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スコーチド


 「舩井フォーラム ザ・ファイナル」の開催がいよいよこの週末に
迫ってきました。長い間、関係しているすべての人たちにとって、こ
のイベントの成功がその年のツキのあるなしを決めるぐらいの大きな
インパクトを持っているものでした。

ただ、今年はいままでと違って、未来に向かっていくのではなく過去
を振り返るイベントにしたことで、すでに自ら前を向き、いまを生き
ているにんげんクラブの会員さまからはそっぽを向かれているなあと
感じています。

 それはそれで仕方がないような気もしますが、いまはとにかく、私
たちの責任としてきちんとピリオドを打つことに全力を傾けたいと
思っています。私が言うのも変ですが、舩井幸雄は本当に大きな役割
を背負っていました。2002年に出版した『断末魔の資本主義』(徳間
書店)
に象徴されるように、あのまま資本主義を無反省に進めていた
ら、私たちはもう少し早く大難を経験することになったのではないで
しょうか。しかし、にんげんクラブの会員さまをはじめとする「有意
の人」のおかげで、どうも大難はかなり先に延びたか、もしかしたら
中難か小難ぐらいにはなったのではないかと思っています。

 もちろん、まだまだ油断はできません。そして、中難か小難をでき
れば無難に、無難を無事にしていかなければいけません。

舩井幸雄の役割は、まだほとんどの人たちが気づいていなかった時に、
大きな警告を発することだったと思うのです。
しかし、いまそのフェーズは終わろうとしており、今度は実際に「有
意の人」に行動をしていただくステージが始まりつつあります。そし
て、すでに多くの「有意の人」はすでに先んじて行動を起こしてくだ
さっているので、そういう皆さまは良い意味で「舩井フォーラム 
ザ・ファイナル」
に来ていただく必要はないのだと思います。

 ただ、そんな中でも、ピリオドを打たなければならないと思ったの
は、新しい時代になったことで、これまで舩井幸雄が注力してきた警
告を発したり、時代が変わってきたことを知らせたりする啓蒙活動が、
今度は時代の変化・進化の邪魔になってしまう可能性があることに気
がついてしまったからです。

先駆者として変化を先導してきた人たちは、ステージの変化にとも
なってより大きく変化するか、それができないのであればより大きな
変化を遂げた人たちの邪魔をしないことが大事になると感じています。

極端に言えば、私たちも含めてそんな人たちと一度活動を見直して大
きな変化をするか、あるいは活動を休止するかを選択しなければなら
ないのだと思うのです。

 いままでの価値観にとらわれていると、いまの新しい活動を懸命に
やっている人のことを自分と価値観が違うことで、不信感をもって見
てしまうように思います。しかし、自分の価値観と違うことをしてい
る若い人たちの邪魔をしないことが、いま一番大事なのではないで
しょうか。そして、それを自分が理解できないことは仕方のないこと
ですが、そんな自分たちも自分たちなりに次へと進むために、いま
ここで集大成をしなければならないと感じているのです。

 例えば、父には「日本は次の時代を作っていく特別な存在である」
という価値観がありました。私もそうなる可能性はあると思っていま
すが、父と一緒に新しい流れを作ってきた方の多くは、日本人が選ば
れた民であるという一種の選民思想になってしまっているように感じ
ます。

しかし、その選民思想を残したままでは世界の人たちと一緒にうまく
やっていくことは困難です。もっとフラットに、役割の違いはあって
もいいが、日本人が偉いわけではないし、ましてや日本人だけが特別
に恵まれた立場になるわけでもないということを分かっている人たち
の邪魔をしないようにしなければならないのです。

 これからのリーダーは、みんなを引っ張っていくのではなく、みん
なを支えていくことが役割です。もし、日本が世界のリーダーになる
とすれば、日本は世界で一番苦労を買って出ることになるというのが
真実に近いと思いますし、それを積極的に受け入れていける人が、
日本を本当の意味でのリーダーにしていくことができる人だと思いま
す。

そういう視点から考える時、日本人はいまのように日本の優位性ばか
りに目を向けて、西洋人の選民思想の背景にある血塗られた歴史も知
らないで、能天気に考えていてはいけないのだということを痛感して
います。

 いまの世界をリードしているユダヤ人や、彼らが約2000年ぶりに
作ったイスラエルという国家の背景にはホロコーストの暗い歴史があ
ります。そして、そのユダヤ人に対して恐怖とも言える反発を感じて
きた西洋人たちにも、やはり私たちには想像もできないような凄惨な
戦争を繰り返してきた歴史があります。

幸いにも、いままでの日本人はそれに目を向ける必要はありませんで
した。しかし、もし世界の人たちを支えるようなリーダーに私たちの
子どもたちがなるのなら、そのことに目を背けているわけにはいかな
くなります。

 赤塚高仁さんと出してきた「聖なる約束」シリーズの最新刊を
「舩井フォーラム ザ・ファイナル」に合わせて出版させていただく
ことになりました。「アンネの日記」を読むのとはまったく次元の違
う、ホロコーストやイスラエルの現実が感じられる『聖なる約束5 
スコーチド(焦がされた世代)』(きれい・ねっと)
というホロコー
スト生存者による手記の翻訳本になります。

血塗られた歴史の本当の被害者は教科書に載っているような一部の英
雄ではなく、家族とともに日々の営みを続けている普通の人々なので
す。そして、その魂の叫びに触れなければ私たちの社会がどのような
歴史の上に作られたのかは分からないのです。

 「舩井フォーラム」をザ・ファイナルにするからこそ、私たちはこ
の暗黒の歴史を直視して次に進む準備ができるのだと思います。ぜひ、
ザ・ファイナルの会場で『聖なる約束5 スコーチド(焦がされた世代)』
をお買い求めください。ザ・ファイナルに来なくてもいいだけの準備
ができている方にも、日本だけではなく世界の平和を祈り目指すから
には、ぜひ本はお買い求めいただいて、この現実を直視する作業を
やっていただきたいと思います。

そして、それができれば、私たちの子どもたちが世界を救う準備が
またひとつできるのだと思います。そんな意味でも、今回の「ザ・
ファイナル」が新しい一歩を踏み出すためのステップになることを、
確信とともに祈っています。

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