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景気の変わり目


 今年はカレンダーの関係(4日の金曜日に1日だけ出社してもらっても
船井本社の場合、あんまり意味がない)で7日が仕事始めでした。おか
げでお正月休みが9日間もあり、お正月ボケが何時になったら抜けるか
と心配しています。東京は空気の乾燥で火事の心配をしなければいけな
いほどいい天気が続いていることもあり、個人的には穏やかなお正月で
した。

 大みそかは紅白ではなくて、ベートーベンの交響曲を聴きに行きまし
た。毎年やっているようですが、午後1時に第1番からスタートして、
休みを4回はさみながら深夜12時の少し前に第九が終わるというベー
トーベンの交響曲を半日で全曲演奏するというコンサートでした。私は
好奇心が勝って全曲聴いてしまったのですが、有名な3番(英雄)、5番
(運命)6番(田園)から聴き始める人もいるし、中には最後の第9だけ
聴きにくるという常連さんもいるようです。

 このコンサートを企画プロデュースされたのは、作曲家で音楽プロ
デューサーの三枝成彰先生。第4番の演奏の終わりに日本(東洋)と
西洋の文化の違いについて15分ぐらいのショートスピーチをされまし
た。そこで、お話をいただいたのは、日本は米文化であり西洋は麦文化
であるということです。お米は水田で作れるので、毎年同じ田んぼにお
米を植えても問題なく収穫ができます。しかし、麦は畑で作らなければ
いけないので連作障害が起こり、定期的に圃場を変えるかエネルギーの
収奪以上の肥料を加えるか等の工夫が必要になります。

 だから、日本の文化は基本的に変化を嫌がり、同じことを繰り返すこ
とをよしとします。大きな変化はめったになく、近代になってからは幕
末のペリーと終戦後のマッカーサーという、いずれも外圧によって変え
られたぐらいの経験しかありません。それに対して西洋文化は変化しな
ければ、麦が採れなくなるので変化を絶対に大事にします。西洋の哲学
者(多分、ヘーゲルとおっしゃったと思います)は、変化がない文化に
は価値がないと言っているという例をあげて説明してくれました。

 そして、この変化がなければ価値がないという思想が生まれたのが、
ちょうどベートーベンが活躍していた19世紀初頭だというのです。モー
ツアルトとベートーベンはたった15歳しか違いませんが、モーツアルト
が活躍した18世紀後半はフランス革命の衝撃はありますが、ここまで変
化に対して価値を見いだす文化は定着していませんでした。その証拠に
モーツアルトの交響曲は41曲(ちゃんと数えるともっとあるようです)
もあるのですが、ほとんど違いが分かりません。

 三枝先生の知り合いの日本を代表するピアニストにモーツアルトの交
響曲をピアノ曲に編曲したものを全曲演奏してもらうことを頼むと、ど
こを弾いているのか分からなくなるからやりたくないと断られてしまっ
たというエピソードを話されていました。それに対して、ベートーベン
の交響曲は全曲まったく違うのです。ベートーベンの場合、最初の方の
1番や2番と、最も名曲と言われる7番やおなじみの第9とが同じ人が作曲
したとはとても思えないぐらいの違いがあるという話をおもしろくして
くださいました。

 東京に暮らしているからだというお叱りを受けそうですが、景気が良
くなってきたことを実感として日々感じています。バブルのようなこと
は二度と起こらないと思いますが、それでもリーマンショックの影響で
後ろ向きのことしか考えられなかった頃に比べて、本当に景気のいい話
をたくさん聞くようになりました。豊洲の初セリでマグロの初値が3億
3600万円で1キロ当たり120万円にもなりました。これは特殊なご祝儀
相場ですが、景気の良さを象徴している一つの表れだと思います。

 どうも、今年はペリーやマッカーサーがもたらしてくれた以来の大き
な変化が日本に起こりそうな気がします。トランプ大統領によってもた
らされるものかどうかはよく分かりませんが、いままでと同じことをし
ていたら時代に取り残されるという感覚を久しぶりに思い出さなければ
いけないのではないかと思います。バブル崩壊後の約30年、日本だけが
成長から取り残されていましたが、どうも、もう一度日本も上昇気流に
乗るタイミングがやってきたようです。

 ただ、それでスタート地点に立つ用意ができれば、その後は世界が
日本(東洋)化してくるのかもしれないというようなことを三枝先生は
つぶやいていたように、私には聞こえました。縄文時代ではありません
が、成長よりも平和に価値を置いてあまり変わらないという日本の文化
に世界が追い付いてくるのかもしれないという予感を私は持っています。
ただその前に、この30年で弱くなってしまった日本の力を一旦取り戻し
ておく必要はあると思うのです。

 今年は経済や相場の大混乱から天変地異まで多くの紆余曲折があるよ
うな気がします。ただ、大きなトレンド、父の言い方だとマクロに見れ
ば日本は世界の中でも格別に存在感を高めていく年になるのではと予想
します。ぜひ、にんげんクラブの皆さまには前向きの心持ちをもってい
ただいて、このトレンドを一緒に作っていただければと思います。




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