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二つのPC


 先日、ビジネス社の唐津隆社長にお会いした時に、同社が出版された
2冊の本をいただきました。

 1冊目は竹田恒泰、久野潤著『決定版 日本書紀入門』です。
来年2020年は日本書紀の編纂から1300年に当たる記念すべき年になる
そうです。古事記は民族の歴史を日本人に向けて書かれたものなのです
が、日本書紀は外国(当時ですから主に中国)に対して我が国の歴史を
明らかにするために漢文で書かれたものになります。

 古事記については竹田先生の名著『現代語 古事記』(学研)や
今野華都子先生の『はじめて読む人の「古事記」』(致知出版社)等で
勉強させていただいたことがあり、一通りのことは分かっていると思う
のですが、日本書紀のことは古事記と大体同じ時期に成立した程度に
しか知りませんでした。本書を読んで日本の正史は日本書紀であり、
教育勅語などと違って戦後も国会などで正史であることを否定されて
いないこと等から、我が国の成り立ちを正式に記したものであるという
位置づけは揺るがないものであるということがよく理解できました。

  


 ちょうど、東京オリンピックの開催される年が記念年に当たること等
から、日本の歴史を世界に向けてアピールすると同時に、多くの日本人
にとって我が国の成り立ちに気づくきっかけになればいいと思います。
日本はあまりにも見事に戦争に負けてしまって、世界的に台頭してきた
社会主義、共産主義的な風潮も相まって、戦前の日本を全否定する
ところから戦後教育が始まっています。そのおかげで戦後の経済成長を
謳歌できたというポジティブな面もありますが、そろそろそのごまかしが
きかなくなってきたのは明らかだと思うのです。

 記紀を学ぶことで、我が国の始まりのことぐらいは多くの人が共通認識
として持っていかなければ、大げさではなく国が滅んでしまうかもしれ
ません。そういう意味では、本当に考えされられる本でした。

 2冊目は消費税反対botちゃん著『マンガでわかるこんなに危ない! ?
消費増税
』です。ネットで話題になっている漫画『私立Z学園の憂鬱』を
書籍化したもので、消費増税がいかに日本経済に対して致命的な悪い
影響を与えるかということを、マンガの形で分かりやすく説明して
くれています。

 私も消費税の増税には反対ですが、どうも10月に消費税が上がる流れは
変わりそうにありません。安倍総理は、本当はダブル選挙に打って出て
消費増税実施の延期を争点にしたかったのだと思いますが、現状の新聞
などの分析では、今回の参院選は与党の圧勝の勢いのようです。ある意味、
消費税を焦点にできなかった野党の戦略ミスだという気もしますが、
私たちももう少し自分たちの周りに起こることを冷静に学ばなければ
いけないのではということを教えてくれるタイムリーな本だと思います。

 識者の方から聞いた話ですが、経営者から見れば前回の増税は5⇒8%に
なるので60%の大増税でしたが、今回は8⇒10%なので25%の増税に過ぎ
ないことになります。だから影響は軽微だろうということですが、消費者
側からするとやはり生活に大きな影響を与えることは間違いないと思い
ます。せめて、これで消費税の増税は打ち止めにすることを政策として
しっかりと打ち出せるようになっていただかなければいけないのでは
ないでしょうか。

本書解説の藤井聡京大教授(元内閣官房参与)がポリティカルコレクト
ネス(PC:人種・宗教・性別などの違いによる偏見・差別を含まない、
中立的な表現や用語を用いること)についての説明をされています。
識者にとっては消費税に反対するのはPCに反することになるので、
できない風潮があふれていることが問題だという話をされているのです。

藤井教授の意見は極論であり、それこそPCに反しているから排除しな
ければいけないという論調を私も見たことがありますが、まだ確信が
持ててはいませんが、藤井教授が唱えているMMT(現代金融理論)と
いう日本やアメリカは政府がいくら借金をふくらませても問題がないと
いう意見が正しいような気もしています。

どちらにしても常識にとらわれずに、何が真実なのかを自分で考えなく
てはうまく生きていくことができない時代がやってきたことは間違い
ありませんので、私たちの暮らしに直接関係ある消費税のことを考えて
みるきっかけに読んで見られてはいかがでしょうか。


ところで、連休中にはタイの高僧の主催されている瞑想会に参加させて
いただく機会がありました。『ザ・フナイ』で瞑想についての記事を
定期的に掲載していきたいと思っているのですが、その瞑想会で純粋
意識(Pure Consciousness:PC)の状態をできるだけ保ち、妄想に
陥っている時間をできるだけ短くすることが大切だという大きなヒント
をいただきました。

私は30年間ぐらい瞑想をしてきましたが、純粋意識(PC)の状態を
できるだけ多くするのが瞑想だという話は聞いたことは何度もある
ような気がするものの、それを体験として理解できたのははじめてだと
思います。おかげさまで、いままでの中で一番いい瞑想体験を味わえた
と思っています。


常識を疑うことで手放すべきPC(ポリティカルコレクトネス)と、
いろいろな目に見えない世界の体験の積み重ねを通じてはじめて実感
できたPC(純粋意識)という、大事な二つのPCに直面することができた
貴重な3連休になりました。まったく違うものですが、同じ記号という
ことはきっと何かシンクロが起こっているような気もしています。
みなさんもそれぞれの新しい体験や気づきを楽しんでいただければと
思います。




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