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遺書


 イスラエルに来ています。3年連続4回目のイスラエルなので、大体の観光
地は経験があり、いままでとは違った視点でイスラエルを見られていること
に感謝しています。

 イスラエルはほとんど季節感が感じられない場所で、日本のようにお天気
の話できっかけをつかむことができないそうです。でも、昨日はマサダの砦
という、私がイスラエルの中で一番印象に残っている世界遺産を訪ねたの
ですが、こんなに暑いマサダははじめてです。ここにも気候変動の影響があ
るのかもしれません。


 また、今回印象的なのは観光客の少なさです。いまは、死海のリゾートホ
テルで沈みゆく月と、昇ってくる朝日を横目に見ながら原稿を書き始めてい
るのですが、いままでなら長期滞在を楽しんでいるヨーロッパからのお年寄
りたちでレストランなどは大体超満員なのですが、昨日はかなり余裕があり
ました。

 マサダは世界でも指折りの人気がある観光地なのですが、明日はローマ
軍が3年間の攻防戦の後についに砦の中に攻め入ってくるのは間違いない
という夜に、男たちが集まって全員自決をすることを決めたシナゴーグの跡
地で、赤塚高仁団長のお話をじっくり聞くという奇跡に恵まれました。すばら
しいことですが、観光客が少ないからこそ実現できたことだと思います。


 イスラエルに来た実感としては、年々セキュリティが緩くなっているという
感じがしています。昨日はイエスが布教をしていた気候の温暖なガリラヤ地
方からヨルダンの国境に近い東側の道を南下してきたのですが、2年前に
はあった検問所でのセキュリティチェックも、バスを停めるだけですぐに出発
できるほど何事もありませんでした。

 しかし、ヨーロッパや中東地域全体が政治の季節、もっと端的に言ってし
まうとテロの季節に入っており、イスラエルの地まで来て、長期リゾートを楽
しもうという心持ちにはとてもなれないのかもしれません。

 エルサレムにはまだ入っていないので分かりませんが、どこにでもいらっ
しゃる中国の人たちの姿もほとんど見かけません。庶民は頭ではなく肌感
覚で時代の変化に敏感に反応するものなので、何か嵐の前の静けさといっ
た雰囲気を彷彿とさせるような、3年連続のイスラエルだからこそ感じられる
小さな変化を感じています。


 個人的には、今回はイエス・キリストを感じられる旅にしたいと思っていま
す。クリーニングを進め、ようやくイエスが直接語りかけてくれるようになって
きた感じがするのです。もちろん、私の思い込みなので読み流していただけ
ればいいのですが、十字架にかかった重たいイメージのイエスではなく、気
軽で明るいイエスが話しかけてきてくれています。

 昨日ぐらいから、飲み過ぎだということもありますが、あまり言葉を話したく
ないと感じています。後から考えると分かる大きな気づきをいただけている
ように思うので沈黙の時が貴重です。


 昨日はガリラヤ湖から死海まで東側の一般道を通ってのバス移動だった
ので時間がたくさんありました。その時間を使って参加されている33人の人
が順番に自己紹介をされていきました。みなさん、この時期に赤塚団長の
イスラエルツアーに参加しようという方だけあって、本当におもしろいバック
グラウンドを持った方ばかりで、それぞれの興味やイスラエルに求められる
ものは違いますが、面白くてあっという間に移動時間が過ぎてしまいました。

 ちょっとびっくりしたのは、家族からイスラエルに行くのなら資産がどこに
あるかを含めて、いざという時のための準備を書き残して行ってきなさい、
と言われてきたという話を何人もの方がされたことでした。3年連続で緊張
感がなくなっているのだなと反省しましたが、私はちょっと長い出張のような
気持ちで来ていますので、そんな大変なところに行くのだという覚悟を持た
なければ来られないのだということに少し驚きました。

 体験している赤塚さんや私にとっては、イスラエルが危険なところだという
認識はほとんどありません。街もきれいだし、人も親切だし、設備もしっかり
していて先進国に行くよりもよほど安全です。もちろん、エルサレムの旧市
街などあまり油断していては、大変な目に遭う可能性が高い場所もあります
が、いままでのガリラヤ湖や死海周辺のリゾート地は本当にリラックスでき
る場所で、恥ずかしながら飲みつぶれるまで楽しませていただきました。


 今回は行かないようですが、パレスチナにあるキリストが生誕したベツレ
ヘムにはまったく違う貧しさと虚脱感、それゆえの破壊を望むエネルギーか
らくる緊張感があります。しかし、ある程度の豊かさが感じられるイスラエル
のアラブ人街では、身の危険を感じるほどの緊張感はありません。

 今回の旅では国境を越えてヨルダンにも行くことになっていますので、どん
なことが感じられるかが楽しみなのですが、実際に現地に来てみないと分か
らないことがあるということを皆さんの遺書を書いてきたというお話を聞いて、
衝撃を持って受け止めています。


 日本は平和ですが、この平和を守るのは、本当は恐ろしく大変なことなの
だということを来るたびに感じるイスラエルで、物理的な面も目に見えない
面でもいろいろ感じて帰りたいと思います。そして、それを「舩井フォーラム
2016」
でしっかりとお話しさせていただき、それを通じて封印を拓くときの実
感をお伝えできればと思っていますのでよろしくお願いいたします。

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