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『なぜ、「回想療法」が認知症に効くのか』著:小山敬子(祥伝社新書)

皆さん、こんにちは、にんげんクラブ事務局の相部多美です。
 
本日ご紹介するのは『なぜ、「回想療法」が認知症に効くのか』(祥伝社新書)という書籍です。
 

 
  
この書籍の著者は、ピュアサポートグループ(社会福祉法人)代表でもある、小山敬子先生です。
 
去年の、にんげんクラブ全国大会や、福岡大会で、ご講演頂いたり、
月刊「ザ・フナイ」では毎月記事を掲載させていただいております。
にんげんクラブHP内の船井勝仁のウィークリーレポート(2010年10月13日up)の中で、
船井勝仁がおとなの学校を訪問した時のレポートがありますので、ご覧ください。

小山先生は、介護施設「おとなの学校」を展開し、認知症改善の成果をあげていらっしゃいます。
著書に『夢見る老人介護』があります。
今回の書籍には、認知症を進行させないためには、回想療法が効果的であるという
内容が書かれています。
 
 
私は、おばあちゃんっ子で、幼少期から祖母に育ててもらいました。
若くて元気だった祖母も90歳になり、昔のような元気はありません。
時々、どのように接したら良いのかと考えることもありますが、この書籍を読むことで、楽しく、
色々なことを考えることができました。

この書籍のメインテーマである回想療法は、精神科のプロが研究と実践を重ねてきた治療法で、
昔の写真や思い出の品を頼りに、患者の記憶を刺激するもので、正しい方法を身につけることで、
家庭でも活用できるようです。
 
現在、団塊の世代が、ちょうど認知症になりやすい時期に達しており、これから、
超高齢化社会が到来します。介護や認知症に対して、悩みを抱えた人に読んで欲しいと
思って書かれた本のようです。
 
 
書籍の中に、下記のような文章があり、私も祖母のことなどを思い、いろいろと考えました。
以下転載します。

(転載はじめ)
高齢者が時々「私たちを邪魔者にして」というのは、社会全体で行われているのかもと思うのです。
邪魔者と感じるのは、一般社会の中で、役割を与えてもらえないからです。
役割のない人生に居場所はありません。これからの超高齢化社会は、高齢者が
いくつになろうとも、また介護が必要になっても、社会の一員として責任のある大人として
扱うべきなのです。
そうすれば、高齢者はひとりの人間として初めて尊厳のある生き方を獲得できます。
 
とは言うものの、認知力が低下し、体が動かなくなった要介護高齢者たちが役割をもって
生きる場所を作ることは難しいことなので、家族が、居場所を作ることができると良いですね。
料理や洗濯、なんでも良いのです。
学校という場があるだけで「未来がある」と感じるのです。その空気だけで人は生きていけるのです。
(転載おわり)

認知症のこと以外でも、脳のつくり、社会のこと、男性の更年期、家族愛、死についてなど、
様々なことが絵や写真、コラムと共に書かれているので、勉強になる本でした。
 
 
また、脳のどこを使っているかを感じてみようという内容はとても興味がわきました。
脳はある意味、筋肉と同じで、使わなければ脳の機能も衰えていくので脳を使用することは
大事なようです。
 
では、どのようにして、脳を鍛えるかというと、今、脳のどの部分を活用しているかを
考えると良いようです。音楽を聞いている時、映画を見ている時、記憶しようとしている時、
脳のどの部分を使用しているかを解剖学的位置で大ざっぱで良いので確認する癖をつけると
良いようです。
そうすると、その部分が重点的に使われているように感じることができるようです。

小さくて薄い、単行本なので、とても読みやすい書籍ですので、よろしければご一読ください。
 
 



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