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馬刺しと辛子蓮根


 週末は、赤塚高仁さんが主催する「やまとこころを燃やす旅」で熊本に
行ってきました。熊本には、1月にも行ったし5月にも行く予定になってい
て、今年に入ってから隔月で訪問させていただくかたちになりました。

 熊本大学は当初は全国で五校しかなかったなかの旧制第五高等学校の
伝統を受け継いでいる大学で、そのことからも明治の時代にはとても大事
な都市だったということが分かります。そして現在も、九州新幹線ができ
て博多からは最短30分強で着きますし大阪からも直通の新幹線が通ってい
るので、都市としての注目度は高いのだと感じます。

 日本の都市は、新幹線の有無で大きく発展のあり方が違ってきたという
話を聞いたことがあります。熊本や鹿児島、それに徳島などは明治時代に
は大きな町だったのに、新幹線のルートから外れたことが原因で都市とし
ての勢いが低迷してしまったというのです。

 逆にストロー効果と言って、大阪の都市力は新幹線ができる前は東京に
それほど引けを取らなかったのに、新幹線で東京に簡単に行けるように
なったことで、その力がドンドン失われてしまったということもあるよう
ですが、熊本に関してはプラスに働くのではないかと思います。

 今回のツアーのいちばんの目的は「風の丘 阿蘇 大野克彦美術館」
訪問することでした。両腕を事故で失った後、義手で絵を描く大野克彦
さんは、赤塚さんが20年以上も尊敬するすばらしい方です。

 本を買われた皆さまに対して、一人ひとり丁寧にメッセージを書かれて
いる様子に頭が下がる思いがしました。美術館を作るだけでも大変なこと
だったに違いないのに、その上、3年前の熊本地震で閉鎖に追い込まれた
美術館を、まさに不屈の精神で再オープンするところまでこぎつけられた
底力をまざまざと見せつけられました。

 そして、「私は何があっても負けない」という大野先生の不屈の精神と
同居している、とてつもない優しさを感じた時にはさらにびっくりしまし
た。どんなに辛いことがあってもそこに寄り添える強さを持っていて、
だからこそあれほど優しい絵が描けるのだということが分かり、強くなけ
れば優しくなれないという真実にあらためて感動しています。私も、見せ
かけではない本当の意味での強さをもった人間になりたいと、心の底から
思いました。

 さて、熊本と聞いて私が思い出すのは、なぜか「辛子蓮根」です。熊本
に父がとても親しくさせていただいていたクライアントがいたので、父は
よく熊本に出かけていました。その時に、お土産として持って帰ってくる
のが決まって辛子蓮根だったのです。

 当時は子どもだったので好きだったとは言えませんが、逆に大人の食べ
物だという憧れを強く持っていました。今回は、泊まった黒川温泉の旅館
の夕食に辛子蓮根がついていて、熊本に来たことを実感させていただいた
思いです。

 そして、もう一つの熊本のソウルフードが「馬刺し」です。イスラエル
やペリリュー、それにアウシュビッツにまで一緒に行った広島県呉市の
久村寿美さん等と一緒に、熊本駅で解散になった後、新幹線に乗るまでの
時間、お寿司を楽しませていただきました。駅の中のファーストフード的
なお店だったのですが、いただいたお刺身やお寿司はどれも絶品でした。
特に、馬刺しは隣に専門店があってそこにも行きたいねと言っていたのに、
その必要がないぐらいの美味しさでした。

 馬刺しはお土産でいただいたという記憶はあまりなく、やっぱり地元で
食べるのが美味しいのですね。ビールやハイボール、最後は日本酒まで飲
んでいい気分になって、熊本を後にすることができました。

 食べる話が先になってしまいましたが、ツアーの二日目のメインはペリ
リュー島の守備隊の指揮官だった中川洲男大佐のお墓参りでした。昨年、
ペリリューに行った時、私の意見ですが、中川大佐が近代のゲリラ戦の戦
い方のモデルを作ったのだなということを感じました。それと同時に、
ペリリューの英霊たちはいまでもまだ日本のために戦ってくださっている
ということも感じ、それを受け継がなければいけないということも強く感
じました。

 アメリカに戦争で敗れたことで、私たちは国の歴史を奪われてしまいま
した。赤塚さんの「やまとこころのキャンドルサービス」によって、多く
の人がその歴史を思い出しつつあります。古事記を読むと、いまから2679
年前(西暦に660年を足せばOKです)の2月11日に神武天皇が橿原神宮で
初代天皇になられたのが、日本の国の始まりです。もちろんこれは神話で
すが、神話の時代にさかのぼれるぐらい日本の歴史は長いのです。

 まさに赤塚流で、本を読み知識として理解するだけはなく、現地に行っ
て足の裏で歴史を感じることの楽しさを今回も存分に味わわせていただき
ました。赤塚さんが企画されている7月のペリリューツアー。何か感じら
れるところがあれば、ぜひ赤塚さんと一緒に足の裏で感じてこられること
をおすすめします。きっと人生観が大きく変わりますから。


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