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福澤諭吉フリーメイソン論


 台湾に来ています。
 父の代から大変お世話になった大恩人と長時間お話をさせていただき、
これからの時代は文化が国をリードしていくということを教えていただ
きました。

 5年ほど前にも同じことをお聞きしたのですが、その時は、これからの
企業は文化を発信していくことで強くなっていくという話なのだと思い
ました。そして、それは1980年代の日本がすでに実験していることであ
り、現在に至るまでの日本独自のカルチャーを残したという面では成功
だと言えるが、ビジネスとしては大失敗だったと私自身思っていたので、
台湾もやっぱり同じ道を歩んでいくのだろうなあという感想を持っただ
けで終わってしまっていたのです。

 日本で企業としてカルチャーの発信に一番熱心だったのは、故・堤
清二氏率いるセゾングループだと思います。西友のコンサルティングを
通じて親交のあった父は、堤氏はビジネスマンとしてはへそ曲がりだが、
文化人としては超一流であるという評価をしていました。

 当時の流通業界においては、コーポレートカラーはオレンジや赤、
黄色などの暖色を使うのが常識でした。視認性も高く、また親しみやす
い感じも抱いてもらえるので、消費者を対象とする小売業では心理学的
にも常識になっていたのです。

 ところが、堤氏はセゾングループのコーポレートカラーを寒色である
青にしたのです。父がそれはやめた方がいいというアドバイスをしたこ
とがあるそうです。堤氏は、セゾンは破壊と創造を繰り返すカルチャー
なので、寒色である青でいいのですとおっしゃったそうです。いまから
思うと、オレンジや赤などをコーポレートカラーにするようなみっとも
ないことはとてもできないという感覚だったのだと思います。

 セゾングループ出身の方のお話を聞くと、個々のお店や会社は実験で
あり、必ずしも儲けるつもりで作ったわけではないというお話を聞かせ
てくれます。目指していた方向性やバブルの頃の勢いも手伝って当時と
しては正しい判断だったのかもしれませんが、バブルの崩壊と共にやっ
ぱりそのやり方は続きませんでした。典型的だなと思ったのは、1985年
に兵庫県尼崎市に開業した「つかしん」というショッピングセンターで
す。

 結局、西武百貨店としては事業に失敗することになるのですが、その
流れは間違いなく日本のショッピングセンターのあり方を提案する基本
的な考えを提供したものであったと思っています。さらに、銀座にあっ
たホテル西洋銀座や、これはまだ失敗だったとは言えませんが、現在
老朽化によって建て替えが行われている渋谷のパルコ等、セゾンが問う
たカルチャーを基盤とする商売のあり方は、いまの日本社会の一端を形
づくる上で大きな貢献をしたのは間違いないと思います。

 ところが、大恩人は5年経って、今度は台湾という国が現在の難しい
局面を乗り越えるためには、文化国家になることが大切だとまだ言って
いるのです。私はここにきてようやく、私がイメージしたセゾングルー
プの文化と、大恩人が思っている文化とは似て非なるものなのだという
ことに気がつきました。どうも、彼は経営理念や国のあり方を問うこと
を「文化」という表現で説明しているようです。企業であれば、トップ
で99.9%決まると父が言っていた、そのトップの姿勢のことを文化と表
していらっしゃるのです。

 彼は文化が分かるようになるには、50~60歳ぐらいにならないと無理
だという話もされていたので、ようやく私にもそれが分かるようになっ
てきたのかもしれません。これからのにんげんクラブのあり方を考える
上でも大きな示唆をいただきました。

 そして、なぜか福澤諭吉が明治維新の時に日本の文化を作りあげたと
いう話になり、私はちょっとびっくりしました。私が慶応大学の出身だ
ということはご存じなかったようですし、それよりも台湾までやってく
る飛行機の中で読んでいたのが石井利明著、副島隆彦監修『福澤諭吉
フリーメイソン論』(電波社)
だったからです。驚いて、鞄からその本
を出して見せると中国語でおっしゃったので通訳の方は違う訳し方をさ
れましたが、それがシンクロだという主旨のことをおっしゃって、にや
りと笑われたのです。

 その恩人は台湾でもかなり大手の企業グループのCEOを務められた方
ですが、父と意気投合してかなり目に見えない世界の見識も深く、フリー
メイソンのこともよく分かっていらっしゃいますし、日常会話程度の日
本語は話されるので、本の趣旨は表紙を見ただけで理解されたようなの
ですが、まったく違和感がないようです。この本に書いているように、
福澤先生のような世界標準の知識人になるとタブーなどはなく、真実が
ストレートに理解できる世界に生きていらっしゃるようです。

 一方の私は、恥ずかしながら、慶応の出身であるにも関わらず、福澤
先生がフリーメイソンでありアメリカのユニテリアン教会と深い関係に
あったということはまったく知りませんでした。

 だまだ勉強不足ですが、少しでも世界標準に近づけるように副島先生
の本などを基にして勉強を深めていきたいと思っています。
『福澤諭吉のフリーメイソン論』は、少し文章の固いところもあります
が、慶応の出身の方でなくても明治の日本がどのように作られたかが
よく分かる本ですので、ぜひ挑戦していただければと思います。



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