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5-13 フクシマ

皆さん、こんにちは、映画監督の白鳥哲です。

今週、福島県飯館村に撮影しに行ってきました。
飯館村は、「日本で最も美しい村」として認められ、畜産では二十年以上もかけて
「飯館牛」というブランドを築き上げてきた村です。
その努力が震災・原発事故によって一瞬にして消えてしまったのです。

ガイガーカウンターを持ちながら入村したのですが、入った途端に振り切れ始め、
線量は3.59μSv/h。これはかなり高い値でした(もちろん、場所によってかなり違います)。

舌の奥や頭皮がじりじり焼けるような感覚を覚えました。
屋内退避区域なので、外にはほとんど人はいません。
そこにお住まいの方々のお話を伺って悲痛の思いを感じました。
 
豊かな食料も水もここにあるものは全て食べられません。
震災前までに採れていたもので今は繋いでますが、やがて底を尽きたら
食糧や水を買わなければならないのです。
 
子供たちは、ここから自動車で三十分離れたところまで、専用のバスで通っています。
そちらの学校も撮影させていただいたのですが、地域の小学校四校、中学校一校が
共同で使っています。子供たちは、外で遊ぶことは出来ず、体育などの運動もクラブ活動も
出来ません。共同で体育館をシェアし合っています。
 
生徒達はマスクをして校内でひっそりと過ごしているのです。
撮影当日は雨だったのですが、子供たちは放射能の雨を避けるため逃げるように
室内に入っていきました。また現在も給食は炊き出しと牛乳のみです。
 
6割の生徒たちは、親戚や知人を頼って他地域へ避難していますが、
現在残られている4割の生徒達は、経済的理由、社会的理由で留まらざるを得ないのです。
この地域にとどまって生活をせざるを得ないのです。
 
 
もし、今、原子力は安全であり、豊かな生活を続けるには必要だと考えてる方々がいたら、
一度、現地に行って実情を知る必要があると思います。
これだけの放射能の中で実際に生活をして発言すべき事です。
体験をしたらその発言が余りにも無責任な事で浅はかである事がわかるかと思います。
 
そして、そこに生活している人たちと一緒に生活する必要があると思います。
いや、ひょっとしたら、人類皆、ここでの出来事を共に実際に体験する必要があると感じました。
それだけの事を人類は地球に対して行っているのです。
 
原子力の恩恵を受けてきた我々は、それで電力を得て生活してきました。
そして、安全であると信じ、豊かな生活を享受してきたのです。
 
沢山のお金が絡んでいるので、その恩恵を棄てきれないでいて、
未だに「安全である」「クリーンである」という考えにしがみついて、
今回の出来事を「想定外であってそもそも安全だ」としているのです。
 
しかし、現実に見えない高い放射能で覆われている中で暮らすと
そのような事が浅はかな事である事がわかると思います。
 
 
「飯館牛」を育てる畜産農家にも伺い、牛舎の牛達も撮影しました。
澄んだ牛達の瞳を見ながら、人類が犯している罪の重さを心からお詫びしました。
今回の出来事は人間だけでなく、動物達、植物達など全ての生命に多大なる影響を残しています。
 
私達はとかく、人間だけの視点で見がちです。
原子力の電力に伴った「生活が出来なくなくなる」「経済が立ち行かなくなる」
「今までのような電力が維持できなくなる」と言った発言は、人間だけの視点です。
 
そこに暮らす、動物達、植物たち、そして、水・・・。
全ての命を守る視点で考えたら、全ての生命に影響する原子力というエネルギーは、
人類が責任を持って扱えるものではないのは明白です。
 
何万年先の未来まで、人類が責任を持って扱えるはずはないのです。
それは机上の空論なのです。その事に早く気付かないと大変な事になるという、
メッセージが今の「フクシマ」の現状にあるのです。
 
 
放射能の現実は、まず直視する事が大切だと思います。
実際に高い放射能に見舞われ、見えない放射能を浴び続ける状況に身を置くべきだと思います。
 
学者も評論家も無責任な発言を繰り返す政治家も電力会社の関係者も皆、一度体験して、
直視してから、どのように対処していくかを粛々と行動に移す必要があると思います。
 
チェルノブイリでも実証されたひまわり、菜の花、ゼオライトなどを使い、土壌を戻していく事。
波動水などを使って水の情報を変化させ、正常化させていく事。
意識の力を使って放射能を受けて細胞を浄化、修復させていく事。
 
やれる事はやっていく事です。と同時に、もうこのような事は繰り返さないためにも
フクシマでの出来事を世界へ発信していく事が重要であると考えてます。
 
フクシマの出来事は、人類のあり方を問う現在進行形の重要な事であるのです。
このフクシマの映像もいずれ世の中に発信していく予定です。

原子力を手放し、フリーエネルギーに移行する時期に来ているのです。
 
 
映画「祈り」

 
 



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