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今月のにんげんクラブ ~3月号~

 
先月号の巻頭言で「経済の季節は終わり政治の季節が来た」と書いたので
すが、年明けから株式相場は大暴落の様相になり私の見通しは見事に外れ
てしまいました。負け惜しみにしか聞こえないかもしれませんが、今回の株式
の暴落の原因はサウジアラビアとイランの国交断絶であり、中国のカントリー
リスクが急浮上していることであり、それに伴う資源価格、中でも原油価格の
暴落です。だから、やはり政治の季節が原因になっているのだと思います。
 
みなさんがこの巻頭言を読んでくださる頃には株式相場もかなり落ち着いて
いるのではないかという希望的観測を持っていますが、その一方で、金融の
世界もいつ何時何があってもおかしくない状態であることは間違いないので、
リーマンショック級の大惨事が起こっている可能性も否定はできません。
 
ポイントはアメリカによる中国いじめがいつまで続くかということではないかと
思います。バブルをつくらされて、それが暴落することによってとことんいじめ
られ、搾り取られるという道筋は、日本が25年前から現在に至るまで経験し
ているのとほぼ同じところを通っています。ただし、中国は日本よりは強いの
ではないかと思います。しばらくは大変かもしれませんが、日本のように20年
以上も低迷から脱せない状況が続くことはなく、5年ほどでそこから抜け出せ
るのではないでしょうか。
 
現在の株式市場は外国人投資家の売買比率が6割を超え、保有比率も3割
を超えるマーケットになりました。日本株の相場を決めているのは外国人投
資家、その中でもヘッジファンドに代表される利益のみ追求する究極の投資
家によって操られています。そして、その売買の大半はフラッシュトレーディン
グという1秒間に数千回もの取引ができるロボットトレーディングで行われて
いるのです。
 
相場の変動率(ボラティリティと言います)が高い、つまり荒れているほうが儲
ける機会が多くあるということになるので、いまは金融技術を持っている彼ら
が荒れる相場を演出しているのだと思います。ですから、もし投資家になるの
であれば、彼らの気持ちが読めて相場の流れが読めるのであれば短期売買
の世界でも勝てる可能性はありますが、そんな才能がない一般の投資家が
持っている唯一の強みは期間に縛られないことなので、日々の株価に右往
左往しない長期投資家になるしか勝てる可能性はないだろうと思います。



保江邦夫 著
『ついに、愛の宇宙方程式が解けました 神様に溺愛される人の法則』
徳間書店 刊/定価 1,600円+税

 
さて、話はまったく変わりますが、物理学者である保江邦夫先生は湯川秀樹
博士が最晩年に研究に取り組もうとしていた「素領域」の研究に取り組み、ス
ピリチュアルなことを含めたこの世の不可思議な現象を、すべて科学的に説
明できる理論の構築に取り組まれようとしています。「素領域」はスピリチュア
ル現象を説明できるだけではなく、社会のあり方を根本的に変えられるような
ポテンシャルを持っているようです。
 
最近は物理経済学という学際的な研究分野が盛んになっているそうです。す
でに私がニューヨークで金融の勉強をしていた1990年代の初頭には、金融
の最先端技術はもはや物理学の世界であり、物理か数学の博士号を持って
いる人でないと理解できない世界になっていると言われるようになっていまし
た。おそらく研究分野としての状態はその頃に完成してしまっていると思うの
ですが、ブラック・ショールズ方程式というもので大体説明できるようです。
 
文系の私はこの方程式をみてもチンプンカンプンなのですが、保江先生はこ
の分野にも造詣が深いようで、以前講演会でも「数秒後であればマーケットの
動きはほぼ完全に予想することができる」というお話をされていました。前述の
様に1秒間に数千回のトレーディングができるシステムがすでに稼働しており、
その取引が株式市場の過半を占めている現状を考えれば、数秒後が予想で
きれば儲かることは確実で、もし保江先生がお金儲けをしたければ簡単にそ
んな仕組みを作ることができるのだということになります。
 
しかし、保江先生はそんなことをしても幸せにならないことをよくご存じなので、
まったく興味がありません。先日、保江先生の『ついに、愛の宇宙方程式が
解けました: 神様に溺愛される人の法則
』(徳間書店)のあとがきに出てくる超
能力者桐生夫人と若手物理学者の梶田さんとじっくりとお話しする機会があっ
たのですが、桐生夫人がヒントをくださり金融の世界のエネルギーをまったく
違うものに変換することは、保江先生や梶田さんのような優秀な物理学者に
かかると簡単にできるのではないかという話になりました。
 
そこで、私が梶田さんにブラック・ショールズ方程式のことや、それが前述の
ボラティリティの計算式であること(方程式は分かりませんが概念は分かって
います)、それに金融のプロは市場の歪みを見つけてそこで儲けをだす裁定
取引(アービトラージ)で儲けていることなどを説明させていただきました。そう
すると梶田さんは私の言葉をすぐに理解してタブレットで必要な情報をその場
で取り始め、あっという間に物理経済学の根本的な概念を掴んでしまわれた
ようです。
 
桐生夫人は、金融の波動を収奪から分かち合いに変えれば簡単に世の中は
良くなるという話をされていました。私が「エントロピー(原始的排列および運動
状態の混沌性)が増大するのではなく減少する仕組みの構築ができるのです
ね」と喜んでいると、「そんなことは不可能です」と一蹴されてしまったのはちょっ
と寂しかったのですが、逆に科学者らしくしっかりと地に足がついているご意見
を聞かせていただいて、ものすごい信頼感を持ちました。
 
保江先生や梶田さんのような人の物理学の研究が、世界を救う大きな足がか
りになるのではないかという予感がしています。




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