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過去を旅する

 週末は軽井沢と京都に行って来ました。軽井沢はこだまゆうこさんも書いて
いるように、リンポチェ様が来日されていて、にんげんクラブではないのですが
新谷直恵さんに誘われて少人数でリンポチェ様から浄化と祝福をしていただく
という儀式と瞑想会に参加してきました。11月末の軽井沢は人通りも少なくて、
逆に凛とした雰囲気で身が引き締まる思いがしましたが、すごいなと思ったの
は朝は大雨だったのに、浄化の儀式が終わった頃に雨が止んで、夜にはきれ
いな半月を見ることができました。

IMG_2579.JPG

 私は、リンポチェ様にお会いさせていただくのは2回目なのですが、朝セッショ
ンが始まる前に15分ほど、個人的にお話させていただくことができました。その
時に、日本はそろそろ試練の時を迎えるのではないかという話と、お肉を食べな
くなった話をさせていただいたのですが、そのことで大きな反省をさせていただく
ことができ、とてもありがたいことだなと感じています。

 まず、日本が試練を受けるという話、これは特に何かが起こることがはっきり
分かっているわけではないのですが、経済や金融の分野なのか、あるいは自然
災害なのか、もしかしたらいままったく想定していない出来事が起こるのかは分
かりませんが、なにかざわざわしているように感じています。来年の12月を迎え
る時に、いまと同じような平穏無事な師走を迎えている可能性は低いのかなと
ばく然と感じているのです。

 感覚で言うと、2008年にリーマン・ショックが起きた時に派遣で働いていた人た
ちが職を失い住む所も無くなって日比谷公園に年末にテント村ができたことがあ
りましたが、あれぐらいの騒ぎが起こっているイメージがあります。その感覚を下
手な英語で伝えてリンポチェ様の見解を聞いてみたいと思ったのですが、リンポ
チェ様にはネガティブなことは思わないほうがいいですよ、という返事をいただき
ました。

 現象としては大変なことが起こるのかもしれませんが、それをどうとらえるかに
よってその後の展開はまったく変わります。これは、瞑想をする前の講話でお話
をしてくださったことで、私の質問に対してお答えいただいたものではないのです
が、とても悲劇的なことも見方を変えればとてもポジティブな側面も必ずあるので
す。例えば、チベットはいま国を失って大変な目にあっているのですが、もし中国
に占領されていなくて独立国として存在できて、チベット仏教の伝統が守れてい
るのであれば、ダライ・ラマ師のメッセージがこれほど世界の人々に受け入れら
れることはなかっただろうという話をなさってくれました。

 リンポチェ様は46歳ですが、インドの亡命先で生まれて、チベットの高僧であり
ながら、いままでチベットに行けたことは2回しかないそうです。いまも、中国政府
に対してビザの申請をしているそうですが、なかなか許可はおりません。そんな辛
い状況にあっても、ダライ・ラマ師やリンポチェ様のメッセージがこのように遠く離
れた日本で受け入れられているというポジティブな面を見ようとおっしゃるのです。
日本は来年、試練の時を迎えるのかもしれませんが、それは世界中の貧しい国の
人たちが直面している厳しさに比べれば、もしくは50年前の日本人が送っていた
生活レベルに比べれば、それでもはるかに恵まれた生活を送っているであろうこと
は間違いのない事実なのです。だから、ネガティブな側面に目を向けるのではなく、
何かが起こったことのポジティブな側面に焦点をあてればいいと言う教えをいただ
いたのです。

 そして、お肉を食べなくなった理由を説明するのに、増川いづみ先生との約束が
理由であることをお話したのですが、お肉を食べないことは私の健康にとってとて
もすばらしいことだと賞賛していただきました。しかし、私が増川先生がお肉を食べ
ることを嫌っている(英語で"She hates eating meat."という表現をしました)と言っ
たら、やはり後の講話でhateのような汚い言葉はあまり使わないほうがいいとアメ
リカの友人には伝えているというお話をされていました。

 そうではなくて、お肉を食べなくなることを愛しているという表現のほうがはるかに
素晴らしい事が起こりますよ、と教えてくださったのです。私はこのようにレベルの
低い教えをいただくことになってしまったのですが、何か改めて原点を確認できたよ
うな、うまく説明できないのですが、とても温かい思いでいっぱいになって軽井沢か
ら帰ってきました。

 そして、翌日は京都で会合に出席したのですが、面白かったのは京都で乗せてい
ただいたタクシーの運転手さんが、「京都を旅するということは、歴史を旅する、過去
を旅するということなのですよ」とおっしゃったことでした。

 これはいい表現ですね。11月15日の「聖なる約束」の出版記念講演会の時に、
「日本には策略を持ってユダヤに対抗できる(長い歴史を生き抜いてきてたくましい
交渉力がある)京都の人々がいる」という余計なことを話してしまったのですが、確
かに京都人以外の日本の人々は第二次世界大戦に負けたことで、歴史的な背景を
使った交渉力が無くなってしまった(これが赤塚さんが日本人は神話を取り戻さない
といけないと訴えている大きな理由のひとつだと感じています)のですが、京都だけ
は1200年以上の歴史をいまも大事に暮らしており、ユダヤやイスラムの人たちとも
互角に渡り合える力を持っているのだと感じます。

 歴史に学ぶためにも、日本は京都を大事にしなければいけない、京都に行って過
去を旅してみたいと思うようになりました。移動は大変でしたが、軽井沢と京都で根
本的なことに対する大事な気づきをいただけた素晴らしい週末になりました。




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