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消費税


 今年最後のウィークリーレポートです。今年は本当にいろいろと大変
なことが起こった、まさに激変の年でした。最後の最後まで何が起こる
か分からないので、まだ油断はできませんが、それでも時間は着実に過
ぎていき、来年は今上陛下がご退位されて新しい御代が始まります。

 私たちは案外しぶとく、何が起こっても今を大切に日常生活を淡々と
過ごし、どんな変化にも対応していくもののようです。ただ、来年起こ
ることで確実に分かっていることに関しては、このタイミングで考えて
おくのも悪い事ではないかもしれません。

 来年、確実に起こりそうなのは10月に予定されている消費税の増税で
す。政府が決めた来年度予算には、消費税増税の影響を緩和するための
対策にも予算がついており、今度は余程のことがない限り、予定通り10
%へのアップが行われることになると思います。

 安倍総理は本音では先送りをしたいと思っているかもしれませんが、
もし先送りをするなら常識的に考えて1年前にはそのことを決めておか
なければ現場は対応できないと考えられるので、残念ながら10%になる
確率はかなり高いと思わざるをえません。

 これは、経営者側から見た話ですが、5%から8%への増税は60%もの
増税になりましたが、8%から10%に増えるのは25%の増税に過ぎない
ので影響は格段に低くなるという見方もあります。ただ、ここまで消費
税が上がってくると、経営者にとっては第二の法人税というとらえ方も
できます。詳しい説明は省きますが、興味がある方は2012年に出版され
た、斎藤貴男、湖東京至著『税が悪魔になるとき』(新日本出版)をお
読みください。

 法人税は最終利益にかかる税金ですが、消費税は経営者から見れば粗
利にかけられる税金ともとらえることができ、とても残酷な税金だと言
えるのです。だから、60%ものアップは中小企業の経営にとって壊滅的
な打撃を与えましたが、今回は影響が小さいとは言えませんが25%の
アップにとどまるので優良企業にとっては、対処方法はあるとも言える
のかもしれません。

 でも、消費者側から見れば大きな影響があることは否めません。私は、
評論家の中野剛志さんが2016年に出版された『富国と強兵 地政経済学
序説
』(東洋経済新報社)で述べられている、日本とアメリカに限って
言えば、いくら国債を発行して財政赤字を増やしても問題が起きないシ
ステムになっているのではないかという論が正しいように思いはじめて
います。だから、税制再建のために中小企業の経営者、さらには貧しい
消費者までをも苦しめる消費税は増税すべきではないと思っています。


 ただ、デフレ経済から脱却して高度成長期の時とは言いませんが、せ
めて成長率が3%ぐらいという状態がコンスタントになったら、消費税
を上げる手法を採用するのもインフレを抑制するという意味ではありか
なとも思っています。しかしやはり、少なくともデフレ経済が続き成長
がほとんど期待できない現行下で行うべき政策とはとても思えません。

 そうは言っても、かなり高い確率で来年の10月には消費税が10%にな
りますので、その時には経済や私たちの暮らし方にかなり大きな影響が
あるということは覚悟しておいた方がいいと思います。

 参考にして欲しいのは都市工学の専門家である藤井聡さんが著わされ
た「「10%消費税」が日本経済を破壊する」(晶文社)です。第二次
安倍政権が始まった6年前は、学者や評論家が財務省に逆らって消費税
が悪い物であるというようなことを堂々と言えるような雰囲気ではな
かったのですが、いまでは比較的自由に表現できるようになってきてい
て、これはとてもすばらしいことだと思います。

 少なくとも、来年の増税で悪影響が出たことが確認できたならば、
安倍総理には「これ以上の増税は、デフレからはっきり脱却できてコン
スタントに2~3%の成長が確認できるようになるまでは封印する」ぐら
いの宣言は出していただきたいと思います。そうすれば、日本経済はま
た成長をはじめて、世界に対しての発言力を回復し、故・竹田和平さん
が夢見たような力強く元気な日本が復活するように思います。

 また、逆にやりようによっては、日本が再び成長して世界をリードす
るようになる契機が、この消費税アップという悪手をきっかけにコンセ
ンサスになるようにすれば、マクロに見ればいい流れだったと確認でき
るようになるのではないかと思います。強硬に反対論を展開している人
からは怒られそうですが、個人的には計算がしやすくなるのはいいこと
ではないかと思っているところもあり、日本の消費税は10%で未来永劫
固定するぐらいの政策が打ち出されるといいなと思っています。

 とにもかくにも来年のキーワードは、やっぱり天皇陛下のご退位と消
費税になるような気がしています。

 本年もウィークリーレポートにお付き合いくださりありがとうござい
ました。どうぞ良いお年をお迎えください。


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