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クンバメーラでの気付き

にんげんクラブの皆様こんにちは。
明日は各地で雪が降るそうですね。気をつけてお過ごしください。

こちら熱海オフィスでは、インドから帰国して一週間以上たちましたが、空気が乾燥していたため喉をやられて、今でも咳きが止まりません。運悪く私の身近にいなければならない方々からは、「インドの菌をまきちらしている」と迷惑がられています。

さすがに一週間もたつとインド気分はだんだんなくなってきているのですが、インドではずっと火の儀式が行われていたため、煙の香りがすっかりと身体に染み付いてしまったようで、帰国後何度も髪の毛を洗うのですが、未だに煙臭いです。

洗ったばかりなのに煙の匂いのする髪の毛を乾かしながら、かつてとある芸能人が覚せい剤の毛髪検査にひっかからないように2週間くらい逃亡したことを思い出しました。
ひょっとするとあれと同じように、しっかりとインド臭に染まってしまった髪の毛はあと1週間くらい煙臭さがとれないのかもしれません。

クンバメーラの会場では、到着3日目に髪の毛を洗いましたが、4日目にガンジス河で頭のてっぺんまでもぐって沐浴をして、その後すぐに下痢嘔吐発熱の三拍子で寝込んでしまったので、それから帰国するまでおよそ1週間シャワーも浴びられませんでした。

ということで、足の先から髪の毛の一本一本まで、ガンジス河の天然トリートメントを体中に吸収したままの状態で、日本に帰国することとなりました。新幹線では誰も隣に座りたがらなかったし、駅からのタクシーのおじさんも一言も喋ってくれなかったので、たぶんすごく臭かったのだろうと思います(笑)。

と、こんなことばかり書いていると、「こだまゆうこのインド不潔ツアー」みたいな印象になってしまうので、もう少しまともなクンバメーラの感想を書きたいと思います。


クンバメーラとは、3年ごとに、インドの4つの聖地で行われるヒンドゥー教最大のお祭りです。

中でも今回のアラハバードで行われたお祭りは、12年に一度の最も大きなお祭りでした。
この期間中にこの地のガンジス河で身を清めると、解脱することができると信じられていて、インド中、世界中からアラハバードめがけて人々が集まってきます。

サイマーさんは、数千年も続くクンバメーラの歴史の中で、ジャガッドグルとしてテントを設営した初めての女性です。

また、今までならば日本人は単なるツーリストとしてしかクンバメーラに来ることができませんでした。そのため、今回サイマーさんのテントに滞在した一行は、数千年のクンバメーラの歴史の中で、日本人団体として初めて、クンバメーラの会場で共に祈り共に修行をした団体でした。

ということで、私たち一行は、バスが会場に到着した瞬間からすごい数のカメラに取り囲まれ、地元ではかなり有名人だったようです。インドの新聞の一面に白い装束を身に纏った私たちが大きく取り上げられていました。

2ヵ月後にはとりこわすテントも、かなりしっかりと作られていたので、あの地でテントを設営くださった方々の労力を考えると、感謝感激でした。

今回の旅では、現地は凍えるほど寒いですよ、とあらかじめ伝えられていたため、私たちは日本から防寒着と寝袋をリュックに担いで持参して行きました。道の事情があるため、スーツケースは認められておらず、荷物は自分で担いで歩ける重さまでなので、持っていくものをすごく厳選しなくてはなりませんでした。なるべく人に迷惑をかけず、自分で自分の身を守るために、細心の注意を払いながら荷造りをしました。(結局はいろんな方々にご迷惑をかけてしまったのですが・・・汗)

冷暖房はいっさいないので、極寒の中寝袋と毛布だけで震えながら眠ることとなり、はじめはどうなることかと思いましたが、もしもの時にと持っていった災害用のアルミシートはものすごく役立ちました。オススメです。
いろいろなものが不足する環境では、普段日本では味わうことのない、物のありがたさを痛感しました。


クンバメーラの地でサイマーと一緒に歌い、祈る中で、心も身体もすっかりと入れ替わったような気がします。
サイマーの目を見るたびに、涙が溢れて止まりませんでした。
そして涙が溢れた後には、涙が出る前よりも、細胞が細かくなって、まわりの人に対してハートが開けたような気がしました。

特に寝込んでしまった時は、「なんで私だけこんな辛い目にあうのだろう」「インドになんて来なければよかった」など、ネガティブな感情もたくさん出てきてしまったのですが、これも必要必然だったと思いました。
体じゅうが浄化され、その時の私に最も足りなかったのは謙虚さだな、と感じました。

普段日本で暮らしていると、人と比べたり、誰かを批判したり、知らず知らずのうちにしていました。物も豊かさもあってあたりまえで、自分は人より特別な存在なんだ、と心のどこかでは思っていたのかもしれません。

そんな傲慢な心が少しなくなって、自分は神の子であると同時に、何ほどのものでもないちっぽけな存在なんだ、と思いました。


また、60人もの人が一同に集まると、この人のことを特別好きだなと思える人や、この人はちょっと苦手だなと感じる人など、やっぱり自分のエゴの目線で人々を比べてしまいます。
でも本来は、私たちは一つの存在です。

すぐに差別や区別をしてしまう傲慢な心を、ガンジスの神々から諫められたように感じました。

寒くて簡素なテント暮らしも、24時間大音響で鳴らされるインド音楽も、喉が痛いほどの空気の乾燥と土ぼこりも、日本にいたら耐えられないけれど、クンバメーラの地ではすべてありがたいもののように思えました。
精霊たちとともに、見える世界も見えない世界も一緒に我々は生きているのだ、と感じることができました。

12年後にもう一度クンバメーラに行きたいですか?と問われると、その時の体力や気力と相談しなければわかりませんが、今の気分では「行きたい」と答えるだろうと思います。

インドでは普段の自分の傲慢さに、少し気付くことができて、これからはもっと、日々の日常に感謝しながら、出会う人も、出来事も、すべては自分に必要なことなのだ、と思いながら生きていきたいと思いました。
そして必要あって出会う方々には、自分にできる精一杯の愛情を届けたいと思います。

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(石の神様を祭る儀式です。石にバター、ハチミツ、ヨーグルト、砂糖などをまぶしていって、すごくおいしそうでした^^。)


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(上の写真の石が、最終的にこんなになります。この石、完全に生きていますよね。)


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(こちらは、クリシュナ神殿です。すごい数のオーブたちです。他の写真もたいていオーブだらけで、何をとっているのやらわからないほどでした。)

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(サラスバティー川で、みんなでボートに乗りました。カモメたちがキラキラ輝いて美しくて、なんだか夢の世界にいるようでした。)


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(このテントのグルは、な、なんと304歳の聖者です。サイマーさん曰く、この方とお友達だそうで、「私だったら300年も生きるなんて退屈だわ~」とのことでした・笑。304歳なのにあんまり特別視されていないところがすごい・・・・。)



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