報道が
とても少なかったようで、やりきれない思いです。

しかし、インターネットの中ではリアルな情報が刻々と拡散され、
また全国で被災地の支えになろうとする人たちの呼びかけが、
だんだん有効的、効率的になってきているように感じました。
今後、災害は起こってほしくないという気持ちはもちろん本心では
ありますが、これまでの災害や事故でのさまざまな教訓や気づきが、
特に統制の取りようがないネットの中で少しずつでもしっかりと
生かされてきていることは悪いことではないと思っています。
ネット社会が発達して長らく経ちました。その年数だけ、我々に
情報分別能力がついてきたということでしょうか。

少なくとも普段からSNSをフル活用している層には、フェイクニュースに
応戦するだけの審美眼が以前より装備されてきた気がします。
しかしながら、見えない敵が、今後どんな手を使って我々を撹乱して
くるかは計り知れません。情報社会をしなやかに泳ぎ切っていかなくては
行かない現代人には、果敢に知識を深めつつ、客観的に情報を分別する
姿勢が、何よりも不可欠なんだと痛感しています。

ムーンスシ

さて、前号に続き、イスラエルのトピックス後編を書きたいと思います。
このコラムを読んでくださっている方々は、彼の地に馴染みのない方が
多数で、イスラエルといえば、治安が悪く、殺伐としたイメージを
抱いている方が多いと思います。

「街の中はどんよりと、歩いている人も目つきが暗い感じで、いつも
猜疑心と警戒心を持って気の休まる暇がないような気がします。
家族に『せっかくの旅行なのに、なぜ癒しやワクワク感のない所へ
わざわざ好んで行くのか』と聞かれました」
と出発前に言っていたツアー参加者がいました。

実はどんどんイスラエルの都市はそんなイメージを良い意味で裏切る
都会になっています。

テルアビブの夜の出来事です。ツアーの団長、赤塚高仁さんは世界中
どこへ旅しても、必ず一度はお寿司を食べる寿司好きです。今回も、
ホテルに着くや否や、赤塚さんは「勝ちゃん、夕飯は寿司行こう!」と
「ムーンスシ」という名の、評判の店に予約の電話をかけました。
その時点でまだ夕方にもかかわらず、午後10時半までお店はいっぱい、
しかし、すっかりお寿司モードの赤塚さんの気持ちに従い、我々は
それまで時間を潰して遅い夕飯を取りに出かけました。結構な夜の
時間だというのに、通りは若い人で溢れ、談笑している人々は
和やかにリラックスして、その表情からは警戒心などまったく
感じられません。ここは日本かと思うほどの治安の良さです。

「イスラエルは今やパリやNYよりも治安がいいと思います」とは
現地に駐在している人が言ったのには驚きました。聖書では「ヒレと
ウロコのないものは食べてはいけない」という記述がありますが、
翌日に行った人気のシーフードレストランでは、いか、えび、たこ、
かに等が次々と出され、地元の人も屈託なく口にしていました。
そのあたりは随分緩やかになってきたということかと思い、飲食事情に
詳しい人に聞いてみたら、魚に関してはそうだけれど、当地ではやはり、
さすがに豚肉は食べていないし、出すお店もない、ということでした。

ちなみにお寿司屋さんもシーフードも軽く飲んで、食べて支払った
代金は日本円にして1人当たりで1万円強。日本だと高級店の部類に
入ると思うのですが、同じような客単価のクラスの飲食店が
テルアビブにはずらりと並んでいました。決して年齢層が高くない
人々が当たり前のようにこのような食事をして、支払いをしている
ようで、イスラエルは好景気なんだと実感しました。

戒律

そんな思わぬ変化は夜の街で見られたものの、イスラエルは厳格に
戒律を守ってきた国です。シャバットと呼ぶ安息日は、今でも
しっかりと根づいています。金曜日の日没から土曜日の日没まで、
会社もお店もお休みで電車やバスも止まります。

安息日はトーラを読んで過ごす日で、週に一回、自分の人生と向き
合う機会です。シャバットの時は、すべての活動的な動きは禁じられて
います。
車の運転、火を使う調理などはNG、基本電話やメールもしてはいけま
せん。家族団らんで過ごすのが基本ですが、料理ができないので
安息日の食事は、事前に用意をしておき、冷めた料理を食べるという
徹底ぶりです。

シャバットエレベーターなるものがホテルにあります。安息日は
エレベーターのボタンを押すのもダメという強硬派がいるので、
シャバットエレベーターとは、全自動で全フロアに停まる、一切
ボタンを押さないでいいエレベーターのことです。
「これが安息日の象徴の1つなんだな」と、イスラエルらしさを一番
感じられる個人的には大変興味深いエピソードです。

「ベニスの商人」

皆さんの中にはユダヤ人といえば「金融業」というイメージもある
方も多いのではないでしょうか。第2次世界大戦のときのヒトラーの
ホロコースト(大虐殺)の前から、多くのヨーロッパの地で迫害を
受けてきたユダヤ人です。キリスト教社会であるヨーロッパでは
「イエス・キリストはユダヤ人によって、ゴルゴタの丘で十字架に
磔(はりつけ)にされた」の言い伝えが信じられていて、ユダヤ人の
立場はまったくありませんでした。そのため、真っ当な職業に就く
ことは絶望的で、彼らが金融業、つまり工場のような資産を持たないで
できる仕事で糊口(ここう)をしのいでいたのは当然の流れともいえる
でしょう。かの有名なシェイクスピアの「ベニスの商人」ではユダヤ人
の金貸し、シャイロックはあまりにも狡猾な悪人として描かれていま
した。キリストの教えでは、利息をつけてお金を貸すことを禁じ、
軽蔑していましたのでもっともな描き方でありました。

しかし、中世、教会の力も弱まると、人々の倫理観、道徳感も薄れ、
金融業はヨーロッパの人々が軽視できないほどの、巨大なビジネスと
して成長し、そのユダヤ人の才覚は絶大なる存在感となっていました。
まだまだ迫害はなくなっておらず、妬みからの略奪、没収は増える
一方でしたが、彼らは知恵を絞って没収されない無記名形式の証券
(銀行券)を発行・流通させる銀行業を考案しました。この形式が
ヨーロッパでは主流になり、銀行券、つまり紙幣を発行するように
なっていったのです。このスキームを一から考えたのは間違いなく
ユダヤの人々です。

イスラエルの劇的変化

このように、金融業でいわゆる成り上がってきたユダヤ人ですが、
先ほどの治安の変化と同じくらい、イスラエルの中のビジネスの割合が
変わってきたことを、先ほどの好景気から実感しました。

イスラエルは根無し草の国ではなくなったので、メインの産業は、
金融業でなくてもよくなったのです。コンピューターの心臓部である
CPUの世界最大の製造メーカー、インテル社のアメリカ以外の最大の
拠点は、イスラエルです。他にもカーナビやオートクルージング
(アクセルなしでも車が自動でスピードを保つ装置)などの技術は
イスラエルで開発されたもので、世界的に存在感を増しています。
優れた軍事技術を民間技術に転化できるというイスラエルならではの
強みを生かした産業が次々と頭角を現してきました。

アメリカとイスラエルの二重国籍の人も多くシリコンバレーには
とてもユダヤ人が増えているそうです。トランプ大統領は2017年から
エルサレムに米国大使館を移しました。これはパレスチナとの和平
プロセスにおいても、トランプはイスラエル側に立ったということを
示していると言えるでしょう。

これからのイスラエル

これまでは、赤塚さんと、聖書を巡る旅としてイスラエルに心惹かれて
きた私でした。
しかし、最近は、私が日々発信する国際経済を読み解くという点に
おいても、イスラエルは看過できない場所だと実感しています。
まさかこのようなご縁があるとは最初に訪れたときは思いもしません
でしたが、これから閉ざされた国であったイスラエルがどのような
変化を遂げていくのか、興味は尽きません。

赤塚さんは聖書と「やまとだましい」を結びつけて伝えることを
ミッションとされていますがまさに、イスラエルの「情緒的価値」
でしょう。私は、赤塚さんの伝えてくれるものをこれからも学びつつ、
この国の「機能的価値」である経済的国家としての在り方に注目して
いきたいと思います。

赤塚さんの聖書の読み方やイスラエルの位置づけは、まだどこにも
ないものです。イスラエルが私たちにもたらしてくれるものを大事に、
果敢に発信していこうと考えています。



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