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天皇の島


 赤塚高仁さんに連れられてパラオのペリリュー島に行ってきました。
パラオは1994年に独立を果たしていますが、経済、軍事、外交とあらゆ
る面でアメリカに依存しており、通貨も米ドルがそのまま流通していま
す。日本の外務省のホームページで調べて少しびっくりしたのですが、
パラオの人口は2017年現在で21,729人となっていて日本だと大きな町か
小さな市ぐらいしかいない国ということになります。

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 パラオは西太平洋のミクロネシアにあり、日本から真南の場所なので
時差はありません。第一次世界大戦から第二次世界大戦までの間は日本
の統治領で、その頃に生活されていた方は流暢な日本語を話されるそう
です。3年前に天皇皇后両陛下が親善と慰霊のためにパラオを訪れ大歓
迎を受けました。日本統治の頃の政治がすばらしかったことから、いま
でも親日国です。例えば、ビールのことをパラオ語で「ツカレナオス
(疲れなおす)」というなど日本語が現地語化したものも多数あります。

 私は日本で予定があり早く帰らなければいけなかったため、行きと帰
りの飛行機はツアーの皆さまと別れての単独行動でした。グアムでトラ
ンジットをして、パラオの空港には一人で夜の9時ごろ着いたのですが、
ホテルまで行こうとしてもタクシーがいません。お客様を迎えに来てい
る旅行会社の人に聞くと、ツーリストサービスのカウンターに行けばい
いと教えてくれました。カウンターでホテル名を言うと、今度からは宿
泊するホテルにあらかじめ送迎を頼んでおいた方がいいと教えてくれま
したが、幸いすぐに車が来てくれました。

 出発の前日にツアーに一緒に参加するメンバーのひとりからメールを
もらい、新井恵美子著『パラオの恋 芸者久松の玉砕』(北辰堂出版)
という本があることを教えてもらいました。電子書籍になっていたので
早速買って一気に読んでしまいました。「ペリリューのジャンヌダルク」
と秘かに呼ばれている実在の人物のことを、著者が5年に渡って取材し
フィクションとしてまとめたもので、いつものようにほとんど何も予備
知識を持たずにパラオに行くところでしたが、おかげさまで大体の概要
はつかめてからの現地入りになりました。

 ストーリーの設定は、主人公の芸者久松は子どもの頃あまりに貧乏で、
父があてもない出稼ぎに出て帰ってこなくなり、その後母も死んでしま
い、女衒に母のお墓代を作るために売られてしまいます。幸い東京でお
世話になった女将さんがいい人で、とても可愛がってくれて一流の芸者
として育ててくれました。しかし、本土が戦時色一色になり芸者として
食べられなくなったので、景気の良かった南洋のパラオにやってきて、
そこで父の面影を見た中年の男やもめの少佐と恋に落ちるのです。

 本を買って読んでいただく人に申し訳ないのでこれ以上の詳細を書く
のは止めておきますが、漠然とはしているものの、当時21歳の美しい芸
者がジャンヌダルクのように敵兵からも尊敬されるような活躍をして死
んでいったらしいという確かな感覚を元に、著者はこの本を書いたよう
です。女性兵士も当たり前になった現代ならともかく、あの時代に本当
にあったこととは信じ難い話ですが、実際にパラオまで行ってみると確
かにここならそんな不思議なことがあってもおかしくはないなと思わせ
るような場所でした。

 
(引用開始)

天皇の島

 パラオ諸島は、西カロリン群島の南端を占める二百余り(注:現地の
ガイドは586個と言っていました)の島々から成り立っている。その中
で久松たちの住むコロール島から四十キロ南に位置するペリリュー島は
小さな島だったが、日本にとって特別な島となっていた。

 昭和天皇は非常にこの島のことを気にかけられ、「ペリリューは大丈
夫か」とご下問されること、度々であったという。第十四師団が南進し
てジグザグ航法で無事にパラオに無血上陸を完遂した際も天皇から異例
のお言葉が伝えられた。その後もペリリュー島、アンガウル島の守備隊
に対して十一回に及ぶ御嘉賞が下賜された。それゆえにペリリュー島は
「天皇の島」と呼ばれるようになっていた。南北九キロ、東西三キロと
いうこの小さなペリリュー島が太平洋戦争の行方を支配する重要な島と
なっていたことが分かる。それだけにここを守るべく送り込まれた兵た
ちは身震いするほど高潮した。

(引用終了)


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 日米合わせて2万人もの兵たちが亡くなったこの激戦地も、いまはの
んびりした平和な島です。赤塚さんがお土産で買っていたTシャツには、
「仕事がなく、お金がなく、住所がなく(郵便は届かないので私書箱ま
で取りに行きます)、電話がない(数年前まで開通していなかったそう
です)。あるのはダイビングだけ」と英語で書かれていました。

 これだけ親日の国パラオにもっと多くの日本人が訪れたらいいなあと
思います。それにしても、人口が2万人強しかいない国があるというこ
とが実は一番の驚きでした。現地で感じたことは、これからザ・フナイ
等に書いていきたいと思っています。そちらも楽しみにしてくださいね。
よろしくお願いいたします。

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