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皆さん、こんにちは。映画監督の白鳥哲です。
先日、免許の更新に行ってきました。そこで講習を受けてきたのですが、その時に、
交通事故で亡くなられたお子さんを持つお母様の言葉を聞きました。
「事故現場に駆け付けた時、息子の変わり果てた姿を見てから・・・何も手がつかなく
なり・・・それから、裁判で事故を起こした男性を見て、反省の色が全く感じられなかった・・・
息子は二度と戻ってこないのに・・」
交通事故で亡くなられる死傷者の数は(2011年)全国で4611名。東京都は215名。
ある日突然に身内が不慮の事故に合い亡くなっている方々が毎日のように起きています。
私は、遺された親族の悲痛な思いを受けてめる気持ちになりました。そして、同時に、
運転者は加害者になりうる事。その事を受け止めました。
私の友人にお父様が高校生の時に殺されたという体験をした親友がおります。喫茶店で
働いていたお父様が精神異常者にナイフで切り殺された、しかも、その内容を親友は
新聞で知ったのです。
この苦しみはいかほどのものであったか・・・、
そして、犯人が精神異常者と言う事で罰せられず、出所して現在は普通に暮らして
いると言います。
この事の恐怖と理不尽な思いはいかほどであるのか・・・、その親友の気持ちを思うと
いつも胸が痛みます。
犯罪によって命を奪われた人のご家族と、命を奪う人(故意であるなしに関わらず)。
両者とそのご家族は共に、一生それを背負い続ける事になります。
良い悪いということではなく、命の重さを十二分に味わう行為であるのです。
とても深く考えさせられました。
犯罪と戦争は違うように感じられるかもしれませんが、戦争も人の命を奪う行為で
ある事を考えたら十分に犯罪行為であると言えます。
第一次世界大戦は死者約900万人。
第二次世界大戦は約5500万人(内日本人230万人)。湾岸戦争は民間人を含めた
死者数5~10万人。イラク戦争も5万から10万人とも言われています。
遺されたご遺族と命を奪った方々は命の重みを一生背負い続けるのです。地球を外から
眺めると、誰もが等しく、母なる大地に育まれている事に違いはなく、お互いの命を
奪う事は、自分で自分の首をいめているのと同じです。
私達はその事に、まだ、気付けないのでしょうか?
そして、この大地を汚し続けている事は自分達にしている事だと言う事に、まだ、
気付けないのでしょうか?
意識の進化がパーソナル(自己)を超えたトランスパーソナル(超自己)への進化が緊急に
問われているのです。
目覚めなさい