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僕が地球にやって来たワケ 第6回

国際的潮流の中の日本


実は私は女系天皇でもいいと思っています。愛子様でいいのじゃないか
という意見ですが、赤塚高仁さんのように真剣に日本の将来を憂えている
人の合意は得られそうにありません。ちょっと話を戻すと伏見宮家がすご
く力を持つようになったのは明治以降で、明治維新は伏見宮家を主体とす
る北朝革命だったんだろうというふうに片桐勇治さんは言っています。

逆に終戦直後は、伏見宮家だけが特に狙われてパージされたのです。
戦争に負けたことで南朝がまた力を取り戻したそうです。戦前はもしかし
たら天皇家よりも伏見宮家の方が実権を持っていた。
戦争に負けないで旧体制の日本が続いていたら、婚姻とかいろんな中で
いつの間にかまた北朝系に戻っていたんじゃないかというのです。
終戦で南朝系に戻ったんだけど朝鮮戦争がきっかけでまた北朝系が力を
持ち始めた。そこから、日本の戦後の歴史が始まったというのが片桐さん
の言い分です。国際金融勢力と王族連合の対立が世界にあり、南朝系と
いうことは王族連合側になったということですが、世界の流れは国際金融
勢力が、トランプ大統領になったつい最近まで、世の中をコントロールし
ていました。だから、日本もやはり朝鮮戦争に巻き込まれることによって
金融勢力側の北朝系が力を持っていた時代が続いていたのです。

でも今の天皇家は間違いなく南朝系なので、それに対して静かな抵抗を
されていたのではないかと思っています。ついでに言っちゃうと、安倍
総理は、これだけ日本や世界の流れが南朝系に来ていて世界的に王族連合
が強くなっているにもかかわらず、一人逆らっていまだに国際金融勢力に
従順な困った人かもしれないという意見もあります。

確かに大きく見ると、金融が一番世の中を動かす基本になっている点は
変わりませんが、ロシアマフィアみたいな裏側の勢力が力を持って世の
中を動かしているという流れが少し弱くなってきているのかなと感じます。

トランプ氏がそもそも大統領になれた大きな理由は、副島先生などが
はっきり書いていますけど、デイヴィッド・ロックフェラー氏が2017年に
101歳で亡くなったからです。

副島先生に言わせると彼が実質的な世界皇帝でしたが後継はいません。
ジェイ・ロックフェラー氏という甥がいるのですが、ロックフェラー家は
継がれましたが、世界皇帝ではありません。いまだに、デイヴィッド・
ロックフェラー氏の右腕だったのが95歳のヘンリー・キッシンジャー氏で、
左腕だったのが91歳のポール・ボルカー氏で、この二人が世界を動かして
います。ボルカー氏は背が高く(2メートルくらいある)第12代FRB
(米連邦準備制度理事会)議長だった人で、二人ともまだまだお元気です。

政治をキッシンジャー氏が動かして、経済をボルカー氏が動かしていると
言われています。90歳を超えた二人が世界に君臨するのは、さすがに
そろそろ無理になってきています。

この二人の力がなくなると国際金融勢力の力がなくなって本格的に世の
中が違う方向に動き始めるのではと言われています。やっぱりグローバル
系を動かしている国際金融勢力は戦争を欲しますが、今度戦争が起きたら
世界が終わります。もしかしたら世界は終わらないかもしれませんが人類
は終わる。だから、さすがに戦争はもうダメだよねっていう考えを持って
いるのが、王族連合であり南朝系なのです。しかし、いろいろな歴史の中
で経済が発展するときは、やっぱり金融が強いときです。日本で言うと
北朝系が強いときの方が経済が発展するのだと思いますが、それに対して
平和を志向するのが南朝。経済発展よりも平和を志向する世の中に、
大きな流れではなりつつあるのかなという気もします。逆に言えば経済
成長はしなくなります。

全面的に賛成するわけではありませんが、片桐さんはその流れに抵抗して
いるのが、安倍総理と、イスラエルのネタニヤフ首相の二人で、国際的な
潮流に待ったをかけて、やっぱり国際金融勢力でいいんだとがんばって
いるという意見です。だから、2019年の日本経済は大暴落して大変なこと
になる可能性が高いというご意見なのです。

一つの皇統が続いてきた理由


日本のスピリチュアリティという視点で見ても、この南北朝の対立っていう
のは面白い視点かなと思います。日本という国は、権威と権力を分けて
うまく存続してきた国なんです。天皇家という、絶対的な権威はありますが、
天子様には権力がありません。このシステムでずっと国を繁栄させてきた、
世界でも希有な国なのです。

ところが、日本人の中でも何人かは権威と権力を統合しようとした人が
いるのです。まずは、平清盛。天皇家をないがしろにして、自分が実質的
な皇帝になろうとしましたがうまくいきませんでした。そして、二人目が
後醍醐天皇です。彼は天皇であったのですが、権威だけじゃなくて権力も
握ろうとした人で、やっぱりうまくいきませんでした。三人目が足利義満
です。三人とも失敗したので、日本には近世がないという説があります。

通常は江戸時代が近世だと言われるのですが、近世というのは、今の
歴史学の定義では絶対権力者が動かす世の中のことを言います。その観点
で、世界史的に見ると中国の宋という時代が近世の始まりでした。
それまでの時代は貴族が多大な力を持っていて、貴族の合議政治というか、
みんなで話し合って自分たちの利害得失を調整しながら運営していました。

宋時代に絶対権力を持つ皇帝が初めて出てきました。それ以降中国では
皇帝に絶対的権力があって、それを支える科挙制度ができました。
隋時代(518〜618年)に科挙はできていますが、本格的に機能し始めた
のは宋の時代からです。実はこちらの方が歴史学者の主流の説なんです。
市井の歴史研究家はこれに与しないのですが、中世史とか中国史の専門家は
この説をとる人の方が多いそうなんです。絶対権力者の存在が近世を
つくっていったのです。この絶対権力者が王族連合と言えるかもしれません
が、宋の時代は日本では、平清盛の時代にあたるのですが、中国の動きを
清盛は日本でも実現しようと思ったけどうまくいかなかったのです。
それを後醍醐天皇と足利義満もそれぞれの立場でやろうとしたけれど
やりきれずに、日本ではずっと権威と権力が別れる状態が続いてきました。

そんなやり方で歴史が動いてきたので日本は中世からいきなり現代に
なったと言われています。
江戸時代までは日本は近世になりきれなくて中世だったのですが、
いきなり近世を飛ばして現代になったというのが日本の歴史の真相だと
いうのが、主流の学説になっています。

いい悪いは別として絶対権力者というのが日本にはついに現れませんでした。
これが多分、赤塚さんが言う、2678年、世界で唯一こんな長い間一つの
皇統が続いてきた一番大きな理由で、かなり特殊ではありますが日本が
素晴らしい国になった大きな理由だと思っています。

インフレと経済発展がもたらすもの


こういう目で上部構造の戦いを見ていると、世界的には、やっぱりだんだん
戦争の時代が終わりつつあって、江戸時代や戦後の日本のように戦争が
できない状況になってきています。一番好きなエコノミストのお一人が
増田悦佐先生ですが、アメリカの有名大学で経済学の博士号を取得されて
いるちゃんとしたエコノミストなんですが、独自の変わった意見を
おっしゃる先生です。
増田先生は、いまの日本にとって一番いい政策は何もしないことだという
意見です。どういうことかと言うと、黙っていてもアメリカと中国はこけて
くれる。何かすればするほどまずくなるから、いまはアメリカと中国が
勝手にこけてくれるのを日本は待ってればいいと言うのです。
いまのエコノミストの中では、主流ではありませんが、私は一番共鳴します。

こんな増田先生の意見の中で私が一番好きなのは、過去100年間は
インフレと戦争の時代だった。1914年に第一次世界大戦が始まって、
フランスで終戦100周年のセレモニーをやったとニュースでやっていました
が、ちょうど100年前の1918年に終わったんです。1914年から2013年までの
100年間は戦争とインフレの時代。2014年から始まった100年はデフレと
平和の時代。これからはデフレで戦争がない時代になるよという意見です。

どうせもうすぐそうなるのだから、じたばたせずに金融の量的緩和、
ましてや財政出動なんて、そんなことやめて、とにかく何もしなくてじっと
我慢しているのが一番いい。そうすればアメリカがいまのやり方が続かなく
なって、間違いなくこけます。中国もアメリカの亜流ですので同様にその
うちこけます。そうしたらいつの間にかちゃんと日本の時代になっている
から心配しなくていいと言うのです。

これからはデフレで戦争がない時代になっていくというのは、なんか
当たっているように感じます。
今、ちょっと研究していて『ザ・フナイ』とか『メールクラブ』とかに
これから書いていこうと思っているのですが、やっぱり、グローバル経済は
インフレが、必要だという意見になります。

黒田日銀総裁とか安倍総理とかが、がむしゃらにやろうとしている、
何が何でもインフレにするぞという政策は、多分戦争に結びつく可能性が
高い。借りたお金がどんどん高くなるってことなので経営者にはデフレは
しんどいのですが、一般庶民にとってはデフレは悪いことではありません。
給料が上がらなくても物価は下がっていくので生活は楽になっていきます。
年金生活者とかお年寄りとかはしんどいですがそのための社会保障を考えて
いけば対処方法はあります。 

でもどっちかというと資本家がしんどくて、庶民が楽なのはデフレです。
デフレでいいじゃないかって話は説得力があります。でもその代わり
経済は成長しませんがその方向を目指すべきかもしれません。

1990年ぐらいと、いまの日本のGDPはそんなに変わらなくて450兆円
くらいです。当時のアメリカのGDPは600兆円くらいで、もう少しで
追いつくってところまで行ったのですが、そこから30年近くたって、
日本は相変わらず450兆円くらいなんですけど、アメリカは1600兆円に
なったのです。中国に至っては当時40兆円ぐらいしかなかったのに
今は800兆円になって、ゆうに日本を抜いて2倍近い規模になりました。
これは日本だけデフレだったからこうなってしまいました。

それも現実で、デフレだと経済成長しません。
日本が貧しくなったのは間違いない事実です。でも増田先生に言わせると
貧しいことの何がいけないのですかということになる。確かに日本は平和
ですよね。アメリカとか中国は平和ではありません。それを考えると
このままでいいんじゃないのっていう意見も一理あるのかなという気が
します。

何を言いたいかと言うと、国際金融勢力はやっぱり成長してもらわないと
困るので、戦争をしてでもインフレを演出します。トマ・ピケティが
『21世紀の資本』で言った利子率の方が成長率より高い世の中は
資本家だけがどんどんよくなっていくのです。いまはそういう時代です。
金融勢力は資本家ということなので、資本家にとったらインフレじゃないと
困るわけですが、大半の庶民にとってはデフレの方がいい。それも真実です。 
 
王族連合という言い方はちょっと抵抗がありますが、ずっと世界を見守って
動かしてきた人たちからするといまのインフレの時代の方が異常なのかも
しれません。デフレで成長しないという方が上部構造、日本で言うと、
北朝、南朝という視点で見ると今の天皇家を筆頭にして、南朝側の方の
やり方がみんなが幸せになっていいのではないかと感じます。
本質的に戦争を前提とする経済発展が必要かどうか振り返って考えてみる
タイミングが来ているのかもしれません。



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