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ドイツのカーニバル

にんげんクラブの皆様こんにちは。ドイツ在住のこだまゆうこです。

本日は、日本ではひな祭り、桃の節句ですね^^。

こちらドイツでは、今日から一週間ほど、カーニバル(謝肉祭)という
とても大規模なお祭りが開催されます。

まだ体験していないので実態は全然わかっていないのですが、
本日は、カーニバルについての説明をしたいと思います。
 
 
カーニバル、というと、代表的なものとしてリオのカーニバルを想像されるかもしれませんが、
こちらドイツのカーニバルで見ることができるのは、リオのカーニバルのような
女性たちの美しい衣装と踊りではありません。

ドイツでは、町中の人たちが、いっせいにピエロや貴族、時には動物や昆虫など、
ありとあらゆるものに仮装をします。

そして、飲めや歌えの大騒ぎをし、来週の月曜日、通称『薔薇の月曜日(ローゼン・モンターク)』には、
最もカーニバルは盛り上がり、大きな山車が町中を練り歩き、道行く人々に
お菓子を投げてくれるのだそうです。

この風習は、ケルン、デュッセルドルフ、アーヘン、マインツ、ボンなどの地域で
大々的に行われているそうです。

ということで、ここアーヘンでは、今日から会社や学校など、多くの場がお休みとなって、
大騒ぎとなります。町全体が、パーティ会場となっているかのような騒ぎぶりだそうです。


カーニバルは、カトリックの影響の強い土地で行われる行事だそうですが、
もともとは、春のイースター(復活祭)の前に、46日間の断食を行っていたそうです。

その断食に入る前に、栄養価が高く、日持ちのしない肉や卵、乳製品などを
できるだけ食べておこう!というのが、カーニバルのはじまりだそうです。
 
今では断食する風習はほとんど残らず、食べて大騒ぎするほうの風習が残ったとのこと。
カーニバルの語源はラテン語の「カルネ・ウァレcarne vale(肉よ、さらば)」という言葉から
来たそうです。

カーニバルって、いったい何日祝っているの?と疑問に思う方もおられるでしょうか。

カーニバルの間は、町中が仕事どころではなくなる、と聞いていたので、
日本人の私としては、それが何日続くのか気が気ではありませんでした。
 
そこで、知り合いに「カーニバルって何日間あるの?」と聞くのですが、
「うーん。それは人によるかな。」と、あまりはっきりとした回答が返ってきませんでした。

というのも、人によってはカーニバルが嫌いで、通常通りに働く人もいれば、
カーニバル好きな人の中には、なんと11月からずっとカーニバル気分になっている、
という人もいるらしいのです。

確かに・・・11月ごろになぜか仮装をした人たちが駅前で騒いでいたな、と思い当たりました。
その時は遅めのハロウィン?学芸会?などと思っていたのですが、まさか3ヶ月前倒しの
カーニバルだったとは(笑)。

こんなことからもドイツ人はカーニバルが大好き!という人がかなり多いことがわかります。
なお、すでに先週、先々週から、土日はカーニバルの衣装を着た人がなぜだかいましたが、
一般的に最高潮となるのは、薔薇の月曜日の前の週の木曜日(今日ですね)からだそうです。
 
 
ちなみに今日、木曜日は「女性のためのカーニバル」という日なのだそうです。

もともとはこの日だけは、女性が家事をしなくても良い、という日だったそうですが、
現在では女性が天下の日なのだそうです。

この日の11時11分には、女性が男性のネクタイをハサミで次々と切る風習があるそうです。
オフィスに出勤した男性はほとんどがこの被害にあうため、切られても良い古いネクタイを
皆締めていくのだとか。ネクタイをしていない人は大丈夫だな、と安心してもいられません。
ネクタイのない人は、靴紐を切られるのだそうです(笑)。

私は今のところ仮装をする予定はありませんが、このネクタイ切りだけは参加してみたい・・・
と少し思いました^^。
 
 
カーニバルってどんな日なの?とドイツ人男性に聞くと
「とにかくその期間だけは、女性がやたらにセクシーになる、男性にとって嬉しい日だ。」
とのこと。

というのも、女性らしくなく、魂は男!と何人もの方から言われている私が言うのもなんですが、
ドイツ人女性は他国の女性と比べて、色気が全然ありません。
 
たいていの人はあまりオシャレをせず、化粧もせず、ジーパンにジャンパーを着て、
髪の毛が短ければ女性か男性かわからないような、シンプルな服装を好みます。
男女のカップルで道を歩いていても、なんだか男性が二人でいるような雰囲気があります。

そんな普段中性のような女性が、突然女性らしくなるのが、この期間なのだそうです。

じつは私の知り合いにも中性的な雰囲気のご夫婦がいるのですが、
この人たちは、何をどのようにきっかけを作ったら、カップルになれたのだろう???
と不思議に思っていました。

ある時「どちらからアプローチをして結婚したの?」との質問に男性はなぜか
困ったような嬉しいような顔で「いや~、彼女は大学の先輩で、僕の指導を
担当してくれていて、お互いに恋愛感情はまったくなかったのだけれど、
カーニバルの日に飲めや歌えの大騒ぎをしていたら、翌日気づいたら恋人になっていて、
いつの間にか結婚していたんだよね。」とのことでした。

なるほど、カーニバル恐るべし。カーニバルでは、外見は仮面を被って仮装するのですが、
心の中は、反対に普段被っている仮面や鎧を脱ぎ捨てて、ありのままの裸の心で
羽目を外して楽しむ!という日のようです。
(中には、「酔った勢いで言い寄ってくる女なんて最低だ!」とカーニバルを毛嫌いする
ドイツ男性もいるようですが・・・。)

薔薇の月曜日で勢いが最高潮に達したカーニバルは、火曜日、水曜日と少しずつ
収束していくそうです。火曜日の夜には、藁人形を燃やす習慣があります。
羽目を外しすぎた責任を、その人形にすべてかぶせて、燃やしてしまうのだそうです。
 
 
普段まじめで、堅苦しい感じがするとヨーロッパでは言われているドイツ人ですが、
この期間にドイツに来ると、楽しく陽気なドイツ人に会えることは間違いありません。

日本でも、地方によって楽しいお祭りがありますが、世界のお祭りを見学して歩くのも、
なかなか興味深いことだと思いました。

以上が、ドイツのカーニバルについての文章です。ドイツ人のカーニバルが、
実際はどうだったのかは、また来週ご報告いたします。お楽しみに^^!
 
 



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