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「豊かさと貧しさ、価値観の逆転」

にんげんクラブの皆様こんにちは。

大変ご無沙汰しております。ドイツから戻ってきた、熱海在住のこだまゆうこです^^。


この度、日本に帰国して三ヶ月が経ち、ようやく落ち着いてきましたので

(この三ヶ月の間にも神奈川から熱海への引っ越しをしたので、落ち着くのに少々時間がかかりました)

今月から週に一度、「こだまゆうこの熱海伊豆山通信」を書かせていただきたいと思います。


例によって、熱海伊豆山通信とは名ばかりで、

熱海や伊豆山と全く関係のない原稿をたくさん書いてしまうかもしれませんが、

これは「熱海の伊豆山に住んでいる人が書いたレポート」ということで(笑)、

今後とも宜しくお願いいたします^^!


記念すべき第一回目の文章は、

やっぱり熱海とは関係のない文章を書いてしまうのですが、

「豊かさ」について日本に戻ってきた際に感じたことを書きたいと思います。


一昨年はじめてドイツを訪れた頃の私は、大変失礼な言葉を使うと、

「ドイツって日本よりも貧しい人が多いのだなぁ」と思っていました。

町行く人々は、かなり年期の入った服を着ているし、

車も何十万キロ走ったの?と思うようなボロボロの車が日本に比べて多く走っています。

フリーマーケットでは、日本ではこれは売り物にならないでしょう・・・と思える、

古びた服やカバンを堂々と売る人々を見て、

これらが売り物になるほど、貧しい人がたくさんいるってことなのだなぁ、と思ったものでした。


確かにお金だけで考えると、日本人のほうが持っているだろうし、

ドイツには貧しい移民の人々がけっこういます。

しかし、一ヶ月、二ヶ月とドイツ人の暮らしを見ていくと、

貧しいな、とあまり思わなくなってきました。


彼らは、お金とは別のところに心の重点を置いていることに気がつきました。

物を長い間大事にしたり、自然とたくさん触れ合ったり、

家族と一緒に過ごすひとときを大切にしたりと、お金の豊かさよりも、

心の豊かさを大切にした生き方をしていました。


彼らの生活はいたってシンプルで、生活にあまりお金を必要としておらず、

自然体で堂々としています。

また、街中をちょっとお散歩に出かけると、美しい古都の町並み、沿道に植えられた花々、

すぐに寝転ぶことのできる公園や、ハイキングのできる森が、人々の生活とともにありました。


原発反対をほとんどの国民が訴える姿勢から見ても、ドイツ人の自然を愛する特性が、

よく表れていると思います。


さて、そのようなドイツでの暮らしを終え、

日本に帰ってきてみると、たくさんの逆カルチャーショックがありました。


日本に帰ってきた初日は、高速バスで空港から家路につく際に、

東京の都会っぷりに、唖然とするほどビックリしました。


以前は自分も住んでいたはずの東京は、アニメに出てくる近未来都市のように見えました。

わー、すごい!都会だ!都会だ!と、

このときはSF映画を見ているようなワクワクした気持ちでしたが、

しばらく車窓を眺めていくうちに、

「東京の人は、なんだか貧しい生活をしているなぁ」、と思いました。


そして思った瞬間に、「貧しい」という単語が自分の頭に出てきたことに、ビックリしました。

あれれ?東京は物質的に世界一と言っていいほど恵まれているはずなのに?

お金もたくさん持っているのに? 心だって、優しい人がたくさんいるのに?なぜ?


日本でも一番豊かなはずの東京を、貧しいと思ってしまったことを不思議に思いました。

なんとなくですが、自然と切り離された行き過ぎの状態が、

貧しいという言葉を連想させたのかな?と思いました。


しばらく高速バスが進むと、一般の人々が住んでいそうな住宅地になりました。

都心よりは、そこそこ家も広くなり、自然もあってホっとしたのですが、

やっぱり少し、何かが貧しい気がします。風景が、「豊か」というには何か違和感があるのです。

日本の風景の美しさ、豊かさを邪魔しているものは何だろう?とよく見ると、

その原因の多くは電線にあることに気がつきました。

日本では、住宅地の真上を、高圧線や普通の電線が、縦横無尽に走っています。

原発以外のことで、今更東京電力を責める気にもなりませんが、

美的なことは何も考えずに、コストと効率重視で電線を張り巡らせているように感じました。

あまり電線の目立たないドイツから帰ってみると、日本はまるで、

大地の神々と人々の魂を、地面に無理に縛り付けているかのような印象を受けました。

せっかくの美しい空の青さを眺めるにも、山の緑を眺めるにも、

いつも電線が視界に入る・・・という状況は、面白くないな、と思います。


また、電線だけでなく、日本の美を損ねるもう一つの原因として、

物が多すぎることと、宣伝があります。

日本では、たくさんの広告の看板があり、多くの文字が氾濫しています。

電車に乗っても、車を走らせても、視界にはいつも広告が入り、

無意識のうちにその文字を読んでいる自分がいます。


バーゲンの広告や、保険や債務整理やローンの案内など、

不安にさせたり、買い物欲をそそらせたりと、文字を見ているだけで、

ワイワイガヤガヤと混乱してきます。

これらの多くが、美を損ねて、日本の豊かさを消してしまっているようにも思えました。


ほんの一年前までは、ドイツの人々の少ない持ち物などを見て、

やっぱり日本は豊かなんだな、と物質的な優越感(?)を感じていたというのに、

たった一年の海外生活で、日本の生活は気分的に貧しい・・・と悲観する自分がいました。

たくさんのものを持てば持つほど、なぜか「貧しい」という気分になってしまうのです。

いつの間にか、豊かさと貧しさに関する価値観が、変わってしまったようでした。


たぶん、あと半年も日本に住んでいたら、きっとこの感覚はなくなって、

電線や広告などにも慣れてしまうだろうなぁ、

できればいつかこの思いを文章に書いてまわりの人にシェアしたいな、とその時思いました。

そして三ヶ月たって、ようやく今その時の思いを原稿にしています^^。


貧しいなどと、住んでいる人に失礼な言葉を書いてしまいましたが、

そう感じてしまった私自身が、一番びっくりしたので、あえてこの言葉を使わせていただきました。


もし不快に思われた方がいらっしゃれば、ごめんなさい、と

この場をお借りしてお詫びしたいと思います。


ご存知の通り東京は、通常「貧しい」という言葉とは縁のない、とても魅力的な街です。

私の知っているドイツ人は、みんな東京に行ってみたいと言うし、

実際に行ったことのある人は、口を揃えて「ファンタスティックな街ね!」と

東京を褒めちぎっています。


私自身も、元はとっても東京に住みたくて、必死の思いで田舎から上京してきた人間です。

はじめて東京に住むことになった頃の、あのワクワク感は、今でも忘れられない思い出です。


たくさんの魅力を持った東京ですから、自然との共生が大好きなドイツ人の智恵をちょっと借りて、

さらに魅力的になることも、そんなに難しいことではないと思います。


「物質的にも、精神的にも、美的にも豊かな街、東京」となる日も、

いつか来るのではないかな、と期待しています^^!


追記:いちおう付け加えますと、熱海へと引っ越した理由は、

都会が嫌いになったからではありません。


昨年の12月から、熱海へ住むことは決めていました。

その理由はまたいつか機会があれば、書きたいと思います。

german.jpg

(自然と街とのバランスが良いドイツの街。
 上から見た図でわかりにくいかもしれませんが、高圧線のない風景は美しいですよね^^)



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