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無目的

最近どの媒体にも赤塚高仁さんネタばかりを書いてしまって恐縮なので
すが、恋人かと思うほど一緒にいる機会が多いうえに、赤塚さんほど本
質を教えてくれる友人はいないので、ぜひお付き合いいただければと思
います。

今回は、そんな赤塚さんから先日教えていただいた、赤塚さんと私が恋
人状態になっている原因がちょっと衝撃だったので、ご披露させていた
だきます。

ビジョンや夢や目標を持って人生を生きるのは、とても大切なことです。
会社の場合は創業精神とか経営理念という形で、ピンチになったときや
変革が必要になったときはここに戻ることがとても大切になります。

しかし、時代というのは刻々と変化していくものです。今は厳しい時代
ですが、だからこそ100年や300年続く企業を目指すことが大事だと思っ
ています。そして、そのためには時代の変化をしっかりと捉えて、基本
は変えずに経営理念をバージョンアップしていくことが大切になるので
す。

今、1975年生まれの若手の日経新聞の記者である杉本貴司さんの『
正義 300年王国への野望
』(日経新聞出版社)という本を楽しく読ま
せていただいています。おそらく議論の余地なく現在の日本一の創業
経営者である孫社長のことが、本当によく分かる本だと思いますので、
500ページを超える大著ですがぜひ書店等で手に取っていただければと
思います。

この本には、孫社長の目標は300年続く世界一の企業をつくることだと
いうことが書かれています。それを強烈なビジョンにすることで、あれ
だけのM&A戦略を取り、一度は後継者の副社長を指名したのですが、
やはりまだ自分でやりたいともう一度先頭に立って戦うことにされた経
緯なども書かれています。

小川雅弘さんは坂本龍馬のご縁で、孫社長に会われたそうですが、残念
ながら私はお会いしたことがありません。でも、かねてから日本や世界
をつくっていくダイナミックさを感じ、とても尊敬しています。世の中
には、孫社長のように明確なビジョンを掲げて周囲を引っ張っていく役
割の方がいて、身近な人では本物研究所の佐野浩一社長がこのタイプだ
と思います。

でも、それではうまくいかない人もいるということを教えてくれたエピ
ソードがあります。ずいぶん前にご紹介したことがあるのですが、少し
視点を変えて書いてみたいと思います。

ある会で当時女子大生だった方の講演を聞かせていただく機会がありま
した。彼女は小学校のときに素晴らしい先生と出会い、将来は小学校の
先生になることが夢でした。ご家族もその夢の実現のために全面的に協
力して、教育大学に入り小学校教諭の免許も取得し、後は採用試験を受
けるだけというところまで準備ができました。

ところが、なぜか採用試験に応募する期日を1カ月間違えてしまい、応
募ができなかったというのです。普通ならとても落ち込んでしまうとこ
ろですが、彼女はこのことが神さまのはからいであること、そして同時
に自分が自分の夢に縛られていたということに気がついたそうです。

そこで、小学校の先生になるという夢を手放してみると、自分にはもっ
と大きな可能性があることがわかったのです。

新しい夢が次から次へと浮かんできて、自分の人生の可能性が大きく開
けていったという話に大いに感動しました。夢は時として人生を縛る可
能性もあり、そうならないためには夢をどんどんバージョンアップして
いく必要があるということを教えてくれたエピソードでした。

そう言えば、亡くなられて1年になる竹田和平さんからも、10年ごとに
目標を変えていったと話していただいたことがあります。

20代は会計を学んで経営者としてやっていけるようになること、
30代は経営の基盤をつくって大きく展開をすること、
40代は金融の勉強をして投資家として独自の投資哲学をつくること、
50代は儲けることよりも世のため人のためになることに気がついて
神さまの応援を得ること......、という具合に進んで、晩年はまろUP!
(エゴではなく真心を大事にする生き方)で素晴らしい世の中を創造
するという目標をつくられました。

こんな生き方をしたいと思わせてくれた和平さんらしいお話です。
ところが、赤塚さんは世の中には目標がなくても目的があればうまく
人生を生きていける人もいるということを教えてくれました。典型的
なのが小川雅弘さんで、神さま(今は村中愛さんにメッセージを送る
メシアメジャーでしょう。メッセージの全集が発売になったので、
ぜひご購入くださいね)のリクエストであれば、目標など考えること
なく二つ返事( ハイかYes) で何でもやります。だから、144000人の
祈りという目的をひたすら追求することができるのです。

この背景には、小川さんが尋常ではない苦労をされてきたことがある
のだろうと思います。普通に目標を立てて乗り越えられるような苦労
ではなかったので、経営者としてとにかく赤字を脱出して黒字経営を
するという目的を決めて、ひたすらそれに突き進んでいかれました。

孫社長のように日本一や世界一を目指すといった目標を設定したわけ
ではありませんが、結果として、小川さんは高知一の運送会社をつく
りあげ、土佐経済同友会の代表理事まで歴任していきます。
つまり小川さんは、目的のためにはたとえ理屈がなくても突き進むこと
ができるという、普通の人にはない強さを持っているのです。

目的だけで生きていける人は、その目的がお金だけといったことになっ
てしまう危険もある反面、人間のエゴで考えたものではなく、神さまか
ら与えられた目的を遂行できる可能性もあるのです。

一般的にはこのやり方を選択することはお勧めできませんが、メシア
メジャーに選ばれたのは、 神さまから与えられた目的でしょうから、
小川さんは大丈夫ですね。

さらに、赤塚さんの場合にはその目的すら要らないのだそうです。
赤塚さんは小川さんとは違う種類の苦労を重ねて、目標はもちろん目的
も要らない、ただストレートに神さまの意志に応えていく「無目的」な
生き方をされています。まさに神さまに選ばれた人のようなのです。

ちなみに、この無目的というコンセプトを事業に活かしているのが、
赤塚さんの盟友である出路雅明さんです。出路さんのヒューマンフォー
ラムという会社は、スピンズという業態に代表される本来はお客様の
平均年齢が17歳というアパレル業を営んでおられます。それなのに、
無目的というコンセプトの30代から40代の持続可能な社会の構築を真剣
に考えている層を顧客とする業態を築きつつあるのです。

私はコンサルタントの視点から、無謀だからやめたほうがいいという
アドバイスをしたことがあります。ところが、苦労はされましたが、
京都の寺町にある本店を見事に無目的をコンセプトとした店に大変身さ
せて、今では大成功を収めているのです。

経営者としてのレベルが、私などとは格が違う出路さんらしいやり方
でもありますが、赤塚さんの無目的という生き方に共鳴している盟友
ならではとも言える偉業だと思います。

ようやく、結論にたどり着きましたが、赤塚さんが「魂の兄弟」として
ほとんど恋人状態で私と付き合ってくださるのは、
「勝っちゃんも、スイッチが入ると無目的に行動できるんや。
そんな奴はめったにおらん」からなのだそうです。

赤塚さんとイスラエルを旅するようになってから、赤塚さんのノウハウ
を盗んでしまったのかもしれません。目標も目的もない赤塚さんとお付
き合いするのは大変なのですが、メチャクチャ奥の深い世界を見せてく
れるので、どうにも離れられません。

50代になってから巡り合えた魂レベルの友情に心底感謝しています。




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