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賞味期限って何だろう?

にんげんクラブの皆様こんにちは。ドイツ在住のこだまゆうこです。

日本では、成人式が終わり、すっかりお正月モードもなくなった頃でしょうか。
 
こちらドイツでは、12月中は毎日のように雪が降り続き、−10度前後の寒くて憂鬱な日々を
送っていましたが、1月に入ってからは、びっくりするほどに暖かくなってきました。
今日はなんと13度も気温があったので、ダウンコートでは暑いほどです。

暖かいことは私にとっては嬉しいのですが、例年と比べて異常なお天気や気温というのは、
なんだか心配ですね。
 
 
さて本日は、ひさしぶりに日々の生活から学んだドイツらしい記事を書きたいと思います。

言葉も文化も異なる国で生活をしていくことは、何かと新しい経験がたくさんあり、
それまでの凝り固まった価値観などを心地よく壊してくれることがよくあります。

こちらに来て、面白いほどに価値観が変わったことは、食品の賞味期限についてです。
日本では、お肉は少なくとも購入2,3日以内には食べなければならないものだと
思っていたのですが、こちらでは、記載している賞味期限がそれに+5日くらい加わります。
 
生鮮食品売り場では、豚肉、牛肉、鶏肉と、だいたい一週間から十日後の賞味期限が
書かれているのです。(さすがにレバーなどは2、3日ですが・・。)
もしかすると流通の日数に差があったりするのかもしれませんが、それにしても長い賞味期限です。

はじめて来た際には、記載ミスかな?と思ってしまうほどビックリしたのですが、
今ではすっかり慣れてしまいました。

このことを母に報告すると

「そういえば、私たちの小さい頃は、お肉とかがもっと古くなっても食べていたわねえ。
 賞味期限どうこうよりも、見た目とか臭いとかで判断していたかな。お祖母さんが
 ちょっと危なそうだな、という肉も洗ってから料理に使っていたのを憶えているよ。
 今の日本人は食べ物に関して少し神経質になりすぎなのかもね。」

とのことでした。
 
 
そのように、ドイツでは全体的に食品がゆる〜い賞味期限ですが、ここアーヘンでの日本食の
材料に限って言えば、ほぼすべての商品が、すでに賞味期限切れです(しかも高いです・笑)。
 
焼肉のたれやしゃぶしゃぶのたれなどの調味料は、売っていれば超ラッキーな状態で、
賞味期限がたとえ半年近く過ぎていたとしても買ってしまいます。

もともと胃腸が鈍いのか、今のところはそれで何も不自由を感じていません^^。
 
 
そんな私が唯一買えないものは、生魚です。
寿司や刺身用の魚はいちおう高級デパートに売っていますが、売り場全体にすごい臭いを
発していて、マグロの切り身はドス黒い茶色になっています。
 
お値段もかなり高いのですが、これはさすがに生で食べる勇気がないので、試していません。
日本人があまりいない町なので、たぶん買う人もあまりいないと思います。

ドイツで暮らしてからは、食べ物の衛生管理に関するこだわりが、ずいぶん低く(?)なりました。
というよりも、今までが高すぎたのかもしれません。

キャベツやハクサイも、今までだったら捨てていたような葉の部分も、使うようになりました。
ブロッコリーなどは、少し古くなったら葉の部分が少し黄色がかるかと思うのですが、
こちらの安売りスーパーでは黄色を通り越して黒い状態でも売られています。
 
よく注意してみると、全体的にカビが生えていたりしてビックリなのですが、それでもみんな
買って洗って普通に食べています。(念のために付け加えると、マルクトという市場で
売られている野菜はもっと新鮮です。)

夏場にいたっては、基本的にクーラーを置いていない店が多いため、暑かった今年の夏は
ハエに悩まされました。スーパーの食品売り場や八百屋さん、カフェやサンドイッチなどを売る
パン屋さんなど、何匹ものハエが店の中を飛び回り、時には数百匹の子バエが野菜などの
食材にたかっている・・・・なんてことが、けっこうありました。

ケーキを売っているパン屋さんのショーケースでは、ハエとともにアブまで侵入し、
アップルパイやラズベリーパイなどに飛び込んで蜜を吸っています。

いずれも日本の、とりわけ都会ではありえない光景ですが、こちらではそれによって客足が
遠のくこともクレームが出ることもないようだったので、「よくあること」の一つだったようです。

もっと大きな都市ではどうかはわかりません。これはアーヘンという町が、あまり大きくない
田舎町だからなのかもしれません。
 
 
さて以前の私だったら、腐りかけた食材の売っているスーパーや、十匹以上のハエの
飛んでいる喫茶店などには「もう二度と行きたくない!!」と拒否反応を示していただろうと思います。

しかしこうして住んでみると、慣れて強くなる上に、その良さも見えてきます。

腐りそうな食品を売っているのも、それだけドイツ人は食品を大切にしているからだな、
と考えるようになったり、ハエが多くてビックリしたことも、ハエはいないのが当たり前だと
思っていたけれど、もしかしたらハエの一匹もいない町のほうがじつはおかしいのかもしれない。
 
そういえば田舎のお祖母ちゃんの家には夏場はハエがいたな。
クーラーを使わないでうちわと扇風機で過ごした夏が懐かしいな。

などと、思えるようになりました。住む場所が変われば、常識や固定観念も変わるものですね。
 
 
日本では「常識」という固い枠があると思うので、なかなか難しいかもしれませんが、
読者の皆様も、食品の賞味期限について、少し寛容な見方をしてみてはいかがでしょうか。
 
願わくば、読者の皆様に「こだまさんはけっこう不潔だなぁ」と思われないことを祈っています^^。
 
 
IMG_0243.JPG
(写真は、フィンランドのサンタクロースヴィレッジです。
 みんなの人気者サンタさんは奥の建物に住んでいました・笑)
 
 
IMG_0229.JPG
(フィンランドにはトナカイがたくさんいました。)



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