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天道と人道

2017年に預金封鎖は起こるのか

にんげんクラブの皆さまこんにちは。
先日、岩手県花巻市で泊りがけの社員研修がありました。今までに日帰
りの社員研修はありましたが、遠方での宿泊はこの十数年で初めてだっ
たので、とても貴重な体験でした。
勝仁会長は、当初は社員研修にするつもりではなく、たまたま年明けす
ぐの三連休に岩手県に視察に行く予定があったので、三連休ならばせい
ぜい来ても2~3人だろうと思って社員の方々を視察に誘ったそうです
が、蓋を開けてみたら17人もの希望者が集まったので、それならばと
本格的な研修旅行となったそうです。

今月の巻頭言では、社員研修の際に勝仁会長が社員へ向けて講演され
た内容をご紹介したいと思います(社員向けと言っても通常の講演会
と同様、政治や経済のお話がメインでした)。

勝仁会長が、ここ数カ月の中で最もショックを受けたことは、やっぱ
りトランプ氏が新大統領になったことだそうです。2016年の6月
からずっと次期大統領はトランプ氏だとはっきりと断言して、本にも
書き続けたのは副島隆彦先生だけだったということで、副島先生には
よりいっそう頭が上がらなくなったとのことでした。勝仁会長の心情
は、頭を丸めて謝りに行かなければいけないと思ったほどだそうです。

2017年新年早々の1月5日の仕事初めは、副島先生との3時間に
も及ぶ鼎談取材だったそうで、印象的な仕事の幕開けだったのだとか。

副島先生に2017年はどのような年になるかをお聞きしたところ、
経済の面での結論としては大きな金融危機などはなく、「だらだらこ
のままいくよ」とのことだったそうです。

ところで、小川雅弘さんと、メッセンジャーの村中愛さんによると、
2017年は経済危機が起きて、預金封鎖になるというのが今年の予
測なのだそうです。そのため預金封鎖の本を書きなさいと勝仁会長は
アドバイスを受けて悩んでいたそうなのですが、お正月にいろいろと
考えて出した勝仁会長の結論は「2017年は預金封鎖は起こらない」
だそうです。
小川さんと村中さんからは、「勝仁さんが起こらないと言ったことの
逆のことが起こるのだから、預金封鎖は起こるよ」と言われたそうで
すが、さて結果はどうなるでしょう。
個人的には預金封鎖は起きてほしくないので、「起きない」と潔く
言いたいところですが、今は何が起こるかわからない時代なので
「わからない」という言葉で逃げたくなります。
こんな時代は予測をしなければならない立場の人は大変だなぁと思い
ます。

政治的な四つの立場


副島先生によると、政治の思想は四つに分けられるそうです。
一つ目は、自然法(Natural Law)。
これは、王侯貴族のための政治です。たとえば、神様が決めた絶対的
な王様がいて、その人に従っていく政治で世の中は変わらない、とい
う思想だそうです。
もともとは天孫降臨をしてきた神様や龍族だったといわれる日本の
天皇陛下を中心としていく政治とか、龍から玉を授けられて歴代の王
になっている中国の歴史などがこれに当てはまります。

二つ目は、自然権(Natural Rights)。
これは、フランス革命やアメリカの独立宣言がこれに当てはまるそう
です。今の世の中は、この自然権によってできているそうで、トランプ
新大統領もこの思想だそうです。

三つ目は、人権(Human Rights)。
これは、日本国憲法や、国連宣言がこの人権に基づいて作られています。
すべての国民は健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する。
というのが、人権です。この思想がいいと言われがちだけれど、現状で
はこれは無理だというのが最近わかってきたそうです。すべての国民が
健康で文化的に暮らすのはいいけれど、じゃあそのお金は誰が出すの? 
という問題があって、うまくいっていないようです。
社会的マイノリティや、LGBTといわれるゲイやレズビアンなどの人た
ちの権利を守る、というのもこの人権に基づいています。

四つ目は、人定法(Positive Law)。
実は自然法というのはなくて、法は人間が決めるのだ!という思想です。
リバータリアンと呼ばれる人たちのことで、銃規制に反対する人たちで
す。自分の暮らしは自分で守る、その代わり連邦政府はいらない、税金
は納めない、軍隊もいらない、という思想です。
冷戦のころ、ソ連が攻めてきたらどうするのですか? と聞かれると
「猟銃で打ち落とす」と応えたという潔さがあるのだとか。

この四つのうち、自分はどの立場を取るのかという軸がはっきりして
いないと、国際的には知識人と認められないのだそうです。
副島先生は、四番目の人定法の立場を取っていらっしゃるそうです。

副島先生から「勝仁君もどの立場を取るのかはっきりさせなさい」と
言われた勝仁会長は、初めは二番目の自然権かなと思ったそうですが、
しばらく考えてから一番目の自然法がいいんじゃないかなと思われた
そうです。
舩井幸雄会長は、天地自然の理に従いましょうと言っていたし、宇宙人
のような人だったから、一番目が自分の方針としても、会社の方針とし
ても合っているのかもしれないと思われたようです。

研修会でこのような話をお聞きして、政治の話はやっぱり難しいなぁ
と思いました。立場を決めるどころか理解するのも難しいので、自分
は国際的な知識人となることは今のところ不可能だな、とも思いまし
た。そもそも一番目は、王侯貴族の政治であれば、自然法(Natural
Law)ではなくて、王様法(King's Law)とすればいいのに、どうし
てこれが自然法になるのかよくわかりませんでした。
副島先生の本などを詳しく読めば、その点がわかるのかもしれません。


天道と人道


ところで舩井幸雄会長は「天地自然の理に従いましょう」とおっしゃっ
たけれど、天地自然の理だけに従いましょうとはおっしゃっていません。
人間は自然の中で裸では生きていけない存在だとも言っています。

かの二宮尊徳翁は、この世には天の道と人の道があるとわかりやすく
説いてくれています。天道は、自然そのものですから、そのままでは
人間は生きていくことができません。天道で天変地異が起こることも
ただ自然現象として起こるのであってそこに善悪はありません。
それに対して、人道は、家を作ったり、服を作ったり、畑を耕したり、
人間が人間らしく暮らしやすくしていく道です。

天道に従わなければならないけれど、人道も大事です。わかりやすく
言うならば、秋の日に落ち葉が落ちるのが天道、その落ち葉を朝に掃
いて掃除をするのが人道である、と言っています。落ち葉を掃く人間
がいなければ、そこは人間が住むことができないけれど、朝に掃いた
にもかかわらず、落ち葉が落ちるからと言ってずっと掃き続けること
は、天道に反するとのことでした。
今の現代社会は、落ち葉を掃除するのが面倒だから、いっそ木を切っ
てしまいましょうと言いかねない、行き過ぎた人道の世の中です。

人間は自然がないと生きていけませんから、天道と人道の両方を大切に
して、絶妙なバランスをとりつつ生きていくのが、大事なことのようで
す。

勝仁会長の講演の後に社員が1人ずつコメントする時間があったので、
天道と人道の話を少ししたら、勝仁会長はすごくいい話だと言って喜
んでくださいました。さも自分が考えたかのように喋ったけれど、
たまたま前日に読んだ二宮尊徳翁の本からの受け売りです、と白状す
ると笑っておられました。

結局政治的には一番目、二番目、三番目、四番目のどの立場が良いの
かよくわかりませんが、人間の人間性が高まっていけば、どの政策や
立場であれ世の中は平和になっていくのかもしれませんね。



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