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皆さまこんにちは。㈱船井本社の相澤です。
「日本ではあたりまえだ」と思っていたことが、世界ではちがうということがよくあります。
こちらのホームページのこだまゆうこさんの「ドイツレポート」を読んでいても、
なるほど日本とドイツでは考え方や習慣がぜんぜん違うのだなとよく感じます。
先日、テレビで「一妻多夫制」の文化がある国についての番組が放送されていました。
「一夫多妻制」というのは、イスラム社会やアフリカなどにあるということを聞いたことが
ありましたが、「一妻多夫」というのは初めて聞きました。
一妻多夫の家族がいる村は、中国の都市から車で8時間以上も走る山奥にありました。
その村では昔から一妻多夫の形の家庭が多くあったそうです。
しかし現代ではそのような家庭はあまり残っておらず、あったとしても中国政府が
一妻多夫の結婚を認めていないこともあるので、それが表に出ることはあまりないのだそうです。
テレビの取材を許してくれたその家庭は、一人の奥さんと、二人のご主人がいました。
そして子どもが二人いる5人家族でした。
取材者は、奥さんに「ご主人が二人いて困ることはないですか?」と聞くと、
その奥さんは「困ることはないですよ。主人が二人いるから働き手が増えて
助かっているわ^^」とニコニコ答えていました。
私たち日本人の感覚では、けんかは起きないのだろうか、どうして二人もだんなさんが
いるのにうまくやっていけるのか、と不思議でしょうがないところです。
昔からこの村の人は家畜を飼い、遊牧を行ってきたそうです。
一度家を離れると3ヵ月くらいは戻って来ません。
この村では男一人が一人の女性と結婚したのではとても食べてはいけないので、
このような結婚の文化ができたようです。
一妻多夫の文化は、生きるための昔ながらの智恵だったようです。
その二人のご主人は兄弟でした。
まず、上のお兄さんのご主人とその幼なじみであった奥さんがはじめに結婚をし、
その後、お兄さんから弟さんに「一緒に暮らさないか」と結婚の話を持ちかけたそうです。
そのときの気持ちを弟さんに聞くと、
「兄さんから結婚の話があった時は、とてもうれしかったです^^」とにこにこ答えていました。
その家庭にはお子さんが二人いるのですが、取材者がご主人に
「この子はどちらのお子さんですか?」と聞くと
「どちらか分らないな。でもどちらの子も自分の子だと思って育てているよ^^」
と言っていました。
その番組を見てとても印象的だったのは、ご家族のみんながニコニコ幸せそうだったことです。
みんなが家族のことを思い、大切にし合っていました。
自分のことだけを考えて嫉妬したり、悩んだり、怒ったりすることが多い日本人とは、
まるで違う価値観を持った人たちだなと驚きました。
ところで船井は自由が大好きで、制約は嫌いなのだそうです。
「自然なのが一番いいなあ」とよく言っています。
どんなに世間で偉いと言われている人でも、有名人でも、一般の人でも、
大人も子供も同じように人と接します。いつも変わらず自然体です。
船井のまわりにはびっくりするような情報が集まってきます。
それは、「こうじゃなきゃいけないという」枠があまりなく、
いろんな情報や考えを否定せずに包み込むことができるからではないかと思います。
私たちは、日々暮らしていて「こうしなきゃいけない!」「これが正しい!」と
型にはまった考え方をしてしまうことがあります。
それで自分のことを追いつめてしまう人もいるようです。
しかし、正しい、正しくないということは、そこに住む人が決めたルールなんだと思うと、
いろんな生き方や考え方があってもいいんだなと、少し自由な気持ちになります。
今自分のまわりで正しいとされていることも、時代や宗教や文化が違えば
全くちがうものになることもあります。
もちろん人に迷惑をかけたりすることはよくないことですが、そう考えるともっと自由に
幅広くものごとを考えることができるような気がします。