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今月のにんげんクラブ ~8月号~

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     『悠久の伊勢に学ぶ会』(6/20-21)
    


 今年は大変化の年になるのでしょうか。足下できな臭い動きが感じられるよう
になってきました。関東地方では頻繁に有感地震が起こるようになり、口永良部
島(くちのえらぶじま)の火山噴火などから考えても、地球が活動期に入っている
ことは間違いないようです。

 出張でホテルに泊まっているとき、朝に時間があるときは午前8時から放送の
NHK―BS のワールドニュースを見るのを結構楽しみにしています。主要国で
放送されているニュース番組をそのまま流す番組で、それぞれの国のメイント
ピックスがどこにあるのかが感じられるからです。

 最近は圧倒的に干ばつや洪水、記録破りの暑さや寒さ、それに山火事や地震
などの被害といった異常気象の話題が各国ニュースの中心になっています。も
ちろん、どの国においても国民がその日その日をどう暮らしていけばいいかが
一番重要なニュースなので、異常気象が起こればそれがメインニュースとして報
道されるのは当然のことです。だから、その辺りは割り引いて考えなければいけ
ないのかもしれませんが、それにしても世界各地でどれだけ異常気象が頻発し
ているかを知るとびっくりしてしまいます。

 一方、政治経済の方は、一見すると安倍政権は盤石の様子で、株価は高い水
準をキープしています。東京や大阪ではタクシーの運転手さんから以前よりは景
気がいいという話が聞けるようになってきましたし、新幹線のグリーン車は高齢
者の団体旅行などが使っているようで混んでくるようにもなりました。でも、日々
直接深い情報を送ってくれる人たちの声を聞いていると、きな臭さがだんだん感
じられるようになってきているのです。

 最近、政治の面でおもしろい情報をくれる人に片桐勇治さんがいます。政治家
の秘書や国民新党の広報部長をつとめ、最近までJOC 傘下のあるスポーツ競
技団体の事務局長をされていました。政治家や政党の情報が伝わるのはよく分
かりますし、関係ないようでスポーツ競技団体も実は政治に大きく影響されるも
のなので、逆に言うと独自の優れた情報網も持っているのです。

 またメチャクチャ勉強好きで、先日も私のためだけに国際政治の見方の講義を
してくれたのですが、なんと準備のために3日ぐらい徹夜をされたそうです。講義
の後飲みに行ったのですが、お酒を飲むのが半年ぶりぐらいだったうえに徹夜の
疲れも相まって、別れてすぐの所にあった公園のベンチでしばらく眠ってしまいま
したと、翌日メールをいただいてびっくりしてしまいました。

 片桐さんの一番ユニークな論考は、2013 年4月28日に日本が真の独立を果
たしたという考え方です。一般的には日本は終戦後GHQ(連合国軍最高司令官
総司令部)に占領され1951(昭和26)年のサンフランシスコ講和条約によって独
立が認められ、それが1952(昭和27)年4月28日に発効して独立したことになっ
ています。

 しかし、実はサンフランシスコ講和条約と同時に結ばれた安保条約や1952(昭
和27) 年2月28日に結ばれた日米行政協定(1960 年の新安保で日米地位協定
になった)などで、日本はいまでも実質的にはアメリカの占領下に置かれており、
真の独立を果たしているとは言えません。このことは、少し表現がおかしくなりま
すがマスコミ以外の情報を集めている人たちの間では常識であり、おそらくにん
げんクラブの方ならそれほど違和感はないことだろうと思います。

 実際に日米地位協定によれば、基地内での捜査権はアメリカ軍にあって日本の
警察はそれに手も足も出せません。それどころか、2004 年8月に米軍ヘリが沖縄
国際大学の敷地内に墜落した事件では、米軍機事故現場はすべてアメリカ軍の
管轄地になるという米軍の日米地位協定の解釈により、日本の警察当局は一切
事故現場に立ち入れないという事態が起こりました。

 安保条約や日米地位協定の解釈は本来日米当局の話し合いで行われるもので
すが、日本はアメリカから独立を果たしていない属国であるため、実質的にはアメ
リカ側の解釈ですべての物事が進んでいるというのが実態なのです。日米地位協
定が有効なのは米軍基地や沖縄だけではないので、もしあなたの家に米軍ヘリが
墜落したら、その瞬間にあなたの家は米軍管轄地になり、それをもっと拡大解釈し
ていくと米軍基地として接収されてしまっても文句は言えないことになるのです。

 ところが、片桐さんは一定の資料を示しながら、実は昭和27年4月28日に法律
上の独立を果たした際に、日本は裏協定でアメリカから多額の借金をする代わり
に、その担保に本来の独立国なら当然持っているいくつかの権利をアメリカに与え
ていたというのです。しかし、約束通り61年かかって2013 年4月28日に無事にそ
の借金の返済が終了したので、国際的な取りきめに則って、それらの権利が日本
側に返ってきており、このとき実質的にも日本は独立を果たしたというのが片桐さ
んの意見なのです。

 100%納得できたわけではありませんが、片桐さんの経歴や情報網、それにあれ
だけの勉強量で裏付けを取られていること等を考えるとあながち間違いではない
のかもしれないと感じています。そして、安倍総理がいままでの常識から言うとアメ
リカに対して好き勝手を言っているように思えるのも、安倍総理が国際政治の常識
を分かっていないからではなく、いままでの総理に比べれば格段にフリーハンドを
持っているからだとも考えられるのです。

 ところが、最近その片桐さんが安倍政権はそれほど長くは持たないのではない
かという話をしてくれるようになりました。理由は紙面が尽きましたし、秋頃から
『ザ・フナイ』に片桐さんの連載をお願いしようと思いますのでそちらに譲りますが、
ここで言いたいのは、安倍総理がもし早期に退陣するようなことがあれば確実に
経済に大きな影響があると予想されるということです。実際に一時はマイナス金利
になっていたドイツ国債が1%以上の金利になったことをきっかけに日米の国債の
金利が上がってきており、これはかなり危ないサインのように思えます。

 あまり心配し過ぎることはないのですが、金利の急騰や安倍総理の退陣などと
いったニュースが飛び込んで来たときには、流れが変わったと思ってしっかり対応
しなければいけないということだけ今回はお伝えさせていただきたいと思います。



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