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にんげんクラブ皆様こんにちは。
ここ最近は雨が連日続いていて、気分までジメジメとした日々を過ごしていました(笑)。
明日あたりから晴れそうなので、気分も良くなるに違いありません^^。
カメハメハ大王ではないけれど、天候によって気分は左右されやすくなるものですね。
晴れてよし 曇りてもよし 富士の山 もとの姿は 変わらざりけり (山岡鉄舟)
こんな境地に一日も早くなりたいものです。
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ものを書く仕事をするようになって、10年以上の月日がたちました。
あきっぽくて、どんな仕事もあまり長続きしなかった私が、
10年も続けられたということは、書くことが好きで性にあっているのだと思います。
書くことが好きだからこの仕事をやりたい!と思ったというよりは、
なんとなくご縁とタイミングによっていつの間にか書く仕事に導かれていたのですが、
(舩井会長が適正を見抜いていらしたのかもしれませんが・^^)
今ではこの仕事ができて心から嬉しく思っています。
ところで、仕事には適正があって、
できる仕事と実際にやれる仕事、とは別なもののように思います。
将来の夢を全く持っていなかった若い頃の私は、
自分が大人になったら仕事をしなければいけないというあたりまえのことを、
全く考えずに生きていました。
そのため、どうやら学生という身分を卒業した後は働かねば生きていけないらしい、と気づいてから、
行き当たりばったりで仕事を決めては、
しばらくやると飽きて辞めてしまう・・・・というようなことを繰り返しました。
その場しのぎでもできる仕事と、長く続けられる仕事が違ったのです。
そんな私の失敗談を、今日は少しご紹介します。
大学を卒業してわりとすぐの頃に、
ただ家の近所だったから、という理由で面接を受けてみたある会社で経理の仕事を2年くらいしました。
はじめは楽しくない仕事だと思ったけれど、慣れてきたら細かい計算が意外と好きになり、
たった2年ですが、当時の私にしては唯一長く続いた仕事でした。
その仕事を始めたら、なぜか几帳面になって、今と違って部屋は毎日片付いていたし、
一円単位できっちりと毎日家計簿もつけていました。
そんなきっちりとした生活が送れていたなんて、今では全く考えられませんから、
たぶん経理の頃と物書きの今では、使っている脳の部分が違ったのでしょうね。
ところでその頃、手形の決済の日に数千万円の預金振り替えを毎月しなければいけなかったのですが、
ある日うっかり忘れたことがありました。
うっかりミスであやうく会社を潰しかけたのですが、たまたま前日に数千万円の振込みがあったので、
何事もなく手形の決済はされ、翌日になって預金振り替えをしていなかったことに気づいたのでした。
本来ならば死ぬほど怒られるミスなのでしょうが、
たまたま何事も起こらなかったことと、
課長も部長も決済印を押さねばならないところを、私のうっかりに気づかなかったため、
誰もあまり強く怒ることができなくて、
「今回は良かったけど、これは本当に忘れたらあかんで」と、困った顔をして優しく言われただけでした。
もう少しで多くの人に多大な迷惑をかけてしまうような大変なことをしてしまったら、
それに懲りて二度と同じような間違いは犯さないはずですが、
あまり怒られなかったこともあってか、
じつを言うとこれに似たような大変なことを、再度うっかりまたやってしまいました。
そのときもまた、同じようにたまたまの偶然で何事も起こらず、
上司から困った顔で優しく注意されました。
その会社は、クビになったわけではなく、
たまたま家族の看病をするために2年で辞めることになりました。
当時はことの重大さがピンときていませんでしたが、
たった2年で2回も会社を潰しかけましたから、辞めて本当に良かったなと思います。
多額の現金を扱う経理の仕事は、
そこそこできる仕事ではあったけれど、
「うっかり」の頻度が人より多い私にとっては絶対にやってはいけない仕事だったのです。
また同様に、医師や看護士や獣医師や運転士など、誰かや何かの命を扱うような仕事も、
うっかりの多い私は絶対にやってはいけない仕事だと思っています。
(今考えると秘書という仕事も、うっかりミスをする人間はやってはいけなかったかもしれませんが、
まわりの方々がサポートしてくださったおかげで、
3年くらいはなんとかできました(笑))
ものを書くという好きな仕事に出会えた今、
自分の特性に適した仕事に出会えたことをとても嬉しく思っています。
今でもうっかりなミスは多くて、
文字の書き間違いや、メールでの連絡ミスなどをしてしまうこともありますが、
編集長や校正の方がチェックして直してくださいますし、
何より、人にものすごい迷惑をかけるリスクが格段に減ったので、
じっくりと文章に取り組める今の仕事はとても気に入っています。
そしてそんな仕事に出会わせていただいた今思うことは、
「ものを書く」という仕事からだけは、絶対に逃げてはいけないな ということです。
どれだけ素敵な出会いがあろうと、どれだけ修行や瞑想を深くしようと、
どれだけ楽しいことが他にあっても、
「ものを書く」ということを忘れてしまっては、本末転倒です。
私の場合は、「ものを書く」ことが人生の基本にあって、
そこを深めるための修行や瞑想や娯楽であるべきで、
それが逆転してしまっては、意味がないというか、何も楽しめないし、何も深まらないようです。
そして、じつをいうと、「ものを書く」ことが一番怖いことです。
なぜなら自分自身を嫌でも見せられるからです。
こわくてこわくて、自分を見る勇気がないので、いつも逃げたいのですが、
ここから逃げても結局どこにもいけないので、直面するしかありません。
何も考えずにスラスラと文章が書けていた時期もあったのですが、
今はなぜだか、こんな調子です。
我ながら、こじらせているし、ややこしいなと思います。
ややこしいながらも、こんな自分から逃げることはできないし、
ライフワークである、ものを書く仕事からも逃げることはできないので、
自分の道を、探しながらしっかりと歩いていきたいと思います。