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僕が地球に やって来たワケ 第4回

アンデスの文明観と繋がる

この夏に昨年に引き続き2回目の南米に行ってきました。南米の文明は、
一般的には3000年くらい前に起こったと言われていますけど、ピラ
ミッドがいっぱい出てきて、年代を正確に測定できる「カーボン14
(炭素14)」で測定したら、4500年くらい前のものだっていうこと
がわかったそうです。考古学的にはそういう検証はだいぶされてきてい
て、そうするとエジプトのピラミッドとそう年代が変わらない。もしか
したら誤差の範囲で同時に起こったんじゃないかという話があるんです。

南米の特長は文字がないこと。今までは、文字がないというのは、劣っ
た文明だからと言われていたんですが、例えば私の師匠格のある先生は、
「文字がないのは劣っているんじゃなくて進んでる。文字にした瞬間に
真実じゃなくなるので、本当に文化が進んでいたら文字にしない」と
おっしゃっています。中東の砂漠文明は文字にしないと伝わらなかった
けれど、南米は豊かだから文字にする必要がなかったとも考えられると
思っています。

 砂漠の文明は一神教。「自然は克服すべきもの。一神教の世界は唯一
絶対神だから逆らってはいけない」という世界観でつくられています。
キリスト教から始まって、ユダヤ教、イスラム教という流れで、今の
社会をほぼ形作っている。でも、南米に行くと背景に多神教の世界が感
じられます。

スペインがやってきたときにほとんど滅ぼされてしまったけれど、今の
ペルーのクスコにつながっていたインカ道なんか、全ての道はローマに
続くじゃないけど、すべての道はクスコに続くっていうくらい、整備さ
れた素晴らしい文明でした。

 それが、たった数千人のスペイン人に全部征服されちゃったんです。
でも、幸いなことにクスコは標高4000メートルくらいの所にあるか
ら、奥地や高地の方に行くと、今でも純粋なアンデスの文明に従って生
きている人たちがまだいる。まだ貨幣経済に汚染されてなくて自給自足
の暮らしをして、電気はせいぜいソーラー発電くらいしかなくて。
そんな人たちがいっぱい残っています。すごい標高が高い場所だから、
昔の文明がそのまま残っている。 

今回はボリビアにも行ったのですが、宗教はカソリックでマリア信仰が
さかんです。マリアとパチャママって言う現地の母なる神さまが、完全
にオーバーラップしていて、マリア信仰と言いながらきっとパチャママ
信仰なんだろうなってすぐに思いました。独自の宗教が結構濃密に残っ
ている感じがするんです。

砂漠を緑に戻すっていう約束を果たすためには、自然と敵対する一神教
の文明ではなくて、自然と共存して自然からの恩恵に感謝していく、
アンデスの文明観の方がどうもそれに近い気がして、日本の八百万の
神さまとつながっていくんじゃないかって思えるんです。

 怒られちゃうかもしれませんが、日本の神さまってどうもウソくさい
気がしています。アマテラスとかスサノオって、日本らしくないと言う
か、多分大陸の考え方や文化文明に基づいて、それに日本古来のいろい
ろな伝説とかを混ぜたという感じがします。天孫降臨て言うけれど、
あれは朝鮮半島から王族が来て、俺たちは優れた文明で遅れた日本を
統治してやるぞっていうことで作られたような気がしなくもないのです。
八百万で山川草木すべてに神が宿るって言うのは日本の宗教観だと思い
ますが、古事記の中に出てくる物語は、天皇家が日本を支配するための
正当性を表すために書かれたような気がするのです。
そこに南米の神さまをもってくると意外にピッタリ合うんじゃないかと
思います。

南米の神さまをバックボーンに新しい文明観を


 そういうふうに翻って見ると、一神教の文明の背後にはなんとなく
ヒマラヤのヒンズー教の考え方があるような気がします。インド、中東、
ヨーロッパという一神教の文明から、インド、南米、ポリネシア、日本
文明という、多神教文明に変わっていくとおもしろい。自然と共栄共存
して自然の恵みに感謝しているようなそんな文明観がつくられると、
すごく生きやすい世の中になっていくんじゃないかと思うのです。

特に、母なる大地の神さまパチャママが現地の人は大好きで、そういう
宗教観を日本も取り入れていって、バックボーンとしてアンデス文明み
たいのをもっと研究する。今のインドの神さまもいいですが、シバ神と
か厳しいですよね。個人的には、酒飲むな肉食うなって言われるところ
がついていけません。すごく難しい宗教観で生きて、彼らは解脱するの
が目的で、解脱は輪廻からはずれることだから違うとは言わないけれど
何かピンと来ません。

 でもインドの宗教感がすぐれているのは間違いない。まだ南米の宗教
観はよく知らないけれど、なんとなく感覚的には、多神教と言うか、
万物には生命や神さまが宿っていると言う。それでいて文字も使わない
くらいの高度な文化を今から5000年くらい前に作っていて、必要な
くなったら急にいなくなるんですよね。マヤ文明なんて典型だけど、
すごい栄えていたのにある日突然いなくなっちゃったりとか。
これアセンションしたんじゃないのって考えてしまいます。

 一般的には、アフリカで発生した人類が、ベーリング海峡の昔は陸橋
になっていたところを歩いてアメリカ大陸に渡ったと言われていますが
本当かなって思っています。インド文明と南米文明が実はつながってい
るという伝説も考えられるのではと思います。

 当時の文明は、僕らが考えている以上に進んでいて、エジプトとアン
デス、南米もつながっていたでしょうし、イースター島には南米とポリ
ネシア文明のミックスが見られます。例えばモアイ像とか正座の文化は
アジアからポリネシアの文化です。南米の人は、絶対正座しないそうで
すが、最近南米の遺跡から正座している像が出てきたりするのです。

 南米の文明はイースター島やポリネシアとも、実は5000年くらい
前からつながっていたのではないかと思えてしまいます。僕らが思って
いるよりも当時の世界はもっと文明が進んでいて、結構行き来があって、
極端な話、宇宙船で行き来していたのかもしれません。たぶん交通手段
とかは僕らが考えているよりも発達していて、互いに影響を及ぼし合っ
ていた。

 その中で、厳しい砂漠の文明と豊かな高地があるからおもしろい。
一方でマイナス400メートルがある死海とは逆に、4000メートル
の高さで、空気が薄くないと暮らせない宇宙人がいるから、両方ででき
たのじゃないでしょうか。実際に人が住んでいるんですよね、標高
4000メートルの所に。僕らなんて行ったらすぐ高山病になってどう
にもならないのだけど、なんとボリビアの実質的な首都ラパスは、周辺
都市も含めて200万人もの人口が標高4000メートル前後の所に
住んでいるんです。

 この標高が、多分スペインの征服から守ったんじゃないかと思います。
北米のネイティブアメリカンは、白人にほとんど絶滅させられてしまっ
たけれど、南米の方はスペインが弱かったこともあって、そんな高地ま
で責めていけなかったみたいです。これから文明を担って行くのは日本
の役目だから、もっと南米と交流して南米の神さまをバックボーンにして
新しい日本文化をつくっていけたらおもしろいなと思ったのが、
今回感じたことです。



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