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日本人として忘れずにいたいこと


 皆さま、こんにちは。㈱船井本社の相澤です。


 東日本大震災から2ヶ月が経ちました。
 少しずつ復旧されてきた場所もありますが、今もなお避難所での生活を送っている方もまだまだ多く
いらっしゃいます。被災された方が一日も早く心穏やかに生活ができますようにお祈りしております。

 地震直後に比べ、少しずつ落ち着きを取り戻しつつある日本ですが、
きちんと知っておきたいなと思うことがありました。

先日、ブータン国王が日本へ100万ドル(約8000万円)義援金を送ってくれたというニュースを見ました。
ブータンは世界の中で最貧国に属する国ですが、そのような国が日本に向けこんなに支援をしてくれるということに驚き、とても感動しました。

 現在日本は、合わせて146の国と地域、39の国際機関から支援の申し入れを受けています。(4月25日16時30分現在、外務省発表)

 支援してくれる国の中には、決して豊かとは言えない国も多くあります。

 たとえば、先に述べたブータンですが、ブータンは世界の中で最貧国に属する国で、国民の平均年収は約15万円位です。公務員の月収は3万円ほどだそうです。
1日あたりの収入が100円にもみたないような貧しい家庭も多くあり、充分な食事が取れない家庭も多くあります。ブータンの国の方にとっては、自分たちも決して豊かではない中、このような金額の義捐金を送ってくださることは大変なことだっただろうと思います。

 ブータンのほかにもたくさんの国が日本のために支援を送ってくれています。

 モンゴルでは、ストリートチルドレンなどがいる児童養護施設の子供たちが、自分たちの生活保護の一部を日本に義援金として日本に送ってくれたそうです。

またモンゴル政府は、全ての公務員を対象に、給料1日分の募金を呼びかける異例の対応をとりました。
この活動が一般国民や企業の自発的な募金運動に発展し、すでに1億2500万円以上が集まったそうです。
 在日モンゴル大使館は日本への募金活動について、
「日本はモンゴルが市場経済に移行した1990年代、政府開発援助(ODA)で一番支援してくれた。
国民みんなが感謝している」と語っているそうです。
 

 アフガニスタンでは国民の三分の二が一日2ドルの生活を送っています。
そのような国が日本に8000万円もの義捐金を送ってくれています。

タイではスラム街でも日本のために募金活動をしてくれているそうです。

 他にも紛争地域の国などからも日本に支援が送られています。

 日本は世界の国々に比べると、裕福な国です。食事もできるし、寝る場所もある。学校にも通えます。
自分たちよりも大変な状況にいる人たちが、日本のことを思ってくれています。世界中の人たちから温かい思いが日本に向けられています。ほんとうに有り難いことです。

 いまインターネットなどで調べればこのようなことは出てきて、誰でも知ることはできますが、日本人の多くは、このようなことを知っているのだろうか‥と疑問に思いました。

 今から120年も昔、1890年(明治23年)9月16日夜、 オスマン帝国最初の親善訪日使節団を乗せた軍艦 「エルトゥールル号」が串本町樫野埼沖で 台風による強風と高波により座礁し、沈没しました。
この事故により587名の命が奪われる大惨事となりましたが、 事故の知らせを聞いた大島島民は懸命の救助活動にあたり、69名を救出しました。
このとき、台風によって出航できずにいた彼らのために、 大島島民は食料、衣類などを供出し、献身的な救助活動を行いました。
 そして、明治天皇の指示により政府の援助、新聞の報道により民間からの義捐金が集まり、日本海軍の戦艦で生存者はトルコへ送り届けられました。
 トルコ人は親日国ですが、この「エルトゥールル号」の日本訪問と遭難は、日本とトルコの友好関係の原点とされ今もトルコの人々の間で語り継がれています。

 エルトゥールル号の事故から95年後の1985年に、日本人215人はイランイラク戦争の時に、イランを脱出出来ずにいた絶望的な状況にいました。
 このとき、日本大使館がトルコ大使館にお願いをすると、
「わかりました。ただちに本国に求め、救援機を派遣させましょう。トルコ人ならだれもが、エルトゥールル号の遭難の際に受けた恩義を知っています。
ご恩返しをさせていただきましょう」と言って現地にトルコ航空機が派遣され、日本人を無事に帰国させてくれたという出来事がありました。百年も前の出来事を忘れず、それに対しお返しをしてくれたのです。


 今、地震で被災した日本を支援してくれている多くの国の人が
「今まで日本はたくさんの国を支援してきた。今度は自分たちがお返しする番だ」と言ってくれています。

 日本人は、今回大変な時に助けてくれた人たちのことに、もっと目をむけ感謝しなければならないような気がします。ニュースなどでも、もっと情報を流してほしいし、このようなことを知る機会をもっと増やしてほしいとも思います。
 義援金など金額の多寡ではなく、世界中の人からの温かい思いに対し感謝し、その気持ちを忘れずに復興していくことが、日本がこれから世界へお返しすることにつながるのだと思います。



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