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先月末に開催された、一般社団法人シンギングリン協会が主催する
「石巻市南浜こころの森記念植樹と復興支援の旅」に参加させて
いただきました。
シンギングリン協会は、赤塚高仁さんに連れて行ってもらった
イスラエルの旅で出会った和真音さんが代表理事をつとめられて
いる協会です。和さんはある日啓示によって設計図を受け取り、
それに基づいてシンギングリンという楽器を作られました。
クリスタルボウルによく似ているところもありますが、かなり
精密で完成度が高いものになっています。 今回の旅に参加された
方の大半がシンギングリンを持参されていて、多くのリンが一緒に
奏でられると場の浄化が進み、空気感が変わるのがよく分かり
ました。
そういえば、ご一緒にイスラエルに旅した時も様々な聖地で
和さんがリンを奏でると、世界中から聖地巡礼にやってきている
人たちが集まってきて、その音色のすばらしさを絶賛していた
ことを思い出しました。
実は、石巻の旅から帰った翌日からイスラエルに来ており、
いまこの原稿はイスラエルのガリラヤ湖が見下ろせるホテルの
部屋で書いているのです。
また、和さんはプロのカラーコディネーターでもあり、一度
ワンデーのセミナーに参加させていただいたことがあります。
私に似合う色はどんな色かを具体的に教えてくださったので、
必要最低限のコーディネートの仕方が分かり、かなり自信を
持って服装を選ぶことができるようになりました。
分かってしまえば、似合わない服があると気になるもので、
ほとんど着ることがなくなってしまった洋服もたくさん
あります。
それにしても、最近親しくなった大事な友人の多くが
赤塚さんのイスラエルの旅で出会った人たちです。
聖地での出会いは特別で貴重なものになるようですね。
今回のイスラエルではイエス様に親しく出会えたように感じて
います。私が自らのミッションに向かってしっかりと進んで
行くと、いつもイエス様が寄り添ってくれているように感じられる
のです。
客観的に見れば私の妄想に過ぎないのかもしれませんが、そんな
妄想ならありがたく大事にしていきたいと思っています。
私は震災後、石巻を何回も訪れています。地震の直後は支援
物資を積み込んで現地に入る友人の車に乗せてもらったりして、
多少の支援活動もさせていただきましたし、少し落ち着いてきて
からも取材で現地の親しい友人のインタビューに行ったりして
きました。その後は復興のお手伝いをする仕事もさせていただく
ようになり、合計すれば10回以上現地に入らせていただいている
と思います。
最初の頃の、目を覆いたくなるような状態から徐々に日常の
暮らしが取り戻されていき、いまでは、外見的に見ると日常の
生活が取り戻されてきていることが実感できるようになって
います。
今回は、石巻の旅を実質的に企画されたあい☆えがお代表の
山本えりさんが、「勝仁さんは絶対にこの旅で石巻に行くべきだ」と
かなり強引に勧めてくれたので、ちょっと不思議に思いながらも
参加させていただきました。
えりさんも和さんと一緒にイスラエルに行った仲間なのですが、
いろいろなイベントに参加すると必ずと言っていいほどいらっしゃる
ので、イスラエル旅の仲間というだけの感覚ではなくなっています。
ただ、間違いないのは、私がまだ知らない本当に大事な世界のことを
よく知っている方だなという印象を強く持っているのです。
今回の旅に参加してみて、そんなえりさんの真意が少し分かった
気がしています。私は恵まれた立場にいるので、震災の現場に
行っても(精神的に)ちょっと高い所から現地を見せてもらえる
ケースがほとんどだったことがよく分かりました。逆に言うと、
日々の生活を送っている人たちの生の声を直接聞ける立場にはなく、
上から目線で復興の支援をしていたことを感じさせられました。
経済的な支援や企画を考えるというのが私の立場も間違いなく
必要なことであり、それはそれで自分なりに役割を果たしていると
思います。しかし、生活目線で現地の方とすぐに仲良くなれる
えりさんや真音さんのような人の立場で一度現地を見ることも、
とても大切なことなのです。
そんなフラットな目線で見てみると、震災のことが徐々に
忘れられていっているのがよく分かりました。
行列が絶えないことで話題になった女川の駅前の商業施設
シーパルピア女川にお昼ご飯を食べに行ったのですが、平日と言う
ことも手伝って閑散としていました。和さんが早速お店の人に
ヒアリングすると、週末はそこそこ集まるものの夏休みのこの時期
でも平日は人出が少なく、それでやむなく週末だけ営業する店が
多くなり、それにつれて客数もより減ってしまうという悪循環に
陥りつつあるようです。
シンギングリン協会では、南浜という石巻で一番被害が大き
かった場所に大きな国立公園が作られることが決まっているの
ですが、そこへの植林事業を進め、大きな森を人間の手で作り
あげることを目標としている人々への寄付を募って、それを
毎年直接手渡しする旅を続けるそうです。森ができるまでは
30年かかるそうですが、それまでずっとフラットな目線で支援を
続けていくという覚悟が伝わってきて、この継続の気持ちこそが
いま一番大切なのだと感じました。