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福島県飯館村からの犬 はじめましてゴン子です。

にんげんクラブの皆様こんにちは。熱海在住のこだまゆうこです。

先日は、日本女子サッカーがワールドカップで優勝し、暗い話題の多かった日本に、
明るい日差しが差し込んだようなニュースでしたね。
また大きな台風が来ましたが、皆様ご無事で、お変わりありませんでしょうか。
こちら熱海では、強い風が吹いていましたが、幸いたいした被害はありませんでした。


今週は、我が家にやってきた犬、ゴン子ちゃんについてお伝えしたいと思います。


皆様は、福島原発の半径20キロ県内や、飯館村など、警戒区域となっている場所で、
たくさんの家畜やペットたちが置き去りにされていることを、
テレビやインターネットなどでご存知かと思います。

日本人がかつて経験したことのない大災害が起こり、
福島原発付近に住んでいらっしゃった方々は、着の身着のまま、
強制的に故郷から避難することを余儀なくされました。

始めは、すぐに自宅に戻って来ることができると思われたのに、
一度避難すると、一ヶ月以上住民の方々は家に戻してもらえず、
ペット達は置き去りにされたままとなりました。

鎖に繋がれ、家に閉じ込められたまま、残念ながら餓死してしまったペットたちが
たくさんいたそうです。


一時帰宅で家に帰してもらっても、数分でまた避難しなければならず、
避難所ではペットを飼うことができないため、泣く泣くペットの鎖を放ち、
涙のお別れをしてきた飼い主さんもたくさんいます。 

そのようなかわいそうな動物たちに、なんとか生き延びてほしいとの願いから、
全国からボランティアの有志が集まり、自らの命の危険をも顧みず、
レスキュー活動を行っています。

このような大災害では、人間がまず大変なのだから、家畜やペットを救済している場合ではない、
とおっしゃる方も、たくさんいらっしゃるでしょう。
それももっともな意見ですが、人間の作った原発のせいで飼い主さんと離れ離れになってしまったペットたちには、何の罪もありません。

捨てられたペットたちは、それでも人間を信じて、忠犬ハチ公のごとく、けなげに何ヶ月も、同じ場所で自宅を守り続け、飼い主さんの帰りを待ち続けています。

ハリウッド映画でも世界中が涙して、銅像もある忠犬ハチ公ですが、ハチ公と同じように忠義をつくす犬たちが、今も福島周辺にはたくさんいます。


なんとか自分にできることで罪のない動物たちを救えないだろうか・・・・と考えていた頃に、
インターネットで、被災地のペットの一時預かりボランティアがあることを知りました。


これは、被災地で家が倒壊し、避難所生活を余儀無くされた方々や、
原発付近にお住まいだった方々のペットを、ボランティアの人々が保護し、
全国の家庭で、飼い主さんの生活が安定するまで、一時的にペットを預かるボランティアです。

中には、飼い主さんがすでに津波の被害で亡くなられていたり、行方不明などの理由から、
飼い主さんの判明しないペットもいます。
飼い主さんが現れない場合は、預かった犬の面倒を生涯看ることができるのが、
ボランティアとしての条件です。

熱海の山奥へと引っ越したこともあり、被災地の犬を一時預かりできれば、との思いから、
個人ボランティアの方と被災地のペットのための掲示板で連絡をとってみました。

はじめは、飼い主さんの判明している犬で、
一年くらいの一時預かりを希望して連絡をとったのですが、
ちょうど被災地では鎖を放たれた犬たちの出産ラッシュ。

新しく生まれた子犬の里親になってくれませんか?と返信をいただき、
犬を一匹譲り受けることとなりました。

そうして我が家に来ることになったのは、この子、ゴン子ちゃんです。
gonko1.jpg

(かわいくない名前ですみません・・・・><。
私は、多くの人の愛情とサポートと、奇跡によって生まれ出ることができたこの子に、
ラブちゃんとかミラクルちゃん、メルシーちゃんといった名前をつけたかったのですが、
なんとしてでも自分の犬には「ゴン太」とつけたがっていた主人の意見を尊重し、
メスなので「ゴン子」となりました。船井会長宅のゴンちゃんとかなり被っていますね^^
ちなみにボランティアさんの話によると、東北地方では、
なぜか「ゴン太」という名の犬が多いのだそうです。
私としては、じつは今でもちょっとメルシーちゃんと迷っていますが・笑。
高江洲薫先生のようにどの名前が良いか本人に聞けたら一番いいのですけれどね・・・。)

とってもかわいくて、すでに親バカ(?^^)。
gonko2.jpg


飯館村でレスキューされたこの子の母犬は、レスキュー三日後に
ボランティアで預かってくださった東京の動物病院でこの子たち6匹を産みました。
あともう少しレスキューが遅かったならば、母子ともに無事だったかはわかりません。

この子たちや、多くの動物の命を救ってくださっているボランティアの方々には、
本当に感謝しています。

今回ゴン子ちゃんをはるばる熱海まで届けに来てくださったAさんは、
東京在住の女性で、仕事をする傍ら、空いた時間には毎週のように
福島にレスキュー活動に行っておられるとのことでした。

誰かからお金をもらうこともなく、ただ動物達を救いたい!との思いで
毎週福島まで運転されるその思いと行動力に、頭の下がる思いです。

被災地のペットひとつをとってみても、Aさんのように、
個人でできる限りのことをやろうとされる方々がいらっしゃる一方で、
かわいそうな動物たちを利用して、全国から寄付金を集め、
自分たちのために使う詐欺のような集団もいます。
(じつは私も、もう少しで寄付金詐欺にひっかかるところでした・汗)

こんなときは、つくづく地球はいろいろな魂レベルの人がいる星だと思います。


まだ熱海に届けられて4日のゴン子ちゃん。
小さすぎて粗相はするし、夜鳴きもするし、いたずらっ子で大変ですが、
小さな体全体から、はじけんばかりの愛情をいただいています。

その愛らしい姿を見ていると、被災地から来た犬を、救ってあげたとか、
世話をしてあげている、なんてことは少しも思いません。

神様からこの子を授かった、お世話をさせていただいている、
この子からたくさんのことを学ばせていただいている、と思っています。
今はまだ小さすぎてできませんが、そのうちきっと、運動不足な私のために、
散歩に連れ出していただいている、と感謝することとなるでしょう^^。


読者の皆様も、もし「うちの庭(家)にも余裕があるよ~」という方がいらっしゃいましたら、
被災地の一時預かりボランティア、考えてみられてはいかがでしょうか。

辛い体験をしたペット達は、心理的トラウマを抱えていたり、
時には人間不信になっていることもあるかもしれません。
でもそのような子たちだからこそ、教えてくれる愛情が、きっとあるのだと思います。




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