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1997年とのシンクロ

 ウクライナ南部のクリミア半島にロシアが軍事介入するというニュースが飛び込んで、
世界中の金融市場が動揺しています。ソチオリンピックが懸念されていたようなテロも
なく、無事に終了したばかりだっただけに驚きを持って受け止められています。アメリカ
のオバマ大統領がウクライナ情勢やそれに対してロシアがここまで積極果敢にすばや
く行動することを読み誤っていたのではないかという批判が飛び込んできましたし、安
倍総理もプーチン大統領との親密な関係を築いてきましたので、難しい対応が迫られ
るようです。

 そして、それ以前にもアメリカのFRBが量的緩和の縮小を実行し始めたことで、新興
国からアメリカを中心とする先進国へのマネーの逆流が始まっており、それにともなって
ブラジルやインドなどBRICSと呼ばれていた国の為替安や株式の暴落が報じられるよ
うになり、何やら世界情勢はかなり危なっかしい局面を迎えていることが、日本にいると
平和ボケしていますが、それでも少しは感じられるようになってきました。

 舩井幸雄.comの「舩井幸雄のいま知らせたいこと」のページに書きましたが、船井総研
は一度だけ1997年に対応を間違うと倒産してしまうかもしれない危機に陥ったことがあり
ます。アジア金融危機から始まった世界的な激動にバブルの処理を怠っていた日本の金
融機関が直撃され、山一證券や北海道拓殖銀行が破綻するなど、日本の金融システムが
危機的状況になったタイミングと外貨建て転換社債の償還で大きなお金を調達しなければ
いけないタイミングが重なったことが原因でしたが、今年とその1997年の状況がとても似て
いることが気になります。

 いろいろな識者が分析していますが、1997年当時もそれまで比較的好調だったアジア
諸国の為替に対してヘッジファンドが売りを浴びせて危機が演出されたのですが、今回
もFRBが金融緩和の縮小を一方的に進めることで、マネーの逆流が始まってしまい、資
本の流入だけでファイナンスをしていて、経常収支の赤字体質の改善への取り組みが
遅れている諸国が狙い撃ちにされているなど、基本的な構図は同じように感じます。

 日本は金融機関の財務体質は当時とは比べ物にならないくらい健全になっていますの
で、影響は少ないと思いますが、米露の対立に巻き込まれてしまう等のあまりいままで懸
念していなかったリスクが顕在化されてくると、ちょっと恐ろしさも感じてしまいます。そし
て、何よりも当時と似ているのは、消費税の引き上げが実施されるということです。1997
年の時にも直前の景気は比較的好調に推移しており、自信を持って当時の橋本政権は
消費税アップを断行したのですが、結果的にはものすごく大きな景気の低迷を引き起こし
てしまいました。

 船井総研は業績も絶好調で財務的にも超安全体質になっているので、当時と同じような
問題は起こりえませんが、舩井幸雄の死によって、マクロに見れば船井本社グループは
業務の根本的な見直しに取り組まなければいけないことは間違いないので、そう考えると
やっぱりシンクロしているのかもしれません。

 ただ、私たちは歴史の教訓に学ぶことができます。今度は、あの時の間違いを繰り返さ
ずにクレバーに対応しなければならないのです。そして、金融マーケットを支えている金融
機関のことを考えれば、いまの日本は臆病だったことが幸いして、他の先進国の金融機関
よりも遥かに安全な状態にあることは、自信を持ってもいいのだと思います。

 ただ、気を引き締めなければいけないのは、日本の投資家が特に株式市場から手を引い
ていますので、いまの株式市場は外国人の動向によって相場が左右される状態にあります。
だから、株式相場の大暴落が演出される可能性は高いのです。でも、本質的には日本は
世界一、金融資産を持っている国です。だから、株式の暴落は仕方がないと受け止めて、
その代わり今度はクレバーに価格が下がった優良株を今度は私たち日本人の手で買い
取っていけばいいのだと思います。

 そういう意味で本当に怖いのは株式相場の暴落ではなく、ほとんど日本人が保有している
国債の相場が大暴落した時です。この事態は朝倉慶先生が一番、論評されていますが私た
ちの生活基盤が根本から崩れ去るような1929年のNYから始まった大恐慌かそれ以上のイ
ンパクトが襲いかかってきます。だから、株式の大暴落に一喜一憂するのではなく、国債の
マーケットを守ることに最善を尽くす必要があるのです。

 いまは、本当に大事な局面を迎えています。読者の皆様の周りでも経済に限らずいろいろ
なことが起こると思いますが、慌てふためくのではなく足下の変化を見つめて、クレバーに
対応するように心がけてください。よろしくお願いいたします。



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