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無量大数

日本の公的な債務額が1000兆円を超えたという話題をよく目にするようになりました。
日本の国債の保有者は90%以上が日本人だから、問題無いという議論があります。
海外の投資家に借金返済のために無理な要求されないという面は確かですが、
逆に言うと貸し手がひどい目に合うという事かもしれません。

その貸し手は私たち日本の国民です。私は国債を買っていないから大丈夫だと思っても
ダメです。私たちの預貯金や保険、年金などの多くは国債で運用されているから、
実は私たちが国に対する借金の貸し手なのです。

国が借金を返してくれないと私たちがひどい目にあうのですが、逆に言うと私たちがもう
借金の返済は結構ですよ、未来の子どもたちのために使ってくれればいいですよと言えて
しまえば、年金も預貯金も保険もすべてチャラになってしまいますが、子どもたちにツケを
残す事にはなりません。
そこまでできるといいのですが、まあ無理ですよね。そうなると、やっぱりいつかは
ハードランディングが来ると考えるのが常識的な考えになります。

日本の国債は1000兆円の発行高ですが、デリバティブの想定元本は4~6京円になると
言われています。兆という単位では済まずに京という単位が必要な世界に私たちは突入
しました。
常識的には、量的緩和ということで、最近は日本だけではなくアメリカやヨーロッパも
一緒になってどんどん公的債務を増やしているわけですが、その解決策はハイパーインフレ
ということになりますので、京の上の垓(がい)という単位が必要な世界に突入するのかも
しれません。

ところで日本で伝統的に一番大きな単位とされているのは無量大数で、一般的には10の
68乗と言われています。Wikipediaによると日本の数の単位は以下のようになっています。
仏教の影響を受けているので、最大が無量大数で最小が涅槃寂静なのが面白いと思います。


大数
一、十、百、千、万、億、兆、京、垓、じょ(のぎへんに予告の予)、穣、溝、澗、正、載、極、恒河沙、
阿僧祇、那由他、不可思議、無量大数(計21単位)

小数
分、厘、毛、糸、忽、微、繊、沙、塵、埃、渺、漠、模糊、逡巡、須臾、瞬息、弾指、刹那、六徳、
虚空、清浄、阿頼耶、阿摩羅、涅槃寂静(計24単位)


 この話を書こうと思ったのは、生体システム実践研究会の秋季特別セミナーに参加して佐藤
政二先生のお話にこの話が出てきたからです。無量大数よりも大きな単位を実践に使いこなし
て商品開発に努めているというお話で、佐藤先生の発想の方法がよく分かる話だと思ったので、
紹介させていただきました。

 BMDの近藤和子先生とお話をしていても、上記の日本の数の単位のお話をいつもされています。
日本という国はすでに江戸時代にはこの単位まで考えていたことと、それを近藤先生は使いこなし
ているということなので、どんどん次元を大きくしていくか、どんどん次元を小さくしていくかが、本物
を作っていくためのひとつのアプローチの方法であることは間違いないようです。

 京や垓の世界を早く使いこなせるようになって、より大きな視点で物事を考えることができるような
叡智を私たちが持つことができれば、現行の金融危機を乗り越えられる叡智を私たちが持てるのか
もしれません。

 ただ、そのためには私たちが世の中の構造と人間の正しいあり方という基本を知り、それをみんな
で共有して、私たちの生き方のブレを無くしていきながら共に力を合わせて、足を引っ張り合うのでは
なく、お互いの叡智を引っ張り出しあえるような体制をつくり上げることが最初だと思います。

 そしてもっと原点を追求していくと、現実を直視することや自分の弱さを見つめて認めることから
入って行くことが大切になります。そこからはじめて、無量大数より大きな次元への一歩をにんげん
クラブの仲間と一緒に踏み出したいと思っています。



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