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僕が地球にやって来たワケ 第8回

最近思うこと


砂と珊瑚礁が美しいパラオの海岸で考えたこと


ここ近年、年間何回も海外に出掛けています。その多くは、同行者の誘いに
乗ることが大きいのですが、どの地に降り立っても
「偶然ではなく、すべては必然で一秒たりとも遅すぎず早すぎず今ここで
出合ったのだ」という作家の芹沢光治良の言葉が頭をよぎる、私にとって
毎回意味のある旅です。

その中でも昨年行ったパラオのぺリリュー島は、格別に今後心に残っていく
であろう場所でした。

ご存じの方もいらっしゃるでしょうが、パラオ諸島ペリリュー島は日本軍
約1万1000人が玉砕、米軍の死傷率も史上最も高い、「忘れられた戦場」と
呼ばれるスポットです。
「3日間あれば占領できる」と豪語した米軍を4分の1の兵力で73日間に
わたり粘り強く戦った象徴である「オレンジビーチ」をはじめとする
激戦地には、現在も多くの人が慰霊に訪れます。

その通称「オレンジビーチ」は、真っ白な砂と珊瑚礁がとても美しい海岸
です。
1944(昭和19)年9月15日、米軍はこの島に海兵を3万人近く投じました。
上陸用舟艇400隻余を率いてオレンジビーチから、総攻撃を開始した米軍は、
当初4~5日で攻め落とせると安易に考えていましたが、思いもよらぬ日本軍の
反撃で、戦闘は73日間に及びました。一切のライフラインを絶たれ、食料の
補給も望めなかった日本軍の粘りは筆舌に尽くしがたいものだったに違いあり
ません。日本軍1万1000人、米軍 2000人が戦死し、米軍は太平洋戦争中に、
一つの戦場では最大となる犠牲者を出しました。

「オレンジビーチ」という名の由来は、アメリカ兵の死傷した際の鮮血で、
美しい珊瑚礁の海岸がオレンジに染まってしまったところからきています。
今回ここに立って、同行者の書家の遠藤夕幻さん(先月のにんげんクラブの
会報誌でもインタビューさせていただきました)は、エネルギーをしっかりと
見られる力がある人ですが「舩井さん、戦争はまだ終わっていませんね」と
つぶやかれました、私も同じことを考えていたので、ただただ驚くばかり
でした。

英霊たちはまだ戦っている

2019年は、日本が経済的に良くなるスタート地点だということを
私は実感しています。
2018年12月13日、内閣府は、2012年12月に始まった景気回復が2017年
9月時点で4年10カ月に及び、高度成長期の「いざなぎ景気」を超える
戦後2番目の長さになったと認定しました。

街角景気という言葉があります。生活景気とも言われ、内閣府が景気を
聞き取って発表する景気ウォッチャー調査のことです。こちらはまぁまぁ
の伸びを示しています。私がそれを特に感じるのはタクシーに乗ったとき
です。
3~4年前までは50歳以上の方が多い印象でしたが、若いドライバーが
格段に増えました。タクシー企業の最大手である日本交通も20~30歳代の
ドライバーさんの採用が増えたそうです。

車内で会話を交わす際に、前職のお話など伺ったりするのですが、典型的な
ブランド企業にいらした話などが飛び出すことも珍しくありません。
タクシードライバーに転職して、年収が上がりましたという話もザラです。
もちろん景気の回復など実感できない、相変わらず家計が苦しいという声は
俄然まだあちらこちらであるでしょう。先月号でも触れましたが、『節約』
という視点で家計簿的に私たちの生活を見た場合、いろいろなことが言われ
ています。

(多少具体的になりますが)例えば住宅ローンの契約をするときに、
『団信』と呼ばれる団体信用生命保険に加入するのが一般的ですが、加入
すると、死亡したり、高度障害状態になったりした場合に、その時点の
住宅ローン残高と同額の保険金が支払われます。『団信』に加入できる
健康状態であることが、住宅ローンを契約する際の条件になっている金融
機関も少なくありません。

『団信』の中でも、最近は、がんと診断されたり、脳卒中や急性心筋梗塞
で所定の状態に該当すると、保険金が支払われる「生前給付型の団信」も
増えています。特定の病気にかかると、それ以降の住宅ローンが免除される
タイプです。
この「生前給付型」はさまざまな病症に適用されて『団信』の保障は
ことのほか進化しています。

10月に消費増税を控えた今年は、3月までに売買や請負契約をすれば、
物件の引き渡しが10月以降になっても消費税は8%ですむような
スケジュールなっているため、駆け込み契約をする方もいると思われますが、
『団信』によって税金の免除される条件など、保険内容を吟味することが
大事だと思います。

私の尊敬する故・竹田和平さんは、「日本国民の年収が1人につき2年で
2倍、5年で5倍になれば日本の景気は活性化する」と常々おっしゃって
いました。
「日本が元気にならないと! 若い人が将来に希望が持てない。結婚も
できない。
子どもも作れない、そんな恐れから異性にも興味が持てないのだと。
私はそこを危惧し、何とか、みんなの年収アップのモチベーションをあげて
ほしいと思う」と。

確かに、海外に行くと、日本がいかに貧乏になったかが少し実感できます。
一説には、NYもイスラエルも東京の物価の3倍と言われています。
南米で一番貧しいボリビアと同じくらいが東京の物価レベルだという専門家も
いるくらいです。このままでいいのでしょうか。若い人たちが頑張れば中国を
抜けるかもしれません。日本を活性化させるために、前述のオレンジビーチ
だけでなく各地、まだ戦ってくださっている英霊のために資本主義として
まだ戦えることがあるのではないでしょうか。

佐野純平君のこと


話は変わりますが、先日本物研究所の代表取締役であり私の義弟の佐野
浩一の長男、純平君のお見舞いに行きました。
23歳のとてもまっすぐで優しい青年ですが、中学生のときに脳腫瘍を
患いました。
おかげさまで主治医曰く「奇跡を超えた回復だ」というまで、病を克服
していたのですが、昨年脳梗塞を発症し、全身不随になりました。
お見舞いに行ったときに、ベッドに横たわる彼が「何とか手は動きます。
毎日の時間が経つのがひどく長く感じられます」と言いました。
その澄んだ目を見たとき、思わず私から出た言葉は
「純平君は、人類の先をいっているかもしれないね。AI(人工知能)が、
世の中を動かす時代になると人間ができることは哲学だ。この恵まれた
時間、哲学の勉強をした方がいいよ」でした。

衝動的に掛けた言葉ですが、まごうことなき私の気持ちでした。
純平君には、
「人間はどう生きるか、生かされるか。愛とは何か。
人間の真の幸福とは何か」
ということを追求してほしいと思いました。彼は特に疑問符も挟まず、
頷いてくれました。私からは哲学の本を紹介するつもりです。

純平君の、リハビリが始まりました。リハビリに関しては、保険がきく
のは半年だけであとは自費になってしまう国の制度を私は今回初めて
知りました。
純平君のリハビリはVR(バーチャル・リアリティー)を使った最新の
もので、先日NHKの朝のニュース番組でも取り上げられました。ゲーム
感覚で身体機能の回復を図り、精神的にもリラックスできるようで少し
ホッとしました。

哲学の話に戻りますが、私が最近気に入っている本は、副島隆彦先生の
ニーチェに学ぶ「奴隷をやめて反逆せよ! 」―まず知識・思想から
(成甲書房)です。「ルサンチマン」という弱者が強者に対して「うらみ・
ねたみ・そねみ」といった感情を持つことを意味する心理用語があります。
ドイツの哲学者ニーチェによれば、ルサンチマンには、単なる嫉妬心のみ
ならず、通常の復讐心が及ばない所から、内側にくすぶりながら燃えて
いる怨念の炎へ転換の要素も引き起こすといいます。

副島先生は、このルサンチマンからの自分を解放せよ、と前述の著書に
書いておられます。抑圧された自己の開放こそが、自己の確立だと。
人間どんな境遇の人にも何かしらある感情でしょう。
副島先生の勇ましい筆が冴える1冊です。ただただ過激ではなく、
足元を温かく照らしてくれるような、意を強くしてくれるような内容
なので、純平君にもお勧めしようと思っています。

李登輝総統の忘れられない言葉

ニーチェはじめ、書店に立ち寄っても、最近の哲学本ブームは目覚ましい
ように感じます。戦前の日本のエリートは、哲学ばかり学んでいたという
ことを私に教えてくれたのは元台湾総統、李登輝先生です。日本の京都
帝国大学に学んだのち、1948年台湾大学農業経済学部を卒業した李登輝
先生は、父・舩井幸雄と京都大学の先輩後輩の間柄で、生前大変お世話に
なりました。
大変お世話になっている外交評論家の加瀬英明先生のアレンジで、台湾に
私もご一緒させていただきました。予定時間を大幅にオーバーした、
李登輝先生、加瀬先生、父が話していた時間は特別なひと時でした。
この時、李登輝先生が仰ゃっていたのは、「日本の教育は素晴らしかった。
旧制高校の教育が特に素晴らしい。その環境にいた人がもれなく戦後の
復興を牽引したのです」ということでした。私の父は、ちょうど学制制度の
変更で1年のタッチの差で、新制高校に進まなくてはいけなくなったことを、
晩年まで残念がっていたようです。
父の唯一の愛唱歌である「琵琶湖就航の歌」(加藤登紀子さんの歌唱で
ヒットしましたね)は三高の寮歌・学生歌でした。
万感の思いがあったようです。旧制高校を卒業した生徒は無条件で帝大に
進みました。
この戦前のエリートたちは、必ず「ノーブレス・オブリージュ」を哲学の
勉強ばかりしたことで身に付けていました。ノーブレス・オブリージュとは、
高貴な身分の者に課せられた義務のことです。
李登輝先生は、武士道の本質を、このノーブレス・オブリージュに見い
出していたのですが、このあたりは李登輝先生が書かれた
「武士道」解題―ノーブレス・オブリージュとは』に詳しく記されて
います。これは読みやすく、名著ですのでみなさまにお勧めします。


またまた話は飛びますが、先日Kan.さんがパシフィコ横浜で登壇して
くださった合間に控え室でAI(人工知能)について少々話をしていました。
Kan.さんは「このままAIが進化しすぎると、人間の大脳がまったく機能
しなくなり、人間の寸自体が小さくなることも考えられるでしょう」と
彼らしい表現をしていました。とても私の心に残った話でした。

そのあと人間が寸足らずにならない方法がないか、と私はしばらく考え
続け、それには哲学を今一度立ち返って学ぶことではないかという結論に
至りました。先ほども少し触れましたが、いかに生きるかということは、
その人自身の経験に加えて、どれだけその問題に向き合ったかによるの
ではないでしょうか。この経験と思索、加えてその人仕様の学習のコンボは、
決してAIではじき出せる答えではないでしょう。

ポスト構造主義の浅田彰さんなど、私も何度かチャレンジした読みきれ
なかった哲学書もありますが、もう少しとっつきやすく、本質的に哲学に
向き合える良書をまた皆さんにご紹介したいと思います。



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