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こんにちは。
そろそろ花粉の季節がやってきましたね。
熱海にいた時はこの時期はとてもとても憂鬱な時期でしたが、
東京へ来てから、ちょっとだけましになりました。
もちろん花粉が飛んでいることは飛んでいるけれど、
山の中と都会では、飛んでいる量がやっぱり違うのです。
熱海では玄関先は花粉で黄色くなるほどでしたが、
こちらではそうはなりません。
病院で処方された花粉症の薬も、今までは飲んでも無駄な抵抗でしたが、
今年は薬を飲むと症状を抑えられています。
東京に来て、花粉症の症状が軽くなったことは、
私にとってとてもありがたいことでした。
さて、最近の私は、ドストエフスキーの『白痴』という小説を読んでいます。
ドストエフスキーは、『罪と罰』は学生時代に読みましたが、
『カラマーゾフの兄弟』は、いまだに何度チャレンジしても最後まで読むことができません。
カラマーゾフの兄弟で挫折してから、
ドストエフスキーを読むことはなんとなく避けていたのですが、
数学者の岡潔先生が『白痴』をとても面白いと本に書かれていたのを見て、
ぜひ読んでみたいと思いました。
たけちゃんの寝かしつけの後にゆっくりと読み進めて(残念ながらすぐに眠くなります)、
今半分まで読んだところですが、
とても面白いです。続きが気になって仕方ありません。
何事も食わず嫌いはよくないですね。
個人的にロシア文学の難しいところは、登場人物の名前がややこしいことだと思っています。
一人の登場人物に、3通りか4通りの名前の呼び方が変わります。
ファーストネーム、ミドルネーム、苗字、ニックネームなのでしょうか。
慣れないうちは、
ページごとに違った表現をされた登場人物が、
全部別の人の話かと思ってしまって、
いったい何人の登場人物がいるのかさっぱりわかりませんでした。
わからないなりに読み進めていくと、
だんだんと登場人物の名前に慣れてきて、少しずつ理解しはじめました。
それでもやっぱりすぐに名前がわからなくなるので、
ウィキペディアで『白痴』について調べて、
そこで説明された登場人物の一覧を読んで、
そのページを片手に、小説を読み進める・・・・というちょっと面倒なことをしています。
でもこの面倒なことをすることで、
ようやく楽しくこの小説が読めるようになってきたところです。
登場人物の中には、いろいろな個性を持った人が出てきますが、
やっぱり個人的に好きなキャラクターと嫌いなキャラクターがいます。
嫌いなキャラクターの台詞はいらいらしながら読んだりもしますが、
嫌いなりにもけっこう的を得ていることが書かれていると、
なるほどなと思うところもあります。
そのように読み進めていたら、小説を離れた日常生活でも、
いろいろなキャラクターの人がいることを、
以前より少し楽しく捉えられることができるようになってきた気がします。
ほんの半分読んだだけで、こんなことを考えさせてくれるドストエフスキーは、
やっぱりすごい小説家だなあと感じている今日このごろです。