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令和の時代


 長い長いと思っていた10連休も終わってしまいました(この原稿は
連休最終日に書いています)。連休中は都内で出かけはしましたが
ずっと東京にいて、こんなにのんびり何もしなかった時間は久しぶり
だと思います。

 10連休になったのは、天皇陛下のご即位があったからですが、
何度も書いたような気がしますが、日本のリーダーは総理大臣という
よりは天皇陛下であり、それゆえ新しい元号になったことで時代も
大きく変わっていくのだと思います。

 上皇陛下の徳がとんでもなく高いということについて異論のある
方はほとんどいないのではないでしょうか。被災地に赴かれた際の
お姿をテレビなどで拝見しているだけで、涙が出てきてしまいます。
激動の昭和時代を体験し、昭和天皇の後を受けて日本という国を
平和で安定した国に導いてくださったのは、上皇陛下の人間性の
高さのおかげだと思います。本当に、この時代に日本に生まれて
よかったと思います。

 新しい天皇陛下は1960(昭和35)年のお生まれで、親しい人では
小川雅弘さんや兄などと同い年であられ、私から見れば同年代を
生きてこられました。少し年上の赤塚高仁さん(昭和34年生まれ)の
ブログを見ていると昭和と平成の時代を30年ずつ生きてきたことが
書かれていて、私たちの知っている昭和の時代はすでに経済成長を
している時代であり、そういう意味では激動の時代を生の体験で
知っていらっしゃるわけではないと思います。

 ここからは論理が飛躍しますが、上皇陛下はある意味では昭和の
激動の時代の贖罪を運命づけられていました。

 先の戦争では、国内外で多くの方が亡くなりました。昭和天皇が
行けなかった沖縄へ何度も行かれたのをはじめ、太平洋の激戦地で
あるサイパンやパラオのペリリュー島にも行かれ、多くの犠牲者に
対する慰霊を続けてこられたのもそれを体現されていたからだと
思います。そして、象徴である陛下が贖罪を運命づけられていたと
いうことは、平成の時代は日本という国全体も贖罪を運命づけられた
時期だったと考えてもいいのではないかと思います。

 それに対して新しい天皇陛下は、上皇陛下がなされてきたことを
受け継ぐことはもちろん大切なことですが、それに加えて、新しい
力強い日本をクリエイトしていき、そのことによって世界の発展や
平和に貢献するというお役目を持たれているのではないかと思います。

 「令和」という元号が決まった過程があまりにも安倍総理主導だった
ことに異議を唱える意見も聞きましたが、日本国憲法と皇室典範という
決まりの中で実質的に内閣が決めていかなければ仕方がない現実がある
と感じますので、私はそれほど大きな問題はないと思います。

 それよりも、令和という文字や音に込められた力を素直に受け止めて、
力強い日本を作りあげていく天皇陛下の天命を、国民として共に感じて
いければいいのではないかと思っています。

 世界的にみてもインターネットやSNSという新しいメディアの発展で、
大きな真実が分かるようになってきました。もちろん、フェイク
ニュースもたくさん流れてくるので気を付けなければいけませんが、
経験値を積んでいくことで的確な情報を掴み、それを自分の言葉に
変換していくことができるようになってきていると感じます。

 明治以降の近代日本は、生き方を「どこか遠くにいる誰か偉い人」に
決めてもらっていた時代だと感じます。その背景には近現代を作ってきた
西洋主導の帝国主義、民主主義、資本主義の考え方があるのですが、
自我の確立をしなければ何も始まらないという民主主義のすばらしい
点はしっかりと取り入れながら、特に近年になって弊害が目立つように
なった金融強欲資本主義からの脱却を日本が主体となって成しとげて
いかなければならないのだと思います。

 西洋社会は自我の確立ができていますが、それだからこそ、自我の
ぶつかり合いが一番うまく機能する民主主義、資本主義の枠を超える
ことが難しいという側面を持っているように思います。神道や仏教
などの東洋の考え方は自我の確立ができにくいという大きな弱点は
あるものの、より上位概念である組織、社会、世界、宇宙と一体化して
生きていくという感覚が自然と身についていて、これからの世界や
社会のあるべき方向はこの東洋的なアプローチから生まれてくるのだと
思います。

 西洋的な合理主義と神道や仏教の曖昧な概念を無理なく統合して
とらえる能力があるのが日本の特性だと考えると、自我をしっかりと
作って、「どこか遠くにいる誰か偉い人」からの頸木(くびき)を
外れ、自我を一旦確立した上でより上位の集合意識と一体化していく
ことが、令和の時代の日本人のとるべき道ではないかと思います。

 日本人はお母さんやおばあさんから教えられた「お天道様が見て
いるから悪いことはするな」という感覚がしっかりとDNAに刻まれて
いるのではないでしょうか。これは、人間や社会のメタ(上位)概念
として自然を意識している証拠だと思います。

 大自然に守られていることへの感謝をベースにしながら、今度は
いろいろなテクノロジーを使って、大自然から搾取するのではなく
大自然に対して貢献する方向に社会を作り替えていく、そんな令和の
時代を天皇陛下と共に作りあげていきたいと思います。



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