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酩酊対談


 BS-TBSで毎週土曜日18時から放映している「夕焼け酒場」という
番組があります。タレントのきたろうさんが大衆酒場を訪れて、自宅に
いながら酒場の雰囲気が味わえる番組です。いつも見ているわけではな
いのですが、ちょうど自分も飲みたくなる時間なので気分を盛り上げる
ために(別に盛り上げなくてもどうせ飲むのですが)時々見ています。

 今年の初め頃のことだったと思いますが、京成電車の立石駅近くの居
酒屋が取り上げられたとき、お客さんとしてビジネス社の唐津隆社長が
映っていました。たしかご自宅が立石だったので、偶然に取材の時に居
合わせたのだろうと思いました。

 先月末ぐらいに唐津社長と飲む機会があり(ビジネス社近くの神楽坂
のお店でしたが、やっぱり大衆酒場でした)そのことを思い出してお話
しすると、実は経済アナリストの増田悦佐先生(ビジネス社から『これ
からおもしろくなる世界経済
』を上梓されています)も同じ番組を見て
おられて、一度その店に連れて行って欲しいというリクエストをもらっ
ているので、なんならそのお店で酩酊対談を企画しましょうかという話
になって、本当に先週行ってきました。

 酩酊対談は東京都葛飾区立石にある「人生のスパイス」(お店のHPが
あるのですが、掲載されている地図が移転前のところになっていますの
で、ほとんど常連さんしか行かないのだろうと思います)で行いました。
放映されたときは線路沿いの駅前にあったのですが、再開発で立ち退き
になり、現在は駅から徒歩5分ほどのところで営業されています。いつも
14時から営業されているそうで、どうせそんな早い時間に他のお客さん
は来ないだろうからといって15時から酩酊対談をさせていただきました。

 早い時間だったからかもしれませんが、ご主人と小さな子どもをおん
ぶした奥様(子どもは熟睡していました。騒がしい環境に完全に慣れて
いるようです)のお二人で店をまわしておられました。ドリンクを注文
するときに「でいすい」(焼酎をビールで割ったものだそうです)を頼
みたかったのですが、対談しなければいけないことを思い出して自粛し
て生ビールにしたことは心残りですが、料理は本当においしく楽しませ
ていただきました。

 前日の夜、増田先生から送られてきた対談用のレジュメは、パワーポ
イントで112ページ分の大作でした。私は前日の夜も酩酊していたので、
当日の朝そのレジュメをチェックしたのですが、ざっと読むだけで1時
間半ぐらいの時間がかかる本格的なものでした。

 詳しいことは増田先生の本か、酩酊対談が掲載される「ザ・フナイ」
(時期は未定です)を見ていただければいいのですが、簡単に言うと
アメリカの企業は自社株買いと高配当で閉店セールをしながら株価を上
げている状態であり、一方の中国は共産党の支配が5重構造でピンハネ
する構造になっていて、米中とも未来はない。

 日本も決して政治経済のリーダー層がしっかりしているとは言えない
状態だが、日本の庶民の叡智は大いに優れていると誇るべきものがある。
だから、日本はリーダーたちはなるべく何もせず米中が勝手に転落して
くれるのを待つべきであり、その大混乱の時にこそ日本の大衆の叡智が
活かされ、日本が世界の政治経済文化を引っ張っていく黄金時代が向こ
うから自然にやってくるというものです。

 例えば、立石という東京の僻地(すみません)で、こんなに美味しい
食事やお酒を楽しめる。アメリカや中国ではお金持ちは贅沢ができるが、
庶民階級はまずくて身体に悪いジャンクフードしか食べることができな
いので、ドンドン肥満状態になっていく。日本人の肥満率の低さを見る
だけでも、日本の庶民がどれだけ優秀でクレバーなのかが分かる。これ
からは庶民の中にある美意識を磨いていくことが日本の発展につながる
というような議論をさせていただき、大いに盛り上がりました。

 一般的な意見では、米中の貿易戦争は新冷戦にまで広がり、その手痛
い影響は米中ではなくまず日本を襲うのではないかと言われています。
「ザ・フナイ」で長期連載を続けてくださっている国際政治評論家の
片桐勇治先生は、今年は過去の冷戦構造などで作られた体制が最終的に
精算される過程に入っており、朝鮮戦争が終結して米朝間で平和条約が
結ばれる方向に進んでいる。日露の交渉が急に進展したように報道され
ているのもその一環で、そうすると近い将来アジアから米軍が撤退する
流れになる。

 在韓米軍が撤退するのはもちろん、在日米軍もやがていなくなる。
そうすれば最悪、日本はアメリカと中国のダブル属国になってしまう
可能性すらあるという見方をされています。だから、来年は日本経済が
また大変なことになる可能性が高いので気を付けておいた方がいいと
先日食事をしたときにお話ししてくださいました。できれば増田先生の
おっしゃる庶民の叡智を磨くことで日本が豊かになることに期待したい
ところですが、片桐先生が伝えてくださる国際社会の現実にもしっかり
と目を向けていきたいと思います。

 今回の酩酊対談では、とにかく増田先生が健啖家であることにびっく
りしました。私は一軒目でお腹いっぱいになってしまったのですが、
その後、立石で有名なおでん屋さんに行っても結構しっかり召し上がっ
ていました(お酒も日本酒をずっと飲まれていました)。私はそこで
ギブアップで帰らせてもらったのですが、増田先生と唐津社長たちは、
もう一軒モツ屋さんに行ったそうです。頭をたくさん使うとカロリーを
消費するのでしょうか。とにかく、お二人の飲みっぷり、食べっぷりを
みて、日本の庶民の文化度は侮りがたしと思った楽しい酩酊対談のひと
時でした。




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